しんかい2000
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| しんかい2000 | |
|---|---|
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しんかい2000 | |
| 基本情報 | |
| 船種 | 深海探査艇 |
| 船籍 |
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| 所有者 |
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| 建造所 | 三菱重工業神戸造船所 |
| 建造費 | 37億円[1] |
| 経歴 | |
| 起工 | 1978年 |
| 進水 | 1981年 |
| 竣工 | 1981年10月 |
| 就航 | 1983年 |
| 処女航海 | 1983年7月22日 |
| 引退 | 2004年3月 |
| 最後 | 2002年11月11日 |
| 現況 | 新江ノ島水族館で保存 |
| 要目 | |
| トン数 | 23.2 t |
| 全長 | 9.3 m |
| 幅 | 3.0 m |
| 高さ | 2.9m |
| 推進器 | 電動機 |
| 速力 | 3.0ノット |
| 潜航深度 | 2000 m |
| 搭載人員 | 乗員3名 |
| その他 | 潜航時間: 7時間 |
しんかい2000(しんかいにせん)は、海洋科学技術センター(現: 海洋研究開発機構)が所有、運用していた有人潜水調査船。日本初の有人深海調査船「しんかい」の後継機として三菱重工神戸造船所で製作、1981年に完成し、2002年11月まで運航された。現在では新江ノ島水族館で動態保存・展示されている。
船体
艇体前部に収納された球形の耐圧殻の中に乗員3名が乗り込み潜航する。耐圧殻には3個の窓があり、乗員はそこから海中を覗き見て操縦および観察調査を行う。また、前部にはマニピュレーターが装備されており、試料の採集を行うことができる。
推進システム
海中における移動は、主に艇尾にある主スクリューを用いて行う。また、艇の両舷に1個ずつ補助スクリューがあり、微細な姿勢制御と下降、上昇補助をそれを用いて行う。
下降上昇のメカニズムは下降時には耐圧殻と垂直安定フィンの間の胴体上部にある主バラストタンクと耐圧殻後部の補助タンクに海水ポンプを作動させ海水を充填。上昇時エアと入れ替える事により浮力を得る。
入水時、数ミリの鉄の小さな玉の入ったショットバラスト装置の中には700kg充填されており、上昇時に底部の電磁栓を開き船外に放出し、補助スクリューやバラストタンク、浮力材との組み合わせで上昇できる仕組みである。
前後のトリム調整は耐圧殻前方と垂直安定フィン直下にある水銀移動式トリムタンクでの調整。これも補助スクリューとの組み合わせによって水平姿勢を保つ。
船内設備

耐圧殻内のコントロールコンソール、主だった通信機器への電力供給は船体胴体底部にある主蓄電池(銀亜鉛蓄電池2台)を胴体後部にある浮力材(中空ガラス球内包式シンタクチックフォーム)前にあるインバータでの直流→交流変換により通信機器への電力を供給している。
母艦との通信、画像、ビデオ伝送のやりとりとしては船首にあるトランスポンダ、水中通話機ならびに海面に上がった時の母艦からのレーダー補足用に垂直安定フィン上部にレーダーリフレクタを備えている。
調査、計測用機器としては船首部分にCTD/DOでの塩分濃度、水温、水深、水中酸素濃度がコンソール表示板にデジタル表示される。また、前方障害物捕捉用にソナーを持っている。
運用
長距離航行能力はもっておらず、母船(支援母船「なつしま」)に搭載されて潜航地点まで輸送され、そこで海上に吊り降ろされて潜航に入る。全体的な潜水調査船システムとしてはしんかい、支援母船「なつしま」および陸上基地の3つからなる。
主な調査、運用内容
退役後
要目
- 全長: 9.3m
- 幅: 3.0m
- 高さ: 2.9m
- 重量: 約24t
- 乗員数: 3名(パイロット2名、研究者1名)
- 最大潜航深度: 2000メートル
- 耐圧殻内径: 2.2m (厚さ30mm、材料NS90[4])
- 最大速力: 3.0ノット
- 潜航時間: 7時間(水深2000m上標準潜航時間:約8時間)
- ペイロード許容重量:100kg
- ライフサポート:3名に対し80時間以上