オデュッセイア (映画)

2026年公開予定の映画 From Wikipedia, the free encyclopedia

オデュッセイア』(原題: The Odyssey)は、クリストファー・ノーランが脚本・製作・監督を務める、叙事詩的なファンタジー・アクション映画。本作は、ホメロスの同名の叙事詩オデュッセイア)を原作とした作品であり、ユニバーサル・ピクチャーズが配給し、製作はノーランが自ら率いるシンコピー・フィルムズが手掛ける[1]

映画では、マット・デイモン古代ギリシアイタケーの王(バシレウス)であるオデュッセウスを演じ、トロイア戦争後に妻のペネロペと再会するために故郷へ帰還する旅路が描かれる。また、アンサンブル・キャストとして、トム・ホランドアン・ハサウェイゼンデイヤルピタ・ニョンゴロバート・パティンソンシャーリーズ・セロンらが出演する。

2024年10月、ノーランが前作『オッペンハイマー』(2023年公開)に続き、ユニバーサル・ピクチャーズで次回作を制作中であることが明らかになった。その後数か月にわたってキャスティングが行われ、同年12月には本作がホメロスの『オデュッセイア』を原作とした作品であることが発表された。

撮影は2025年2月下旬に、イギリス、モロッコ、そしてイタリア各地で開始された。推定製作費は2億5,000万ドルとされており、ノーランのキャリア史上、最も高額な映画になると見られている。

2026年7月17日にアメリカで劇場公開される予定である[1]

概要

『オデュッセイア[注 1]』は、古代ギリシアのイタケーの王である英雄オデュッセウスがトロイア戦争の勝利の後に故郷イタケーへ帰還(凱旋)する途中に起きた危険な旅を描く。オデュッセウスは、キュクロープスポリュペーモスセイレーン、そして魔女神キルケーと遭遇しながら進み、最終的に妻ペネロペとの再会を果たすまでの旅路を描く[2]

キャスト

オデュッセウス
演 - マット・デイモン[3]、日本語吹替 - 平田広明[4]
ギリシャのイタカ島の伝説の王。
テレマコス
演 - トム・ホランド、日本語吹替 - 榎木淳弥[4]
オデュッセウスの息子。
ペネロペ
演 - アン・ハサウェイ、日本語吹替 - 坂本真綾[4]
オデュッセウスの妻。
メラントー
演 - ミア・ゴス
ペネロペの侍女。
アンティノオス
演 - ロバート・パティンソン、日本語吹替 - 江口拓也[4]
ペネロペの求婚者の一人。
クリュタイムネストラ
演 - ルピタ・ニョンゴ、日本語吹替 - 水樹奈々[4]
アガメムノンの妻。
ヘレネ
演 - ルピタ・ニョンゴ、日本語吹替 - 水樹奈々[4]
メネラオスの妻。
カリュプソ
演 - シャーリーズ・セロン、日本語吹替 - 本田貴子[4]
海の女神(ニンフ)。
アテナ
演 - ゼンデイヤ、日本語吹替 - 白石涼子[4]
知恵、戦争、工芸などを司る女神。
メネラオス
演 - ジョン・バーンサル、日本語吹替 - 坂詰貴之[4]
ミュケーナイ王アトレウスの息子。
エウマイオス
演 - ジョン・レグイザモ
クテシアスの子。オデュッセウスに仕える忠実な盲目の豚飼い。
エウリュロコス
演 - ヒメーシュ・パテル
オデュッセウスの副官。
アガメムノン
演 - ベニー・サフディ
ギリシャ軍の大将。
キルケー
演 - サマンサ・モートン
アイアイエー島で暮らす魔女。
ケーペウス
演 - ジミー・ゴンザレス
オデュッセウスの船の船員の一人。
ポリーテース
演 - アンドリュー・ハワード英語版
ポリブス
演 - コーリー・ホーキンズ
イタカ島出身のペネロペの求婚者の一人。
メランティオス
演 - ローガン・マーシャル=グリーン
メラントーの双子の兄弟であり、オデュッセウスに不誠実な態度をとった山羊飼い。
シノン
演 - エリオット・ペイジ、日本語吹替 - 内田雄馬[4]
トロイア戦争でオデュッセウスと共に戦った、ギリシアの兵士でありオデュッセウスの従兄弟。
テイレシアース
演 - ジェームズ・レマー
盲目の預言者。
ポリュペーモス
演 - ビル・アーウィン
一つ目の巨人。
エラータス
演 - エリス・ガベル
戦士。
オデュッセウスの船の船員
演 - ウィル・ユン・リー
楽人
演 - トラヴィス・スコット[5]、日本語吹替 - 武内駿輔[4]
役柄不明

制作

キャスティング

2024年10月、監督のクリストファー・ノーランが、前作『オッペンハイマー』に続き、ユニバーサル・ピクチャーズで次回作を制作中であることが明らかになった。ノーランは今回も脚本を執筆し、妻のエマ・トーマスとともに自身の制作会社、シンコピー・フィルムズを通じて映画を製作している。

マット・デイモンは、本作への主演交渉に入っており、これは『オッペンハイマー』や『インターステラー』(2014年)に続くノーランとの再共演となる[6][7]。撮影は2025年初頭に開始される予定だった[6]

本作は、映画『オッペンハイマー』がユニバーサルによる入札で制作権を獲得したのとは異なり、本作は最初から同スタジオで制作が進められた。また、ノーランが2009年に企画を検討していたイギリスのスパイドラマ『プリズナー』(1967~68年)の映画化ではないかという臆測が流れたが、ハリウッド・リポーターがこれを否定した[7][8]

デイモンは同月後半に主演が正式に決定し、続いてトム・ホランドのキャスティングが発表された[9][1]。11月には、ノーラン作品に過去出演したアン・ハサウェイ(『ダークナイト ライジング』(2012年)、『インターステラー』)とロバート・パティンソン(『TENET テネット』(2020年))が未公表の役でキャストに加わったほか[10][11]、ゼンデイヤ[10]、ルピタ・ニョンゴ[12]、シャーリーズ・セロン[13]の出演も決定した[1]

2024年12月、ユニバーサルはノーランの新作映画のタイトルを『The Odyssey(オデュッセイア[注 1])』と発表し、本作がホメロスの古代ギリシアの叙事詩『オデュッセイア』を原作とした作品であることを明らかにした[1]

同スタジオは本作を「神話的アクション叙事詩」と表現し、世界各地で撮影が行われると発表した[2][14]。また、製作費は2億5000万ドルと報じられ、ノーランのキャリア史上最も高額な映画となることが明らかになった[15]

デイモンがオデュッセウス役となることが発覚したのは、2月中旬に公開されたデイモンの衣装姿の初公開写真がきっかけで、撮影がその月の後半に始まる前に発表された。この発表は、トム・ホランドがオデュッセウス役を演じる可能性があるという噂が流れた後のことだった[3]

撮影

主要撮影は2025年2月に開始され[16][17][3]、イギリスとモロッコで行われた。シチリアエオリア諸島での撮影は3月に始まり、特に詩(オデュッセイア)の中で言及されているファヴィニャーナ島がロケ地となる予定である[18] 。本作は、新しいIMAX技術を使用して撮影される予定で[14]、商業映画史上初となる、全編IMAXフィルムカメラで撮影される[19]

公開

『オデュッセイア[注 1]』は、2026年7月17日にユニバーサル・ピクチャーズによってアメリカで劇場公開され、IMAXでも上映される予定である[14]

ノーランのビジョンがもっとも強く反映されるIMAX 70mmフィルムシアターの一部上映回のみ、前売りチケットが2025年7月17日に発売された。公開の1年前に前売りチケットを発売するのはハリウッドのスタジオとしては初めての試みである[20]

日本での配給は、日本国内でのユニバーサル・ピクチャーズ作品の配給権を保有している東宝東和ではなく、ノーランの前作『オッペンハイマー』を配給したビターズ・エンドが引き続き担当する。

脚注

外部リンク

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