カリブの海賊

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カリブの海賊(カリブのかいぞく、Pirates of the Caribbean)とは、世界のディズニーパークにあるアトラクションである。

ディズニーランドのアトラクションで使用するためにプラスチックのヘッドを検査するウォルト ディズニー(1966年)。

カリブの海賊は、ウォルト・ディズニー自身が設計に携わった最後のアトラクションであり、ウォルトの死から3ヶ月後にディズニーランドで初めて公開された。ディズニーランドでは、ニューオリンズスクエアに所在する。アトラクションは、ゲストがバトーと呼ばれるボート型のフロート式ライドに乗り、オーディオアニマトロニクス技術を駆使して造られた海賊、市民、動物、骸骨、などで再現されたカリブ海の海賊の抗争と失われた財宝を巡る冒険を体験する[注釈 1]。テーマ曲は、ジョージ・ブランズとX・アテンシオ作曲の「ヨー・ホー〜パイレーツ・ライフ・フォー・ミー〜」で、上海ディズニーランド版以外ではこの曲をアトラクションで聞くことが出来る。

アトラクションの性差別的であった「花嫁オークション」が「略奪品オークション」に赤毛の花嫁は赤毛の海賊に、「海賊が村の女性たちを延々と輪をかいて追い回すシーン」は「食べ物を追いかけわます」シーンに削除、変更された。[1][2]


設定

アトラクションに従事するキャストは海賊風の制服を着用している。彼らは「海賊の子孫」という設定であり、ゲストを秘密の入り江まで案内する役割を担っている。[3]

ボート乗り場の看板には「LAFFITE'S LANDING(ラフィットの船着場)」と記されている。これは実在した海賊ジャン・ラフィットに由来する。彼は追っ手から逃れるため、外部から見えにくい場所に船乗り場を建設したとされている。 建物内にはラフィット船長の肖像画も飾られている。この肖像画は、待ち列が長くなった際に開放される予備の部屋に設置されているため、鑑賞できる機会は限定的である。ただし、当該の部屋が使用されていない場合でも、建物内の左側から外越しに確認することが可能である。[4][5][6]

アトラクション内容

ボートは出発後、夜の静寂に包まれた入り江から、海賊の黄金時代へと時を遡る。[7][8][9]

  1. 「ブルーバイユー出発直後のエリア」。夜の湿地帯のような静かなエリアを進む。左手には「ブルーバイユー・レストラン」が広がり、食事を楽しむゲストの姿が見える。頭上には提灯が灯り、コオロギの鳴き声やパドルが水をかく音だけが響く、嵐の前の静けさを感じさせる演出である。
  2. 「骸骨の眠る洞窟と不気味な警告」ボートは洞窟へと入り、かつて栄華を極めた海賊たちの無残な末路を目撃することになる。宝の山の上で骸骨となった海賊や、ベッドで永遠の眠りについた船長などが現れる。チェスをする二人の海賊がいるが、二人はチェスの勝敗が千日手であることを死んでも気がついていない。ここで聞こえてくる「死人に口なし(Dead men tell no tales)」という不気味な声は、この先に待ち受ける危険を予感させる。
  3. 「一度きりの急降下」洞窟の奥、滝のように水が流れ落ちる場所でボートは一気に加速し、急降下する。これは「過去の時代へタイムスリップする」という意味合いも含まれており、ここを境に物語は静寂から激動の海賊全盛期へと一変する。
  4. 「デイヴィ・ジョーンズの幻影」急降下した直後、霧のスクリーンに映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」の悪役デイヴィ・ジョーンズが浮かび上がる。彼はボートに向かって「お前たちに海賊の呪いがかかるぞ」と警告を投げかける。
  5. 「大迫力の海戦シーン」霧を抜けると、巨大な海賊船「ブラックパール号」が左手に現れる。対岸の砦に向かって激しく大砲を放っており、水しぶきや爆発音が響き渡る。船上ではバルボッサが剣を振り上げ、町を制圧しようと指揮を執っている。
  6. 「略奪される町とオークション」ボートは海賊に占領された町の中へと進む。ここでは海賊たちが井戸で村長を水攻めにし、宝の隠し場所を吐かせようとしていたり、女性や財宝がオークションにかけられていたりと、無秩序な略奪の様子が細かく描写されている。
  7. 「逃げる女性と追う海賊」町の中では、海賊たちが略奪の限りを尽くしている。家財道具を持ち去る海賊のほか、追いかけてくる海賊から必死に逃げ回る女性たちの姿が繰り返し描写される。このシーンは、海賊の無秩序さと無法地帯と化した町の混乱を象徴している。
  8. 「 燃え盛る町と宴会」物語の終盤、町には火が放たれ、オレンジ色の炎が揺らめく。火に囲まれながらも海賊たちは気にせず、ラム酒を飲み、楽器を演奏し、「ヨー・ホー」を陽気に歌いながら宴会に興じている。
  9. 「牢獄の犬と鍵」最後に通りかかるのは、崩れゆく町から脱出できず牢屋に閉じ込められた海賊たちのシーンである。彼らは鍵をくわえた犬を必死に呼び寄せようとしているが、犬は知らんぷりをしている。このコミカルな光景のすぐ先で、財宝を手に入れたジャック・スパロウに出会うことになる。

このアトラクションが存在するパーク

各施設紹介

ディズニーランド

カリブの海賊
Pirates of the Caribbean
オープン日 1967年3月18日
スポンサー なし
所要時間 約16分30秒
定員 24人/1隻
利用制限 1歳以下利用不可
ライトニングレーン
シングルライダー 対象外

全てのパークの元となるディズニーランド版はニューオーリンズ・スクエアに位置し、アトラクションの外観も典型的なアメリカ南部の都市ルイジアナ州ニューオーリンズの往年の町並みに溶け込んだレストランかホテルのようなものとなっている。最初に2回降下する。当初のボートの定員は4人がけ5列の20名だったが、現在は1列増え4人がけ6列の24名になっている。

2006年に映画『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』・『パイレーツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト』・『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド』といった『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズ3作をモチーフとした登場人物や内容を追加して一部内容が変更された。映画版のキャラクター「キャプテン・ジャック・スパロウ」や「キャプテン・ヘクター・バルボッサ」、「デイヴィ・ジョーンズ[注釈 2]などが登場するようになったものの、基本的な構成に変更はない。マジック・キングダム、東京、パリでも同様の変更が行われた。

マジック・キングダム

カリブの海賊
Pirates of the Caribbean
オープン日 1973年12月15日
スポンサー なし
所要時間 約8分30秒
定員 24人/1隻
利用制限 1歳以下利用不可
ライトニングレーン
シングルライダー 対象外

フロリダ版はアドベンチャーランドに位置する。内容はアナハイム版と基本的に同じだが、他のパークよりコースが若干短めで、演出も若干異なっており、降下箇所は前半の1箇所のみとなっている。建物の外観はスパニッシュ風。2006年に映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズにちなんだ改装がなされている。ディズニー・ファストパス対象のアトラクションである。当初のボートの定員は4人がけ5列の20名だったが、現在は1列増え4人がけ6列の24名になっている。

東京ディズニーランド

カリブの海賊
Pirates of the Caribbean
オープン日 1983年4月15日(東京ディズニーランドと同時にオープン)
2007年7月20日リニューアル
スポンサー KIRIN
所要時間 約15分
定員 20人/1艘
利用制限 なし
ディズニー・
プレミアアクセス
対象外
プライオリティパス 対象外
シングルライダー 対象外

東京版はアナハイム版を基に作られており、構成や外観はほとんど同じである。東京ディズニーランドではアドベンチャーランドに位置しているが、このアトラクションの周辺はルイジアナ州ニューオーリンズの町並みが再現されており、実質的にはこのアトラクションと周辺のエリアはディズニーランド(アナハイム)の「ニューオーリンズ・スクエア」を一部取り込んだものである。降下する回数は最初の1回のみ。リニューアル前のカリブの海賊については東京ディズニーランドのアトラクションの一覧#(旧)カリブの海賊を参照。

2007年、先行するアナハイム版やフロリダ版と同じように映画シリーズにちなむ大幅なリニューアルがなされた。このリニューアル後は、映画版のキャラクター「キャプテン・ジャック・スパロウ」や「キャプテン・ヘクター・バルボッサ」「デイヴィ・ジョーンズ」などが登場している。

アトラクションに入って左手奥に、広いキューライン(待ち列)エリアがあるが、こちらは混雑期にしか使用されない。また、このキューラインエリアには2階が存在するが、ここは「ブルーバイユー・レストラン」へと繋がっており、かつては同レストランへの雨天用通路として使用されていたが、現在はそのような案内は行なわれていない。そのため通常はゲストは立ち入ることはできないが、2003年から2004年にかけて開催された「東京ディズニーランド20thアニバーサリー」のキャンペーン景品受け渡し場所として使用されるなど、限定的な使用が時折なされることがある(現在キャンペーンの景品受け渡しなどは、トゥモローランドにある「トゥモローランド・ホール」を基本的に使用している)。

2011年には左手奥のキューラインが使用され、『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』に関するコンセプトアートなどの展示が行われていた[10]

上記の『花嫁オークション』の変更されてはない。[11]

声の出演

※1983年から2007年までの間(リニューアル前の旧版時)は納谷悟朗がトーキングスカルの声を担当していた。

ディズニーランド・パリ

カリブの海賊
Pirates of the Caribbean
オープン日 1992年4月12日 (ユーロ・ディズニーランド〈当時〉と同時にオープン)
スポンサー なし
所要時間 約10分
定員 24人/1隻
利用制限 1歳以下利用不可
ディズニー・
プレミアアクセス
シングルライダー 対象外

パリ版はアドベンチャーランドのカリビアンエリアにある。パリ版も他のパークの同名のアトラクションとほぼ同様の内容となっているが、海賊船同士の戦闘や宝の山などのシーンの登場順など、ストーリー展開が大きく異なる。降下は前半1回、後半2回となる。また、海賊砦や地下牢をモチーフにした外観やエントランスなどのデザインが他のパークとは大きく異なっている。映画「パイレーツ・オブ・カリビアン」に登場する港町の砦は、このパリ版の外観やプレショーである地下牢部分と類似性が見られる。

アナハイム版、フロリダ版、東京版がリニューアルされた後も長らくパリ版のみオリジナル版のままだったが2017年7月24日にリニューアルオープンし、他パーク同様映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズのキャラクターが登場するようになった。

エントランスからボート型のライド乗り場まではかなり長い洞窟風の通路となっている。ライド乗り場から最初のスライダーまでの間はカリブ海の南国風となっており、東京ディズニーランドのものよりも本来のカリブ海沿岸の地形や街のイメージに近い。また乗り場直後の河岸にはジャック・スパロウの名前を冠したレストランがある。

上海ディズニーランド

注釈

関連項目

外部リンク

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