アプレミラスト

From Wikipedia, the free encyclopedia

アプレミラスト
IUPAC命名法による物質名
臨床データ
発音 ə-PRE-mi-last
販売名 オテズラ, Otezla
Drugs.com entry
MedlinePlus a614022
ライセンス EMA:リンクUS FDA:リンク
胎児危険度分類
    法的規制
    薬物動態データ
    生物学的利用能73%;[1] Tmax = 約 2.5 時間
    血漿タンパク結合約68%[1]
    代謝肝臓 (CYP3A4, 一部CYP2A6, CYP1A2)[1]
    代謝物質O-デスメチルアプレミラスト・グルクロン酸[2]
    半減期6–9 時間 [1]
    排泄尿中 (58%), 糞中 (39%)[1]
    データベースID
    CAS番号
    608141-41-9
    ATCコード L04AA32 (WHO)
    PubChem CID: 11561674
    DrugBank DB05676
    ChemSpider 9736448
    UNII UP7QBP99PN
    KEGG D08860
    ChEBI CHEBI:78540
    ChEMBL CHEMBL514800
    別名 CC10004
    化学的データ
    化学式
    C22H24N2O7S
    分子量460.500 g/mol
    テンプレートを表示

    アプレミラスト (Apremilast, 製品名 オテズラ, Otezla)は 尋常性乾癬 および乾癬性関節炎の治療薬。免疫系関連の炎症性疾患での有用性が期待されている。ホスホジエステラーゼ4 (PDE4)の選択的阻害作用と、関節リウマチ滑膜細胞からのTNF-αの生成を抑制する[3]。経口で投与される。

    医療

    アプレミラストは米国 食品医薬品局 から2014年に成人の活動性乾癬性関節炎および重症尋常性乾癬に対し承認を受けた[4][5]。アプレミラストは メトトレキサートと同様に経口投与される[6]

    禁忌

    日本、欧州では、この薬は妊婦には禁忌である。マウスサルを用いた高用量アプレミラスト投与で流産や他の妊娠異常が観察されているからである[2]。米国では、利益がリスクを上回る場合投与とされている[7]

    副作用

    一般にみられる軽症から中等症の副作用は、頭痛、腰痛、吐き気、下痢、疲労、上気道感染症である[8]

    その他の副作用:

    • うつ病: うつ病が悪化し、希死念慮や気分の変化が発生する可能性がある[9]
    • 体重減少 : 臨床研究では、5-10%の体重減少が、10%の患者でみられた。(プラセボ群では3.3%)

    相互作用

    シトクロムP450 酵素を強く誘導する薬剤と併用すると、アプレミラストの効果が減弱する。シトクロムP450酵素を誘導するリファンピシン( rifampicin)、フェノバルビタール( phenobarbital)、carbamazepineは、フェニトイン、セイヨウオトギリソウは併用が推奨されない[10]

    薬理学

    作用機序

    アプレミラストは 低分子のPDE4阻害剤である[11]。PDE4は環状アデノシン一リン酸二ナトリウム (cAMP)を分解する酵素である。炎症性細胞では、PDE4が主要な酵素である。細胞内でのcAMPを増加させることにより、炎症因子である腫瘍壊死因子α (TNF-α)、インターロイキン-17インターロイキン-23などを抑制し、抗炎症作用のあるインターロイキン-10は促進させる。これらの作用はまだ明らかではない。

    薬物動態

    アプレミラストは消化管(73%)良好に吸収され、食事の影響を受けない。最高血漿濃度は摂取後2.5時間である。 プラズマのタンパク質の結合 は68%であった。 肝臓で代謝される。主に CYP3A4であるが、一部 CYP1A2、 CYP2A6でも代謝される。 主要代謝産物O-デスメチルアプレミラスト グルクロニドである。

    半減期は6-9時間である。 腎臓(58%)と糞(39%)経由で、主に代謝物として排泄される。 3%は未代謝のままで、多くが尿へ、7%だけが糞中へ排泄される。

    化学

    アプレミラストはフタルイミド 誘導体である。 白色~淡黄色で、非吸湿性 である。粉末は、広い範囲の pH で、水や緩衝液に溶解しない。脂溶性 溶媒であるアセトンアセトニトリル、ブタノン(butanone)、ジクロロメタンテトラヒドロフランには溶解する[12]

    セルジーン社は 結晶形態7つのA、B、C、D、E、F、Gのうち、結晶Bが無水状態では熱力学的に安定した ものと報告している。しかし、Utopharmは無水結晶IIは結晶Bよりも熱力学的に安定だと報告している[13]

    流通

    参照

    脚注

    Related Articles

    Wikiwand AI