Blackmagic Fusion
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Blackmagic Fusion (ブラックマジック・フュージョン、以前はeyeon Fusion、一時はAlias-Wavefront用に制作されたバージョンであるMaya Fusion) 元々はeyeon Softwareによって、現在はブラックマジックデザインが開発しているポストプロダクション用画像合成ソフトウェアである。一般的に映画、テレビシリーズ、コマーシャルのビジュアルエフェクトやデジタル合成の作成に使用され、複雑なプロセスを、それぞれがぼかしや色調補正といった単純なプロセスを表す多数のノードのフローチャートもしくは回路図を接続することで構築されるノードベースのインターフェイスを採用している。この種のインターフェースは、以前の画像処理工程のパラメータを 「状況に合わせて」(最終的な合成結果を見ながら)変更できる等、非常に柔軟性がある。
Fusion 9 3D composition | |
| 原著者 | eyeon Software |
|---|---|
| 開発元 | ブラックマジックデザイン |
| 最新版 | 19
/ 2024年8月24日(5ヶ月前) |
| 対応OS | Linux, Windows, macOS |
| 種別 | Compositing software |
| ライセンス | フリーウェア, 商用ソフトウェア |
| 公式サイト | Blackmagic Fusion |
ブラックマジックデザインによる買収後は、フリーウェアのFusionと、有料のFusion Studioの2つのバージョンでリリースされている。
Linux、Microsoft Windows、そしてバージョン8のリリースに伴い、MacOSでも利用できるようになった。
歴史
Fusionは1987年、オーストラリアのシドニーを拠点とするポストプロダクション&ビジュアルエフェクトブティック、New York Production & Design (NYPD)の社内用ソフトウェアとして開発された。最初のバージョンはDOSで書かれ、既存のバッチファイルやユーティリティの出力を素早く連結するためのUIフレームワークにすぎなかった。eyeon Software社はフュージョンの商品化のために新たに設立され、ソフトウェアに関するすべての業務はカナダのオンタリオ州トロントに移された。
2014年、ブラックマジックデザインがeyeon Software Inc.を買収し、現在Fusionの開発元となっている。
2018年にリリースされた、同じくブラックマジックデザイン開発のDaVinci Resolve バージョン15では、ソフトウェア内にFusionの統合バージョンが追加された[1][2]。
バージョン履歴
| 公式名称 | バージョン | リリース | 特記事項や主な機能 |
|---|---|---|---|
| Digital Fusion 1.0 | 1.0 | 1996年11月 | Windows版の最初のパブリックリリース(DOS用の旧バージョンは市販されていない) |
| Digital Fusion 1.1 | 1.1 | 1997年3月 | ハードウェアによる直接再生/プレビューの対応 |
| Digital Fusion 2.0 | 2.0 | 1997年11月 | タイムライン、16ビット整数色処理、SCSIテープI/Oを追加 |
| Digital Fusion 2.1 | 2.1 | 1998年4月 | レンダーキュー/バッチレンダリングの追加 |
| Digital Fusion 2.5 | 2.5 | 1998年12月~2000年 | ネットワークレンダリング、ディープピクセル処理、AEプラグイン対応 |
| Digital Fusion 3.0 | 3.0 | 2000年10月~2001年 | UIの刷新、ペイント機能、高度なテキストツールを追加。 |
| Digital Fusion 3.1 | 3.1 | 2002年1月 | 3Dパーティクルシステム(2.5D UI)導入、カラーコレクター追加。 |
| Digital Fusion 4.0 | 4.0 | 2002年10月~2004年 | eyeonscript(Luaベースのスクリプト言語)、floatおよびHDRIカラー処理、連結トランスフォーム、ネストされたフローグループ、マクロツール、新しい暗色UI、OpenEXR、OpenFXプラグイン。 |
| Fusion 5.0 | 5.0 | 2005年8月 | 3D合成環境、ASCII保存ファイル、16bitフロート処理、ストレートノード接続。 |
| Fusion 5.1 | 5.1 | 2006年12月 | コンソールスレーブ、エルボーノード接続、マルチストロークペイント。 |
| Fusion 5.2 | 5.2 | 2007年7月 | 3Dルックアップテーブル、fuse(ジャストインタイムスクリプトツール)、外部pythonスクリプティング、FBXジオメトリの読込 |
| Fusion 5.3 | 5.3 | 2008年4月 | 64ビットソフトウェア化 |
| Fusion 6.0 | 6.0 | 2009年6月 (プレビューリリース) | 3Dマテリアルシェーダー、関心領域(RoI)/定義領域(DoD)、立体視表示 |
| Fusion 6.1 | 6.1 | 2010年7月 | GPUスーパーコンピューティングフレームワーク |
| Fusion 6.2 | 6.2 | 2011年6月 | ワールドポジションパスツール/QuickTime 64bit対応/Linux 64bit対応/SVG読込 |
| Fusion 6.3 | 6.3 | 2011年11月 | カラーツールの追加 / Primatteの新バージョン - 5 / 「AJA Video Systems KONA 3G」の直接サポート(AJAのプラグインとして既に存在) |
| Fusion 6.4 | 6.4 | 2012年7月 | Windows 8対応、AVIDへの接続、新しいカメラフォーマット、高度な3Dおよびジオメトリパーティクル、LPegスクリプト、PFTrackレンズディストーション、DirectXビュースパニング |
| Fusion 7.0 | 7.0 | 2014年6月 | アニメーションインジケータ、ドラッグ&ドロップレイアウト、ユーザーインターフェーステンプレート、学習環境、マルチプロジェクト/ドキュメント、連結ノード位置と予測、テンプレート、ネイティブカメラサポート、スクリーン空間環境遮蔽(SSAO)、3Dカスタム頂点、Alembic(ABC)読込、最新FBXライブラリ、法線置換3D、3Dインタラクティブスプライン、3Dリボン、UVレンダーとスーパーサンプリング、3Dテキストベベルシェーパー、ディメンション(オプティカルフローと立体視ツール)、ジャストインタイムコンパイル、スクリプト開発インターフェース、リニアライトカラー/Open Color IO、ロトオニオンスキニング |
| Fusion 7.5 | 7.5 | 2014年11月 | ロゴデザイン変更、UIの若干の変更、ステレオスコピック3D、ネットワークレンダリング、サードパーティプラグインのサポートを欠いた無料版の追加。 |
| Fusion 8.0 | 8.0 | 2016年4月 | MacOS版、より暗い背景色を含むUIの再設計、新しいマルチユーザーライセンス |
| Fusion 9.0 | 9.0 | 2017年8月 | VRツール、カメラトラッキング、平面トラッキング、デルタキーヤーとクリーンプレート、平面ロトスコープ、スタジオプレーヤー、新しいフォーマット(全プラットフォームでProRes出力をサポート)、GPUアクセラレーション、40以上の強力な新機能。 |
| Fusionページ | DaVinci Resolve 15への統合 | 2018年8月 | DaVinci Resolve 15をベースにしたUI、Resolve FX対応 |
| Fusion 16 | 16.0 | 2019年4月 | DaVinci Resolve 15をベースにしたUI刷新(伴い一部機能削除)、DaVinci Resolve Studioドングルでのライセンス認証対応、Blackmagic RAW読込 |
| Fusion 17 | 17.0 | 2020年11月 | Anim Curvesモディファイア、モーショングラフィックス用のGPUアクセラレーションによる2Dシェイプツール導入、Flowパネル上のブックマーク機能追加 |
| Fusion 18 | 18.0 | 2022年7月 | UIの多言語翻訳と分数UIスケーリング対応、カスタムポリモディファイア、新しいブレンドモード、ペイントツールと複製ツールの更新、Python 3対応、カラーピッカー使用時のリアルタイムプレビュー導入 |
| Fusion 18.5 | 18.5 | 2023年4月 | Universal Scene Description(USD)ファイル読込、USDアセット管理用のUSDツールセットの導入、Stormを含むUSD Hydraベースのレンダラー導入、マルチマージノード追加、ネイティブAIベースの深度マップツール |
| Fusion 18.6 | 18.6 | 2023年9月 | 一部Resolve FX対応(カラートランスフォーム、ACESトランスフォーム、色域マッピングと色域リミッター、リライト、色収差の除去、色順応)、複数のUSDツール強化、MaterialXマテリアルとOpenVDB読込、2Dシェイプツールへのポリゴン形状追加と3D形状への押し出しと面取り対応 |
| Fusion 19 | 19.0 | 2024年8月 | 一部Resolve FX対応(サーフェストラッカー、オブジェクト除去)、マルチポリノード追加、2Dシェイプツールへのテキスト追加、トラッカーでポイントをトラッキングするIntelliTrack AIオプション、Open Color IO 2.3対応 |
| Fusion 20 | 20.0 | 2025年5月 | 一部Resolve FX対応(ベクターワープ、フィルムルッククリエーター)、ディープ画像合成用ノードセット追加、マルチレイヤー形式(OpenEXR、PSD、立体視3D)使用時のパイプライン処理用ノード追加、テキスト+ノードの改善(段落、行折り返し、境界設定)、レイヤー機能と簡易変形・クリップ・ラップ制御を備えたマルチテキストツール、180°VR対応。ACES 2.0対応とそれに伴うOCIO 2.4.2対応、3Dシーン用ドームライト追加。Cryptomatteワークフローにネイティブ対応。 |
使用された作品
Fusionは2024年現在、映画をはじめ、テレビ番組、CM、ビデオゲームまで、1000本以上の映像作品で使用されている[3][4][5][6][7][8][9][10][11][12][13][14][15][16][17][18][19][20][21][22][23][24][25][26]。