M-1グランプリ2018
2018年開催のM-1グランプリの第14回大会
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大会の流れ
予選
エントリー受付は6月21日から8月31日まで。
エントリー数は再エントリーを含め4640組。1回戦は8月1日から10月7日にかけて全国各地で開催され、その後は東京、大阪・京都の2地区に分けて、10月2日 - 13日に2回戦、10月15日 - 24日に3回戦、11月5日・6日に準々決勝が行われた。
準決勝は11月15日に行われ、ワイルドカード枠の魔人無骨を含む26組が出場した。準決勝初進出はトム・ブラウン、たくろう、金属バット、侍スライス、ダンビラムーチョ、ウエストランド、マユリカ、魔人無骨の8組。
審査の結果、和牛とスーパーマラドーナが4年連続、ジャルジャルが2年連続4回目、かまいたちとゆにばーすが2年連続、霜降り明星、トム・ブラウン、ギャロップ、見取り図が初の決勝戦進出を果たした。
- ラストイヤーのコンビが、第10回(2010年)[注 1]以外で過去最多の3組となった(ジャルジャル、スーパーマラドーナ、ギャロップ)。
敗者復活戦(大会の流れ)
12月2日、六本木ヒルズアリーナにて開催。今大会から司会が変更され、前回までリポーターを務めていた陣内智則と、主に女優(この回はホラン千秋)が担当するようになった。
ワイルドカードを除く準決勝で敗れた16組が出場。審査は視聴者投票によって行われ、全16組のネタが終了した後、視聴者は公式サイトもしくはデータ放送にて、面白いと思った3組を選んで投票する。投票時間中に最も多くの票を獲得した1組が、決勝戦へ勝ち上がる。
今大会の出番順は、準決勝の順位[注 2]が高い順にくじを引いて決定した。
決勝戦(大会の流れ)
12月2日、テレビ朝日にて開催。司会は今田耕司と上戸彩[1]。
決勝戦の審査員はオール巨人、礼二、松本人志、上沼恵美子が前年から続投し、富澤たけしが3年ぶりに、塙宣之と立川志らくが初めて担当した。
ファーストラウンドの開始前に、敗者復活戦の結果発表が行われた。投票の結果、ミキとプラス・マイナスが上位2組に名を連ね、39万3189票を獲得したミキが決勝戦に進出した。
今大会から「笑神籤プレゼンター」として、主に年内で活躍したスポーツ選手が招待されるようになった。今大会では井上尚弥、阿部一二三、吉田沙保里が出演し、1 - 3組目を吉田、4 - 6組目を阿部、7 - 9組目を井上が抽選した[注 3]。その結果、見取り図、スーパーマラドーナ、かまいたち、ジャルジャル、ギャロップ、ゆにばーす、ミキ、トム・ブラウン、霜降り明星、和牛の順でネタを披露することになった。
審査員7名による採点の結果、霜降り明星が1位通過、和牛が2位通過、ジャルジャルが3位通過で最終決戦に進出。ファーストラウンド上位の組からネタ順を選択し、例年通りファーストラウンド下位から順にネタを披露した。
最終投票では富澤、松本、上沼が和牛に、巨人、礼二、塙、志らくが霜降り明星に投票。4票を獲得した霜降り明星が第15代王者となった。
結果
決勝戦(結果)
| 金背景 | 1位通過、優勝 |
| 銀背景 | 2位通過 |
| 銅背景 | 3位通過 |
| 赤文字 | 審査員別の最高評点 |
| 青文字 | 審査員別の最低評点 |
| 赤太文字 | 全体の最高評点 |
| 青太文字 | 全体の最低評点 |
- 順位は最終決戦に進出したコンビは票数、それ以外のコンビはファーストラウンドの得点による順序。
- 所属事務所は出場当時、結成年の太字はラストイヤー。
- 敗者復活組はキャッチコピーが無いため、「(敗者復活組)」とする。
- 順位や得点などをまとめた表は、矢印がついたセルをクリックすると、昇順、降順、元の順の順番で並び替えられる。
| 順位 | コンビ名 所属事務所 | No. | 結成年 | 決勝戦進出歴 | キャッチコピー | ファースト | 最終決戦 | ||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 出番 | 得点 | 出番 | 得票 | ||||||
| 優勝 | 霜降り明星 よしもとクリエイティブ・エージェンシー | 349 | 2013年 | 初進出 | 縦横無尽 | 9番 | 662点 | 3番 | 4票 |
| 2位 | 和牛 よしもとクリエイティブ・エージェンシー | 1206 | 2006年 | 4年連続 4回目 | 第4形態 | 10番 | 656点 | 2番 | 3票 |
| 3位 | ジャルジャル よしもとクリエイティブ・エージェンシー | 3933 | 2003年 | 2年連続 4回目 | フリースタイル再び | 4番 | 648点 | 1番 | 0票 |
| 4位 | ミキ よしもとクリエイティブ・エージェンシー | 2071 | 2012年 | 2年連続 2回目 | (敗者復活組) | 7番 | 638点 | ||
| 5位 | かまいたち よしもとクリエイティブ・エージェンシー | 2851 | 2004年 | 2年連続 2回目 | 史上初の2冠へ | 3番 | 636点 | ||
| 6位 | トム・ブラウン ケイダッシュステージ | 919 | 2009年 | 初進出 ノーシード | 無秩序 | 8番 | 633点 | ||
| 7位 | スーパーマラドーナ よしもとクリエイティブ・エージェンシー | 843 | 2003年 | 4年連続 4回目 | 最後の逆襲 | 2番 | 617点 | ||
| 8位 | ギャロップ よしもとクリエイティブ・エージェンシー | 2077 | 2003年 | 初進出 ノーシード[注 4] | 輝け!いぶし銀 | 5番 | 614点 | ||
| 9位 | 見取り図 よしもとクリエイティブ・エージェンシー | 2197 | 2007年 | 初進出 | 声高ダークホース | 1番 | 606点 | ||
| 10位 | ゆにばーす よしもとクリエイティブ・エージェンシー | 2852 | 2013年 | 2年連続 2回目 | 今年もイェエエエイ! | 6番 | 594点 | ||
| 出番順 | コンビ名 | 得点計 | 巨人 | 礼二 | 塙 | 志らく | 富澤 | 松本 | 上沼 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 見取り図 | 606 | 88 | 91 | 85 | 85 | 86 | 83 | 88 |
| 2 | スーパーマラドーナ | 617 | 87 | 90 | 89 | 88 | 89 | 85 | 89 |
| 3 | かまいたち | 636 | 89 | 92 | 92 | 88 | 91 | 90 | 94 |
| 4 | ジャルジャル | 648 | 93 | 93 | 93 | 99 | 90 | 92 | 88 |
| 5 | ギャロップ | 614 | 87 | 90 | 89 | 86 | 87 | 86 | 89 |
| 6 | ゆにばーす | 594 | 84 | 91 | 82 | 87 | 86 | 80 | 84 |
| 7 | ミキ | 638 | 90 | 93 | 90 | 89 | 90 | 88 | 98 |
| 8 | トム・ブラウン | 633 | 87 | 90 | 93 | 97 | 89 | 91 | 86 |
| 9 | 霜降り明星 | 662 | 93 | 96 | 98 | 93 | 91 | 94 | 97 |
| 10 | 和牛 | 656 | 92 | 94 | 94 | 93 | 92 | 93 | 98 |
| 出番順 | コンビ名 | 得票数 | 巨人 | 礼二 | 塙 | 志らく | 富澤 | 松本 | 上沼 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | ジャルジャル | 0 | |||||||
| 2 | 和牛 | 3 | ★ | ★ | ★ | ||||
| 3 | 霜降り明星 | 4 | ★ | ★ | ★ | ★ |
- 備考
-
- 第11回(2015年)以降で唯一、平均85点未満の得点が出た(ゆにばーす:平均84.86点(594 / 700点))。
- 霜降り明星がコンビで、フットボールアワー・岩尾望(当時28歳)が保持していた最年少優勝記録を更新した(せいや:当時26歳、粗品:当時25歳)。また、せいやは芸歴5年11か月での優勝となり、最短芸歴優勝記録を更新した。
- 第12回(2016年)から3年連続で同じコンビ(和牛)が2位となった。
敗者復活戦(結果)
- コンビ名、所属事務所は出場当時、結成年の太字はラストイヤー、金背景は決勝戦進出者。
- 結成年が本来と異なる場合は打消し線を付け、正しいものを併記する。
| 順位 | コンビ名 | 所属事務所 | No. | 結成年 | 予選 | 出番 | 得票 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | ミキ | よしもとクリエイティブ・エージェンシー | 2071 | 2012年 | 15位 | 4番 | 39万3189票 |
| 2位 | プラス・マイナス | よしもとクリエイティブ・エージェンシー | 1134 | 2003年 | 13位 | 15番 | 37万5909票 |
| 3位 | インディアンス | よしもとクリエイティブ・エージェンシー | 2739 | 2010年 | 19位 | 16番 | 19万0414票 |
| 4位 | アキナ | よしもとクリエイティブ・エージェンシー | 1941 | 2012年 | 18位 | 7番 | 17万0869票 |
| 5位 | たくろう | よしもとクリエイティブ・エージェンシー | 2195 | 2016年 | 12位 | 5番 | |
| 6位 | 三四郎 | マセキ芸能社 | 2853 | 2005年 | 23位 | 14番 | |
| 7位 | さらば青春の光 | ザ・森東 | 3348 | 2008年 | 16位 | 3番 | |
| 8位 | 金属バット | よしもとクリエイティブ・エージェンシー | 3072 | 21位 | 8番 | ||
| 9位 | マヂカルラブリー | よしもとクリエイティブ・エージェンシー | 785 | 2007年 | 14位 | 13番 | |
| 10位 | 東京ホテイソン | グレープカンパニー | 3548 | 2015年 | 11位 | 10番 | |
| 11位 | からし蓮根 | よしもとクリエイティブ・エージェンシー | 322 | 2013年 | 10位 | 6番 | |
| 12位 | 侍スライス | よしもとクリエイティブ・エージェンシー | 1195 | 2017年 | 20位 | 11番 | |
| 13位 | ダンビラムーチョ | よしもとクリエイティブ・エージェンシー | 746 | 2011年 | 22位 | 2番 | |
| 14位 | ウエストランド | タイタン | 2704 | 2008年 | 24位 | 1番 | |
| 15位 | ニッポンの社長 | よしもとクリエイティブ・エージェンシー | 325 | 2013年 | 17位 | 12番 | |
| 16位 | マユリカ | よしもとクリエイティブ・エージェンシー | 334 | 2011年 | 25位 | 9番 |
社会的反応
出場者
王者となった霜降り明星は大ブレイクし、コンビではバラエティ番組へのゲスト出演や、冠番組「霜降りバラエティ」、「霜降り明星のオールナイトニッポン0(ZERO)」が新たに始まった。単独では粗品が2009年より挑戦しているR-1グランプリ2019年大会での優勝、「人志松本のすべらない話」への出演など目に見えた躍進を見せた[2][3]。また、せいやが20代の若い世代を“第7世代”と名付けたことで、霜降り明星と同世代の芸人や若手芸人がお笑い第七世代として括られるようになり、テレビ番組や雑誌などでお笑い第七世代という語が多く使われるようになった。
トム・ブラウンはネタ中の「ダメ~!」などのフレーズで大きな話題を集め[4]、2019年には「ドリーム東西ネタ合戦」や「有吉の壁」を始めとする多くのバラエティ番組へ出演した。
騒動
2017年の王者であるとろサーモンの久保田かずのぶと今大会にラストイヤーで出場したスーパーマラドーナの武智が、大会終了後のインスタライブ(生放送)で審査員の上沼恵美子を事実上の名指しで罵倒したことで、炎上騒動に発展。多くのネットニュースに取り上げられた[5]。
久保田と武智は12月4日にTwitterで謝罪コメントを発表した[6]。武智は翌年の2019年3月に出演したライブイベントで「絶対にやってはいけないことをしてしまった」と後悔を吐露した[7]。
オール巨人、博多大吉、岡村隆史、山里亮太など多くの芸人が騒動に対して苦言を呈した[8]。松本人志は12月9日の『ワイドナショー』で、「彼らは何より勉強不足ですよね。上沼さんという人がどれだけの人か、本当にわかっていない。勉強不足だし、勉強が不足しているということすら勉強できていない」と厳しく叱責した[9]。上沼は9日の『上沼・高田のクギズケ!』で「2人に対する怒りの思いはなく、暴言を気にしていない」旨を述べた[10]。
DJ KOOの予想的中
お笑いナタリーが実施した川谷絵音、DJ KOO、野呂佳代、ぱいぱいでか美、丸山桂里奈の5名による優勝予想企画[11]では、DJ KOOが霜降り明星、それ以外の4人が和牛の優勝を予想し、DJ KOOの予想通り、霜降り明星が優勝した。また、DJ KOOは2位の和牛、3位のジャルジャル、爪痕残しそう枠のトム・ブラウンまで全て予想を的中させたことが大会後、ネット上で大きく話題を集めた[12][13]。
スタッフ
- 構成:倉本美津留、前田政二、石原健次
- ナレーション:畑中ふう、アラン・J、Sayoko Kamei
- 制作協力:ウインズウイン
- 協力:テレビ朝日
- 制作:ABC TV、吉本興業
関連番組
朝日放送テレビ(ABCテレビ)では、決勝前週の11月25日に、12:55 - 13:55の放送枠(本来は同局制作の『新婚さんいらっしゃい!』『パネルクイズ アタック25』を編成)でテレビ朝日系列全国ネットでの事前特別番組『44人の生徒に届け!M-1王者の母校にひとつだけの漫才』を放送した。
朝日放送ラジオ(ABCラジオ)では、決勝戦の生中継をサイマル形式で組み込んだ『ラジオでウラ実況!?M-1グランプリ2018』を、前年より30分長く18:30 - 22:30に生放送。第1子の出産に伴う2016年10月以降の産前産後休暇からこの年に復帰した喜多ゆかり(朝日放送テレビアナウンサー)が、3年振りに進行役を務めた。