キャリバン (衛星)
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| キャリバン Caliban | |
|---|---|
1997年にヘール望遠鏡から撮影されたキャリバンの発見画像 | |
| 仮符号・別名 | S/1997 U 1 Uranus XVI[1] |
| 見かけの等級 (mv) | 22.0[2] |
| 分類 | 天王星の衛星 不規則衛星 |
| 軌道の種類 | キャリバン群[3] |
| 発見 | |
| 発見日 | 1997年9月6日[4] |
| 発見者 | ブレット・J・グラッドマン フィリップ・D・ニコルソン ジョセフ・A・バーンズ ジョン・J・カヴェラーズ[4] |
| 発見場所 | パロマー天文台[4] ( |
| 軌道要素と性質 元期:TDB 2,451,544.5(2000年1月1.0日)[5] | |
| 固有軌道長半径 (ap) | 7,167,000 km[5] |
| 近天点距離 (q) | 5,733,600 km |
| 遠天点距離 (Q) | 8,600,400 km |
| 固有離心率 (ep) | 0.200[5] |
| 固有公転周期 (Pp) | 579.76 日[5](1.59 年) |
| 固有軌道傾斜角 (ip) | 141.4°(黄道面に対して)[5] |
| 固有近点引数 (ωp) | 349.7°[5] |
| 固有昇交点黄経 (Ωp) | 174.9°[5] |
| 固有平均近点角 (Mp) | 241.2°[5] |
| 天王星の衛星 | |
| 物理的性質 | |
| 平均直径 | 42+20 −12 km[2] |
| 自転周期 | 9.948 ± 0.019 時間[2] |
| 絶対等級 (H) | 9.160 ± 0.016[2] 9.0[6] |
| アルベド(反射能) | 0.22+0.20 −0.12[2] |
| 色指数 (B-V) | 0.84 ± 0.03[7] |
| 色指数 (V-R) | 0.57 ± 0.03[7] |
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キャリバンは、1997年9月6日にブレット・J・グラッドマン、フィリップ・D・ニコルソン、ジョセフ・A・バーンズ、ジョン・J・カヴェラーズによって、パロマー山天文台の200インチヘール望遠鏡を用いた観測によって発見された[10][11][12]。その際、同じく天王星の衛星シコラクスも発見されている[10]。発見は10月31日に国際天文学連合のサーキュラーで公表され、S/1997 U 1 という仮符号が与えられている[10]。その後、1999年3月27日にウィリアム・シェイクスピアの戯曲『テンペスト』に登場する怪物キャリバンにちなんで命名され、確定番号 Uranus XVI が与えられた[13]。
軌道

天王星 · シコラクス · フランシスコ · キャリバン · ステファノー · トリンキュロー

キャリバンは天王星から離れた軌道を公転しており、規則衛星の中で最も遠方を公転するオベロンのさらに10倍以上離れた距離にある[5]。天王星の自転や規則衛星の公転方向とは逆向きに公転する逆行衛星であり、軌道傾斜角はやや大きく、わずかに軌道離心率がある軌道を持っている。軌道要素が似ていることから、ステファノーおよびフランシスコと同じ力学的な集団に属していると考えられており、したがって同じ起源を持つ可能性がある[7]。太陽系内の多くの衛星を発見しているスコット・S・シェパードは、天王星からの軌道長半径が 700万 km から 800万 km の範囲にあるキャリバン、ステファノー、および S/2023 U 1 の3つの衛星を「キャリバン群 (Caliban group)」という1つのグループにまとめている[3]。
物理的特徴
キャリバンのアルベドは 0.22 とされており、直径は約 42 km と推定される[2]。以前には、天王星の不規則衛星の中ではシコラクスに次いで2番目に大きい、約 72 km の直径を持つとする研究結果もあり[14]、アメリカ航空宇宙局 (NASA) の紹介ページでは現在もこの値が使用されている[4]。
キャリバンの色指数については幾分か矛盾する2つの数値が得られているが (B–V = 0.83 V–R = 0.52[15]、B–V = 0.84 ± 0.03 V–R = 0.57 ± 0.03[7])、わずかに赤色を示す。木星の衛星であるヒマリアよりは赤いものの、多くのカイパーベルト天体ほどは赤くない。なお、シコラクスよりはわずかに赤い色を示す[16]。表面では 0.7 μm 波長の吸収が見られ、これは表面が液体の水によって変性を受けた結果であると考える天文学者グループもある[17]。
キャリバンの光度曲線からは、自転周期はおよそ2.7時間であることが示唆されていたが[16]、2017年に公表されたケプラー宇宙望遠鏡からの観測結果に基づく分析ではそれよりもさらに長いおよそ10時間の周期で自転していることが判明した[2]。