カルディ

コーヒーを見つけた伝説上の人物 From Wikipedia, the free encyclopedia

カルディ(Kaldi)はコーヒーの苗木を見つけたとされる、エチオピアの伝説的な山羊飼いの名前。彼が主人公のこの話は、コーヒーの起源や、どのようにイスラム圏、さらには世界に広まったかを説明する説話として、根強い人気を誇っている。

伝説

カルディはある日、薮に生えている赤い実を食べた自分の山羊の群れが活発になり飛び跳ねているのを目撃し、自分でもその果実を齧ってみた。すると途端に陽気な気分になったため、近くのイスラームの修道院の僧侶のところへ持参した。しかしその僧侶は果実を使用することを認めず、火に投げ入れてしまった。するとそこから心惹かれるような芳香が漂ってきた。焙煎された豆は残り火から直ぐさま掻き集められ、熱湯に溶かされ、これが世界で最初のコーヒーとなった[1]

分析

この話の初出はマロン派の東洋言語学者アントニー・ファウスト・ナイロニの著書『コーヒー論:その特質と効用』(1671年)であり、創作神話であると考えられている[2]

エチオピアの羊飼いカルディと飛び跳ねる羊の群れの伝承は、西洋の文学で頻出するコーヒー発祥の物語であるが、イスラーム神学者アラビア半島西岸と狭い海峡一つで隔てられているエチオピアでコーヒーと出会ったという確実視できる伝説を面白く装飾したものである[3]

影響

現代において"カルディ・コーヒー"や"Kaldi's Coffee"、"Dancing Goat"の名前は世界中の喫茶店やコーヒー会社に広く採用されている[4]

脚註

参考文献

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