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そろばんずく

1986年の日本のコメディ映画 From Wikipedia, the free encyclopedia

『そろばんずく』は、1986年8月23日公開の日本映画[2][3]。配給は東宝。脚本・監督は森田芳光、主演・主題歌は、当時若者に絶大な人気を誇っていたとんねるずの石橋貴明と木梨憲武[1]。映画の共演がきっかけで木梨憲武と安田成美が出会い、結婚に至っている[2]。

概要 そろばんずく, 監督 ...
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概要

業界を二分する広告代理店、「ト社」と「ラ社」の熾烈な戦いを描くコメディ映画[1][2][3]。併映作品はおニャン子クラブ主演『おニャン子ザ・ムービー 危機イッパツ!』。10代のファン層が厚いとんねるずとおニャン子というタッグ(いずれも『夕やけニャンニャン』出演者)であったが、どちらも批評的・興行的に失敗に終わる。

1986年11月21日にビクター音楽産業からビデオが発売された。2002年3月20日にはポニーキャニオンからDVDが発売された。

ストーリー

キャスト

※エンドクレジット順

スタッフ

サウンドトラック

収録曲

  1. こわいものみたさ
  2. ビジネス ミュージック
  3. アメノドのテーマ
  4. お子様チャイナ
  5. あなどれない行進曲
  6. ラ社訓練ラ・ラ・ラ
  7. 愛のテーマ
  8. お見合いディスコBGM
  9. 赤ランプの祈り
  10. 寝た子も起きる子守唄

製作

1986年の夏興業は春先の段階で『植村直己物語』が毎日放送、『チェッカーズSONG FOR U.S.A.』が日本テレビ、本作と『おニャン子ザ・ムービー 危機イッパツ!』、『子猫物語』がフジテレビ、『必殺! III 裏か表か』が朝日放送、『新・喜びも悲しみも幾歳月』が東京放送と[4]、テレビ局の映画への参入が目白押し[4][5]。映画関係者は「テレビ局は業績が芳しくないから、何か別のもので収入を得ようと必死なんだろう」[4]「『南極物語』でフジTVが見せた自社の電波を使っての圧倒的なパワーにみなが乗ってしまっているのだろう」[4]「いまや映画はカドカワからフジテレビ方式の時代に突入した」[5]などと論じた。

企画

1985年10月にフジテレビから森田芳光監督に「何か映画を撮らないか」と話があった[6]。森田監督がサラリーマンが好きなことから[6]、堂々と「サラリーマンコメディを作りたい」と返事した[6]。とんねるずの起用は「彼らのTVでやってることは芸じゃない、個性が好き。だから映画に持ってきても大丈夫」という森田の考えから[6]。

演出

監督の森田は、とんねるずの2人にアドリブを一切禁止した。森田によると、映画というのは主人公の人生の断片であって、この映画は石橋や木梨の物語ではなく彼らが演じる春日野や時津風の物語であり、2人がアドリブをやって地が出てしまうと映画を見ている人はシラケてしまう。登場人物の性格を踏まえたうえでアドリブが出てくればいいが、映画初のとんねるずには無理だと思ったからアドリブはやめてくれと言ったという[7]。中盤、掃除夫に扮した石橋貴明が桜宮天神(小林薫)を尾行し、料亭前でやる動きはレレレのおじさんの真似で、これは森田の世代より、とんねるず世代で馴染みの動き。

キャスティング

それまで地味な役回りの多かった小林薫が、新興宗教の教祖のような180度違う変人ぶりを見せて怪演している[3]。二度、信者風の人たちがゴルフ場のような場所で説法を受けたり、セックス体操なる妙技をする描写がある。

撮影

森田監督は「こんなにワイド・レンズを多用した映画はないんじゃないかな」と述べている[6]。とんねるずの勤める広告代理店は都心風だが、社員数名で横浜赤レンガ倉庫のセミナーハウスのような場所に移動しそこを拠点とする。他のロケ地は大井ふ頭他[8]。「せいこがひろみはダミーで、まさきだって言ったのもあの人たちだけよ」「30%引きー? ラフォーレのバーゲンじゃないんですよー」などのセリフがある。劇中、とんねるずの主題歌「寝た子も起きる子守唄」の他、「恋人も濡れる街角」、森田が監督を務めた『メイン・テーマ」の主題歌「メインテーマ」がノンクレジットでカラオケで歌われる。

作品の評価

興行成績

失敗に終わったとされる。

批評

国立映画アーカイブは「東宝の『社長シリーズ』を愛好していた森田芳光は、広告業界を舞台にしたサラリーマン喜劇として構想したが、極度にデフォルメされた世界観や演技、さまざまな実験的趣向を凝らした撮影、過去の森田作品のセルフパロディなどが横溢し、全篇にわたって異様なテンションが漲る怪作となった」と評している[1]。

水道橋博士は「公開時には森田×とんねるずでコメディの大傑作が生まれると誰もが予感しながら、壮大な失敗作に終わった、という印象。規模のデカくなった『月曜ドラマランド』のような調子に乗ったフジテレビ感の感想だったが、今見るといろんな映像ギャグを監督が意志的に試していて、今から見ると、なるほど、なるほど、と思える楽しさがあって、印象が変わった」などと評している[9]。

受賞歴

映像ソフト

概要 『そろばんずく』, とんねるず の VHS ...
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概要 『そろばんずく』, とんねるず の DVD ...
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『ぴあ発行の『ぴあシネマクラブ 日本映画編 2004-2005』ではビデオはポニーキャニオンからの発売と記載されている[3]。2021年12月20日に森田芳光商業映画デビュー以降の全監督作品が『⽣誕70周年記念森⽥芳光 全監督作品コンプリート(の・ようなもの)Blu-ray BOX(完全限定版)』というタイトルでBlu-ray Disc27枚組が、日活/ハピネット・メディアマーケティングから価格11万円で発売されたが、本作のみ収録されていない[11]。森田芳光の妻でプロデューサーの三沢和子は交渉したが、難航してダメだったと述べている[11]。

脚注

外部リンク

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