エジプト数学
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概要

ナイル河の流域で発達した古代エジプトの王朝は、実用的な数学を用いた。その知識は、灌漑や干拓のための測量、課税のための人口調査、生産物の貯蔵と配分、暦学、ピラミッドをはじめとする建設などに活用された。ナイル河の氾濫により土地の境界を決定する必要があり、縄で測量を行う「縄張り師」と呼ばれる技術者が存在した[1]。その他にも書記の階級を中心に数学が用いられた。
現存する重要な資料として、以下のようなものがある。
記数法
古代エジプトには、ヒエログリフ(神聖文字)、ヒエラティック(神官文字)、デモティック(民衆文字)の三種類の文字が存在した。桁は十進法であり、十の累乗数について7乗(一千万)までの絵文字がある。ヒエラティックはより実用的で、符号化された記数法の概念がみられる。ヒエラティックはヒエログリフよりも必要な文字数が少なく、またパピルスの普及もあり、ヒエラティックがヒエログリフに取って代わるようになった。アーメス・パピルスとモスクワ・パピルスでもヒエラティックが使われている。
1は縦棒、10は馬蹄または牛を繋ぐ紐、100は縄、1000は蓮の花、1万は曲がった指または葦、10万はオタマジャクシまたは蛙、100万はヘフ神の象形となっている。
| 一 | 十 | 百 | 千 | 一万 | 十万 | 百万 | ||||||||||||||
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