RATATATA
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「RATATATA」(ラタタタ)は、日本のダンスユニットBABYMETAL(以下BM)と、ドイツのバンドエレクトリック・コールボーイ(以下EC)とのコラボレーション・シングル。2024年5月23日にセンチュリー・メディア・レコード/Sony Music Recordsから、配信シングルとして全世界で同時リリースされた[15]。
| 「RATATATA」 | ||||||||||||||||
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| BABYMETAL x Electric Callboy の シングル | ||||||||||||||||
| 初出アルバム『METAL FORTH』 | ||||||||||||||||
| リリース | ||||||||||||||||
| 規格 | デジタル・ダウンロード、ストリーミング | |||||||||||||||
| ジャンル | J-POP、ヘヴィメタル、メタルコア、エレクトロニコア | |||||||||||||||
| 時間 | ||||||||||||||||
| レーベル | Century Media Records、Sony Music Records | |||||||||||||||
| 作詞 | Kevin Ratajczak、Nico Sallach、Pascal Schillo、Daniel Haniß、MK-METAL | |||||||||||||||
| 作曲 | NORiMETAL、Kevin Ratajczak、Nico Sallach、Pascal Schillo、Daniel Haniß | |||||||||||||||
| プロデュース | Kevin Ratajczak、Nico Sallach、Pascal Schillo、Daniel Haniß、KOBAMETAL、Manuel Renner | |||||||||||||||
| チャート最高順位 | ||||||||||||||||
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| BABYMETAL シングル 年表 | ||||||||||||||||
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概要
背景、制作
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当楽曲が連名で企画された理由について、2024年に開催された英ロックフェス「ダウンロード・フェスティバル」会場での英『ロック・サウンド』誌のインタビューで、BMでボーカルを務めるSU-METALは「元々エレクトリック・コールボーイの「We Got the Moves」みたいなライブで盛り上がる曲を作りたいと考えていて、せっかくだからご本人に一緒に作れないかオファーしたら、快く受け入れてくれた。お互い、曲の作成に真摯に向き合うタイプだったので、ものすごくたくさんデモを送りあって、時間をかけて出来上がった。」と語っている。
具体的な制作経緯については、英『ケラング!』誌のインタビューで、ECのメンバーであるケヴィン・ラタイジャック(ボーカル/キーボード)とニコ・サラック(ボーカル)によると、コラボレーションは、両バンドがアメリカツアーを偶々並行して行っていた時期に始まっており、ECがボストンに滞在中の際、BMのエージェント(KOBAMETAL)からメールを受け取り、会合とECのライブ観覧を依頼された。BMのメンバーはステージ上のバルコニーから数曲を観覧し、楽しげにダンスを披露したことがきっかけで、コラボレーションの話し合いが進められたとされる[16]。
一方で楽曲制作は難航し、約20種類の異なるバージョンを制作したとされ、両バンドのアイデアが合わず、互いの提案を却下するケースも多かったが、50/50のバランスを目指して調整を続けた。作風はECの楽曲「We Got The Moves」を基調としつつ、よりBMらしいスタイルに仕上げる方向で進められた。アイデアの交換では、相手側のコンセプトを自ら演じる形で試行錯誤が行われ、例えばブレイクダウン前の《RATATATA》パートはECの提案で、ガーリーなボイスを加えるアイデアをBMが高いクオリティで実現したという[16]。
制作期間は2〜3か月で、時差のあるメールのやり取りが主に行われ、締め切りによるプレッシャーが進捗を加速させ、集中作業が続いた。ECの2人はこのプロセスを「ミュージシャンとして成長できる最高の経験」と振り返り、BMの構造的な作業スタイルが自身の創造性を広げたと語っている[16]。
音楽性
批評
- 音楽ライターのノイ村は、総合カルチャーサイト『リアルサウンド』にて「「feat.」(フィーチャリング)表記ではなく連名で発表された本楽曲は、BABYMETALの透き通った歌声&キュートな掛け合いと、エレクトリック・コールボーイらしい重厚でありながらもキャッチーに突き抜けたハイテンションなサウンドが、まさに正面からぶつかり合ったような会心の仕上がり」と評している[17]。
- 音楽ライターのジョン・ハドゥセックは、米オンラインマガジン『コンシクエンス』で「このコラボは「ダンスメタル」の第一人者同士が結集したもので、その名に恥じない仕上がりだ。テクニカルなメタルリフが脈打つEDMビートに融合され、BABYMETALとエレクトリック・コールボーイがボーカルを分担——前者が高音域のメロディを担当し、後者がグロウルやメタルコア調のヴォーカルを奏でる。」と語っている[19]。
- 音楽ライターのリッチ・ホブソンは、英メタル専門誌『メタル・ハマー』(2025年)で「両バンドの輝かしい要素をすべて、驚くほど中毒性の高い見事なパッケージに凝縮。エレクトリック・コールボーイの90年代・ユーロトラッシュ・スタイルが、BABYMETALのかわいいエネルギーと見事に融合している。」と述べている[20]。
- 賞賛・栄誉
- 音楽アワード「MUSIC AWARDS JAPAN 2025」において、「最優秀クロスボーダー・コラボレーション楽曲賞」5曲のうちの1曲にノミネートされた[21]。
- 米HR/HMウェブマガジン『ラウドワイヤー』の「2024年最高のロック&メタル楽曲67選」(順不同)と特集した記事で選ばれた[22]。
- 英ロック専門誌『ロック・サウンド』の「2024年のトップ24曲」と特集した記事で10番目に選ばれた[23]。
- 英『メタル・ハマー』の「2024年に私たちを驚かせた10の素晴らしいメタル・コラボレーション」(順不同)と特集した記事で選ばれた[24]。
チャート成績
- 日本
日本では、オリコンチャートにおいて、2024年5月23日付のデイリーデジタルシングルで5位[2]、リリース初週の6月3日付週間デジタルシングルで2,369ダウンロードを記録し22位[1]に、Billboard JAPANの6月3日付Download Songsで24位[3]にチャートインした。
- 日本国外
アメリカでは、ビルボードの全米チャートで、6月8日付のロック・デジタル・ソング・セールスで9位[4]、ハード・ロック・デジタル・ソング・セールスで1位[6]、6月15日付のホット・ハード・ロック・ソングスで6位[5]にチャートインしたほか、同チャートのホット・ハード・ロック・ソングスで2024年の年間25位[7]にチャートインしている。なお、ハード・ロック・デジタル・ソング・セールスでの1位は、BMとEC共に、自身の楽曲としては初の記録となっている[25]。
ヨーロッパ地域では、イギリスでオフィシャル・チャート・カンパニーの5月31日付のシングル・セールスで23位[8]、シングル・ダウンロードで22位[9]、6月7日付のロック・アンド・メタル・シングルで22位[10]にチャートインした。
また、同地域のそのほかの国のシングルチャートでは、ドイツのGfK・エンターテインメント・チャートで55位[11]、ニュージーランドのオフィシャル・アオテアロア・ミュージック・チャートで39位[12]、オーストリアのエードライ・オーストリア・トップ40で66位[13]にそれぞれチャートインしている。
ミュージック・ビデオ
当楽曲のミュージック・ビデオ(以下MV)は、BMの公式YouTubeチャンネルにて、2024年5月24日に公開されており[15]、YouTubeの週間MVランキングでは、ドイツで3位[26]、イギリスで19位[27]、日本で60位[28]、世界で92位[29]にランクインし、公開から20日後の6月13日には900万回再生を突破した[30]ほか、公開から1年後にはBMのMV総再生回数でTOP5入りを果たしている[18]。
映像は、ミラーボール姿のECが壁を破壊したり、BMがカラオケを披露するシーンなどの内容で構成されている[31]。
| 映像外部リンク | |
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また、2024年10月19日に、MVのメイキング・ビデオ(舞台裏映像)がECの公式YouTubeチャンネルで公開されたほか、2024年10月5日には、撮影監督のフロリアン・バーワンガーによるMVの解説(ブレイクダウン)が、米アトラスレンズ株式会社の公式YouTubeチャンネルで公開された。
なお、当楽曲のライブMVは、2024年6月7日、BMの公式YouTubeチャンネルで公開されており、映像は、同年5月25・26日にさいたまスーパーアリーナにて開催された、BMが初めて主催したフェス「FOX_FEST」の模様が収録されている[32]ほか、同年8月6日には、独ロックフェス「ロック・アム・リング 2024」におけるパフォーマンスの映像が、ECの公式YouTubeチャンネルで公開されている。
ライブ・パフォーマンス
2024年5月25・26日に、BMが主催するフェス「FOX_FEST」で、BMのステージに、ECのヴォーカルを担当するニコ・サラックと、ケヴィン・ラタイジャックがゲスト出演して、当楽曲を初披露した[33]。
また、ドイツで同年に開催されたロックフェス「ロック・イム・パルク」(6月7日)や「ロック・アム・リング」(6月8日)でも、BMとECが共に出演して、各々のステージで披露している[30]。