やんごとなき一族

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やんごとなき一族
ジャンル ヤング・レディース
漫画
作者 こやまゆかり
出版社 講談社
掲載誌 Kiss
レーベル KC KISS
発表号 2017年8月号 -
発表期間 2017年6月25日 -
巻数 既刊20巻(2026年3月13日現在)
ドラマ
原作 こやまゆかり
脚本 神森万里江、青塚美穂、ひかわかよ、的場友見
演出 田中亮、三橋利行、水戸祐介
制作 フジテレビジョン
放送局 フジテレビ系列
放送期間 2022年4月21日 - 6月30日
話数 全11話
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画テレビドラマ
ポータル 漫画テレビドラマ

やんごとなき一族』(やんごとなきいちぞく)は、こやまゆかりによる日本漫画作品。『Kiss』(講談社)にて、2017年8月号から連載中[1]

江戸時代から400年以上続く名家に嫁いだ一般庶民の女性が表向きは豪華絢爛な雰囲気を漂わせる一族の中で起こる醜い諍いや、未だに残っている男尊女卑の慣習などに翻弄されながらも、名家の次男である夫とともに立ち向かっていく姿を描く。

2022年4月期にフジテレビ系で実写ドラマ化[2]

主人公の篠原佐都は母と2人で大衆食堂を営み、平凡ながらも幸せな日々を過ごしていた。そんな彼女には深山健太という恋人がおり、彼も佐都の家の食堂の料理が好きな明るく気さくな男性であるが、実は彼は芦屋(ドラマでは芦屋の設定は省かれている)にある名家の御曹司であった。

健太と自身の家柄の違いに大きな不安を抱く佐都だが、健太に「気にする事はない」と優しく励まされてプロポーズを受ける。

登場人物

篠原佐都 (しのはら さと)→ 深山佐都(みやま さと)
主人公。父亡き後、母と2人で商店街の大衆食堂を営んでいる。兄が一人(テレビドラマ版では一人っ子)いて高卒で近所の工場で働いている。ごく平凡な一般家庭育ちの女性だが、健太と出会い恋に落ちる。健太が気さくな性格であった事もあり、彼が名家の子息であるという事を佐都は出会った当初は知らなかった。一般庶民とは異なる深山家の文化と価値観に苦労し心情を貫きながらも懸命な努力をする。健太との間に長女・凛を出産する。子育てを続ける傍ら、どて焼き販売の事業を始め仕事と子育てを両立する。健太が圭一から勘当され退職により深山グループから独立したあと、健太と八寿子の病死を機に凛と3人で引っ越し新生活を始め、健太の新しく立ち上げた会社とスパ事業に協力して海外からの客からの信頼を得る。
深山健太(みやま けんた)
佐都の夫で芦屋の財閥・深山家の次男。いわゆる「お坊ちゃま」だが、佐都の実家の大衆食堂の料理を好むなど明るく気さくな性格。元々深山家には嫌悪感を抱いており、大学生の頃から一人暮らしをして、就職先も深山家とは無関係の企業に就職し実家とは距離を置いていた。魑魅魍魎蔓延る深山家に佐都とともに立ち向かう決意をする。娘・凛に恵まれてからは父親として家族を大切にする気持ちを抱き続ける。
明人が福岡に新ホテルをオープンするとき、明人の行動に疑問を抱いて密かに調べるが、それを知った圭一に解任され、深山不動産から解雇、そのうえ深山家から追放される。祖母の死後、遺産分与の対象となり、佐都と凛を連れて深山家邸宅を出る。深山家から自由の身となったあと、数々の試練を乗り越えながら「株式会社 健都リゾート」を立ち上げ「みやまの湯」を開店させる。佐都、離婚した母・久美、そして不動産時代のかつての部下仲間からの協力のもと、多くの社員・店員・顧客からの信頼を集める。
深山明人(みやま あきと)
深山家の長男で、美保子の夫。気が弱い性格で、家の跡取りには向かないとして父親から見放されている。圭一による厳しいしつけや虐待を受けてきた過去から、閉所(暗所)恐怖症を抱え、賑やかな場は苦手で、子供の話し声や泣き声などを聞くたびに強いトラウマを感じる。自分が親になったらその子供が自分と同じ辛い境遇にしてしまうのではと、親になる不安から子作りに消極的である。当初は長弟の健太が後継者として指名されていたが、ある出来事から圭一に後継者を指名される。彼自身が乏精子症で子供が授からないため、美保子が跡取りに焦りを感じるようになった。美保子の精子提供を知らないまま、美保子が待望の息子(圭斗)を出産してからは美保子や圭斗に優しく気遣う。祖母の死後、健太一家、久美、大介が次々と見放されたあと、深山家から邪魔者がいなくなったと圭一と美保子とともに喜ぶ。担当場所の福岡に新ホテル建設に関わるが、資金繰りの悩みから魔が刺して圭一の部屋の金庫から株券を持ち出して勝手に担保・借金する。 建設費をごまかすために自腹を切っても足りない分は銀行から融資を受けて支払い、その借金返済の多面役員報酬を勝手に引き上げるなどの不正を隠しながら新ホテル「ココ・ブランズ福岡」を開店させる。
開店の成功を祝ったあと、美保子と圭斗を連れてハワイでの休暇を過ごすかが、帰国後に空港で警察に逮捕される。福岡県警に身柄を引き渡され県内の留置所に収監、再逮捕されるものの、後に仮釈放される。美保子から離婚されそうになるが、芦屋の深山家一族及び関係者の面前で圭一から勘当を受ける。さらに美保子との離婚と引き換えに圭一を置いておくよう言い渡罵倒する圭一に反発し、圭一からの暴力と罵声を受けても不撓不屈の姿勢を見せ圭斗を置いていくことに断固反対する。自分を見直してくれた美保子とは結局離婚せず圭斗を連れて三人で深山家を去る。
深山美保子(みやま みほこ)
深山家の長男・明人の妻。旧姓:谷村。京都の和菓子屋「 万屋寿庵(まんやじゅあん)」の娘だが、実は社長の後妻(現女将)の連れ子(同母弟は英司)。実父のギャンブル依存を理由に両親が離婚。母・鈴子が和菓子屋に働くまでは祇園にあるクラブのホステスとして生計を立てたりするなどの理由により、美保子が私立女子校のクラス内で同級生からのいじめを受けるなど苦労が絶えなかった。その影響から上昇志向が強く野心的である。「万屋寿庵」の世間知らずで子宝の恵まれない女将を陰湿な企みで濡れ衣を着せることで社長と離縁させ、母・鈴子を後妻・新女将に立てることに成功して谷村家の正式な一員となった。健太に彼女がいることを理由に深山家長男の明人(大学時代にクラブのパーティーで初めて知り合った)と結婚したが、それが一般庶民の佐都だと知ったことで社長夫人の座を奪われることに対して敵意と悪意を抱く。明人が健太に代わって後継者として圭一に指名されると、気弱な明人との間に子供ができないため跡取りにプレッシャーを感じる。明人が乏精子症と知ると、SNSで取引した見も知らぬ男性からの精子提供により妊娠し、待望の男児・圭斗を出産するが、深山家関係者や周囲に対して、子供の出生などに関しては嘘を塗り固めている。強迫観念があり、子育てだけでなく子供の世話を手伝う家政婦に対しても神経質である。皮膚湿疹に関するセミナーで自称・実業家の羽衣(精子提供者と同一人物)と再会し、圭斗の出自を知った羽衣からストーカー同然で迫り続けられる。金銭的・精神的に徐々に追い詰められるなか、羽衣に車内で無理やり犯されそうになり逃げ出す。鈴子に組長への協力を求め自身に近づかけないよう羽衣を脅させた。
市原聖花(いちはら せいか)
深山家の長女。伸二郎の妻。明人の妹で、健太・大介・有紗の姉。ヒカリ座音楽学校出身。深山家のなかて最初に佐都に好意的に接した人物。市原病院の経営者一族の息子と結婚して長女モエがいる。待望の第二子妊娠が判明した頃、有紗の妊娠が伸二郎と関わっていることを知り、不倫を問い詰める。テレビドラマ版では未登場。
市原伸二郎(いちはら しんじろう)
聖花の夫。実家の経営する病院の医師。家族を大事にすると決意をしたものの、親の決めた婚約やこれからのことに悩む義妹(聖花の妹)の有紗とは一夜の関係を持ってしまう。その直後に有紗が妊娠してから有紗を気遣い続け、内密に生活費・養育費を有紗に送金しているが、後になって第二子妊娠中の聖花に知られてしまい不倫を問い詰められる。市原家両親が圭一と手を組んで独断でDNA鑑定(未遂)を行おうとしたため、両親絶縁宣言する。テレビドラマ版では未登場。
深山大介(みやま だいすけ)
圭一の三男。美容クリニックのオーナー。美容外科医としての才能がある。リツコとの結婚は父の圭一が決めた政略結婚であり、当初はこの結婚を拒否していた。彼の浮気がリツコを傷つけてしまい、その後リツコとはお互い本当に幸せになれる道を歩むため双方の合意により離婚をした。マダムキリコには詳しいらしい。深山家の跡取りに決まった長兄・明人がホテル経営に関わる不正の事実を知るが、ホテル内に設置される予定のサロンを無償でオープンすることはできないと明人に言われ、さらにはサロンの完全撤退を圭一から余儀なくされる。離婚以来に久しぶりに深山家で偶然にも圭一と対面したときには、圭斗の父親が深山家の血が流れていないことを既に知っていて圭斗のDNA鑑定を求める。結局、圭斗の出生に纏わる真実を聞き入れてもらえず、ホテルに金輪際関わらない上に圭一から絶縁を通告されてしまう。圭一、明人、美保子への憤りと失望を抱き、さらに、新事業で再出発した健太・佐都夫婦と母・久美に焦りを感じたあとは取り残された気持ちになる。バーを梯子して酔っ払ったときにぶつかった通行人から殴られたあと、元妻・リツコに介抱される。リツコ、万野社長(元義父)と柴田からの信頼のもとで、横浜に新たにオープンする新リゾート型ホテルのスパ部門担当を依頼され美容サロンをオープンすることになる。
深山リツコ (みやま リツコ)→ 万野リツコ(ばんの リツコ)
大介の妻。大手ホテルチェーンの令嬢で、大介との縁談は政略結婚。大介はこの縁談に乗り気ではなかったが、リツコは彼に一目ぼれした事から結婚に至ったが、佐都とともに愛人・桃香の存在を知ってしまい大介と離婚する。佐都に対して友好的に接する。
離婚後は仕事一筋で父親のもとで「ザラスホテル」に関わり専務として活躍する。大介が圭一と明人に福岡の新ホテルからサロンを撤退させられたことを既に知り、父親と共に案じて離婚後と変わらず大介と接している。ハワイから帰国した明人が密かに逮捕されると、「ココプランズ福岡」の社長を解任された明人に代わって新たに社長を兼任する。
深山有紗(みやま ありさ)
深山家の次女。大学生。圭一により東京の貿易会社の社長令息・香川友貴との婚約を決められてしまい、深山家の決めたことに置かれる自分の境遇に悩む。自分を気遣って親身に接する伸二郎と一夜の関係を持ち、香川との婚約の進む最中に妊娠してしまう。お腹の子供の父親を明かさないまま婚約破棄したことで圭一の怒りは収まらず、自身と子供の幸せを考えて勘当同然で深山家を出る。家のしがらみから解放された後はアパートを借りて書道講師の仕事で生計を立てる。しかし臨月を迎えた頃に伸二郎との関係が聖花に勘づかれるが、お腹の子の父親は別の男性などとうまく回避する。その後は産気づき一人病院で出産することを決意するが、駆けつけた佐都と健太の支えにより無事に息子・蓮(れん)を出産する。
深山圭一(みやま けいいち)
健太たちの父。深山家第25代目当主。先代(第24代目)当主と八寿子の長男で第二子。冷淡な性格で、気弱な性格の長男(明人)に対して厳しく冷酷な態度をとるほか、一般家庭出身である佐都の事も快く思っておらず、冷淡な態度をとる。自分の気に入らない相手に対しては冷酷な手段を惜しまない。また男尊女卑思考の持ち主でもあり、愛人がいるほか、「男児にしか家を継がせない」という考えから息子の嫁たちに男児を産むよう求める場面が見受けられる。
深山久美(みやま くみ)
圭一の妻。結婚当初から圭一に家政婦同然の扱いをされていた。圭一からひどい扱いを受ける佐都の事を助けたいと思ってはいるが、それが出来ず、もどかしい思いを抱えている。勘当状態の有紗が出産した蓮の父親が伸二郎かどうか市原家の要請でDNA鑑定を無理やりさせようとした圭一に愛想をつかし深山家を出る。蓮を一人で育てる有紗を度々訪れる。担当の弁護士の立ち会いにより財産分与、八寿子の別荘の存続などの条件で圭一と正式に離婚し、健太と佐都の新しく立ち上げた温泉事業に正式に関わるようになる。
深山八寿子(みやま やすこ)
圭一の母。元は東京の旧華族出身。旧姓:小田。昭和初期の女性誌で紹介された特集によると、華道や茶道などが全て得意。当時は結婚話が山ほどあり皇族の方のお妃候補にもなったことがある。
実家は伯爵家で、戦争の空襲で屋敷と別荘を失い、戦後は華族制度の廃止により財産も没収された。関西の財閥である深山家の先代当主に嫁ぎ、一男三女(秋乃、圭一、冬美、春菜)を儲ける。当初は深山家で旧華族とは異なる文化や価値観に苦労をしたが、料理や着付けも寝ずに学び、徹底的に深山家でのしきたりを身につけるなど努力を積み重ねてきた。
芦屋のレストラン「ちどり」で初めて食事したときからサクラマスを好きになり、「いつかヤマメからサクラマスになってやる」と言ったことがあり、「ちどり」で初めて食事した佐都と健太の話をきっかけにサクラマスの生態に感動し、自分も強くなると誓い佐都に好意的に接するようになる。
ある日倒れて寝たきりになり家族からの介護を受け続けているが、久しぶりにお茶会を催した直後に息を引き取る。
深山春菜(みやま はるな)
圭一の次妹(健太の叔母)。深山家先代当主と八寿子の三女で末娘。身体が弱いことで父親である先代当主に疎んじられてきたため、自己肯定感の低く成長する。父親に認められようと努力するものの、婚約が決まった直後に相手の事情で破談にされたため深山家の役に立たないと父親から最後まで言われてきた。婚約の破談以来ずっと独身を通し、父親の死後は圭一夫妻の世話を受けながら屋敷の離れで八寿子と暮らす。憧れのアイドル男性ヤマトが好きで、公演を観に行くのが生き甲斐である。ポーセラーツが趣味で、自作の作品をパーティーに訪れた客に才能を認められ性格の明るさを徐々に取り戻す。それをきっかけにポーセラーツアーティストとして個展を開くことを決意する。
深山凛(みやま りん)
佐都と健太の娘。
深山圭斗(みやま けいと)
表向きは明人と美保子の待望の息子だが、明人と血が繋がっていなく、実父は美保子に精子提供した詐欺師男。アトピー持ち。跡取りとしての将来を置かれているため、美保子が圭斗の出自を隠し、深山家や谷村家や世間にも隠している。
マダムキリコ
貿易会社社長。上流社会において多大なる影響力を持つ。複数の若いイケメンを愛人としてよく周りにはべらせている。実年齢の65歳より大幅に若く見える美人とされているが、実態は顔にも身に体も幾度となく整形を繰り返している事で全身のバランスが崩れており、長いに染め上げられ緑のカラコンを着用し異様な雰囲気を漂わせている。
葛西綾(かさい あや)
圭一の愛人。ジュエリーデザイナー。
桃香(ももか)
大介の愛人。大介の美容クリニックの受付嬢。大介と関係を持っていたことが大介とリツコの離婚の遠因に繋がる。
立花泉(たちばな いずみ)
健太の秘書。佐都にとって脅威のライバル的存在。
尾形(おがた)
「深山不動産」の役員。福岡のホテル経営において明人の秘書を務める。明人の行動に疑問を持ち、オープン成功のパーティーでは唯一気分が晴れなかった。
谷村鈴子(たにむら すずこ)
美保子の母。前夫との離婚を経て和菓子屋の当主兼社長との再婚以来、和菓子屋の女将を務め続ける。
谷村英司(たにむら えいじ)
鈴子と前夫との長男で、美保子の弟。鈴子の再婚後は当主兼社長の養子として和菓子職人となり和菓子を作り続ける。
羽衣誠也(はごろも せいや)
美保子に精子提供をした男で、とんでもない詐欺師。
秋乃(あきの)
圭一たちの姉(健太たちの伯母)。深山家先代当主と八寿子の長女。
冬美(ふゆみ)
圭一の長妹(健太たちの叔母)。深山家先代当主と八寿子の次女。
万野(ばんの)
リツコの父。ホテル事業の社長。全国有数のザラスホテルを所有する。離婚後のリツコと共に大介に好意的に接し信頼は変わらない。
柴田(しばた)
ザラスホテルの役員。万野社長の部下で、明人の始めた福岡の新ホテル「ココ・プランズ」では常務を務める。

用語

定食まんぷく屋
佐都の親が経営している。どて焼きデーツを使っている。
深山不動産
深山グループの手掛ける事業。当主だけでなく、当主の跡取りとなる息子も代々関わる。
株式会社健都リゾート
深山家と深山不動産から独立した健太が佐都と共に新しく立ち上げた会社。スパ事業の運営に関わる。
みやまの湯
「健都リゾート」が手掛けるスパ。スパだけでなくレストランも常設されている。

書誌情報

テレビドラマ

脚注

外部リンク

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