キリンホールディングス

日本の東京都中野区にあるキリングループの持株会社 From Wikipedia, the free encyclopedia

キリンホールディングス株式会社: Kirin Holdings Company, Limited[2])は東京都中野区に本社を置く、大手ビールメーカーのキリンビールや大手清涼飲料水メーカーのキリンビバレッジなどを傘下に持つ持株会社である。三菱グループの一員であり、三菱金曜会[3] 及び三菱広報委員会[4] の会員企業である[5][6]

市場情報
東証プライム 2503
1949年5月16日上場
名証プレミア 2503
1951年5月24日 - 2023年12月28日
福証 2503
1954年5月27日 - 2023年12月28日
札証 2503
1950年4月1日 - 2023年12月28日
略称 キリンHD
概要 種類, 機関設計 ...
キリンホールディングス株式会社
Kirin Holdings Company, Limited
種類 株式会社
機関設計 監査役会設置会社
市場情報
東証プライム 2503
1949年5月16日上場
名証プレミア 2503
1951年5月24日 - 2023年12月28日
福証 2503
1954年5月27日 - 2023年12月28日
札証 2503
1950年4月1日 - 2023年12月28日
略称 キリンHD
本社所在地 日本の旗 日本
164-0001
東京都中野区中野四丁目10番2号
(中野セントラルパークサウス)
北緯35度42分24.3秒 東経139度39分42.5秒
設立 1907年(明治40年)2月23日
(麒麟麦酒株式会社)
業種 食料品
法人番号 5010001034768 ウィキデータを編集
事業内容 グループの経営戦略策定及び経営管理
代表者
資本金
  • 1020億4600万円
(2025年12月31日)[1]
発行済株式総数
  • 9億1400万0000株
(2025年12月31日現在)[1]
売上高
  • 連結: 2兆4333億6300万円
(2025年12月期)[1]
営業利益
  • 連結: 2096億7700万円
(2025年12月期)[1]
経常利益
  • 連結: 2378億5900万円
(2025年12月期)[1]
純利益
  • 連結: 1781億7300万円
(2025年12月期)[1]
純資産
  • 連結: 1兆2869億9100万円
(2025年12月31日現在)[1]
総資産
  • 連結: 3兆4940億4300万円
(2025年12月31日現在)[1]
従業員数
  • 連結: 3万1144人
(2025年12月31日現在)
決算期 12月31日
会計監査人 有限責任あずさ監査法人[1]
主要株主
主要子会社 主要事業子会社の項目を参照
関係する人物
外部リンク www.kirinholdings.com ウィキデータを編集
特記事項:連結経営指標は国際財務報告基準のため、売上高は売上収益、経常利益は税引前利益、純利益は当期利益、純資産は親会社の所有者に帰属する持分合計、総資産は資産合計。
テンプレートを表示
閉じる

東証プライム上場。日経平均株価読売株価指数TOPIX Large70JPX日経インデックス400の構成銘柄の一つ[7][8][9][10]

概要

1870年、ノルウェー系アメリカ人のウィリアム・コープランド横浜居留地・山手123番(現在の横浜市中区諏訪町、「キリン園公園」として記念碑が建つ)で興した、日本初の大衆向けビールの醸造企業「スプリング・バレー・ブルワリー」がルーツである。そのため、日本のビール産業の草分け的存在としても認知されている[11]。その後、経営破綻と、トーマス・グラバー岩崎弥之助らによる企業再建などを経て、1907年には三菱財閥傘下の麒麟麦酒(初代)として再スタートを切った。

第二次世界大戦後は国内ビールのシェアの首位にあったが、アサヒビールの「スーパードライ」の台頭に伴い、2016年時点ではアサヒビールに首位の座を譲った。それからは創業以来の独特の苦みとコクを売りにしたビールの固定ファンの獲得と新商品の投入合戦で、アサヒビールと熾烈なシェア争奪戦を繰り広げ、2020年には首位の座を奪還した[12]。なお、2025年現在ではビールや低アルコール飲料の新商品を大量投入しており、ビール系飲料のラインナップ数とビール系飲料以外も含めた酒類の販売高は業界一となっている[13]

戦後の財閥解体以降、中国酒を主軸とした酒類メーカーの永昌源[14]や、大手ワイナリーメルシャン[15]等へのM&A(グローバル分野への進出)、医薬品メーカーのキリンファーマ(現・協和キリン)の設立など事業の多角化を進めている。2007年7月1日には、社名をキリンホールディングスに改め、純粋持株会社に移行した(後述)。

2009年7月13日、複数のマスメディアが、キリンとサントリー経営統合に向け交渉している事を報じた[16][17]。狙いは日本が市場として縮小する中で、海外に商機を拡大するのが目的とされている。しかし統合比率などで両社の隔たりが大きすぎたことから、2010年2月8日付で交渉は中止された[18]

2013年1月1日、国内飲料事業を統括する中間持株会社・キリン(旧キリングループオフィス)を設立。主要子会社の2代目麒麟麦酒、キリンビバレッジ、メルシャンの全株式を、キリンに移管した。しかし2019年7月1日、キリンを吸収合併のうえ、国内中間持株会社を解消した。

2019年2月5日、キリンHDの取締役会で、協和発酵バイオの全株式の取得が決定された。子会社の協和発酵キリン(現・協和キリン)から、協和発酵バイオの株式95.0%を約1280億円で取得する(2023年1月付で完全子会社化)[19]

沿革

参照:[1]

  • 2007年(平成19年)
    • 7月1日:純粋持株会社に移行[20]。商号を麒麟麦酒から、キリンホールディングス株式会社に変更。
  1. キリンHDの国内綜合酒類事業を2代目麒麟麦酒に、医薬品事業をキリンファーマ(後の協和発酵キリン)に、コーポレート機能をキリンビジネスエキスパート(後のキリングループオフィス)にそれぞれ吸収分割
  2. メルシャンが合成酒類(RTDなど)の販売事業を、2代目麒麟麦酒に吸収分割
  • 12月10日:大手医薬品メーカーの協和醱酵工業(後の協和発酵キリン)に対する友好的TOBが成立。キリンHDは協和醱酵工業の株式28.5%を取得する一方で、キリンファーマの全株式を協和醱酵工業に売却[21]
  • 12月28日:フィリピン三大財閥の一角を占めるSan Miguel Corporationから、オーストラリア最大の乳業メーカーのNational Foods Limited(後のLion-Dairy & Dorinks Pty Ltd)の全持分を取得[22]
  • 2008年(平成20年)
    • 10月1日:協和醱酵工業がバイオケミカル事業を、協和発酵バイオに新設分割。分割後の協和醱酵工業はキリンファーマを吸収合併のうえ、商号を協和発酵キリン(現・協和キリン)に変更[23]
    • 11月:オーストラリア法人のNational Foods Limitedが、現地大手乳製品メーカーのDairy Farmersの全株式を取得[24]
  • 2009年(平成21年)
    • 3月31日:キリンヤクルトネクストステージの保有分全株式を、共同出資先のヤクルト本社に売却[25]
    • 4月1日:協和発酵フーズとキリンフードテックの合併により、キリン協和フーズを設立[26][27]
    • 10月21日:オセアニアの大手ビールメーカーのLion Nathan Ltdの全株式を取得。23日には中間持株会社のLion Nathan National Foods Pty Ltd(現・LION Pty Ltd)に全株式を移管。
  • 2011年(平成23年)
  • 2013年(平成25年)
  • 2017年(平成29年)
  • 2019年(令和元年)
    • 7月1日:中間持株会社のキリンを吸収合併のうえ、2代目麒麟麦酒、キリンビバレッジ、メルシャンの3社を直接子会社化[33]
  • 2021年(令和3年)
    • 1月:Lion-Dairy & Dorinks Pty Ltdを、オーストラリアの大手乳業メーカーのBega Cheese Ltdに売却[34]
  • 2022年(令和4年)
  • 2023年(令和5年)
  • 2024年(令和6年)
  • 2025年(令和7年)
    • 7月1日:協和キリンがアミノ酸事業を、中国の大手食品添加物メーカーの梅花生物科技集団股份有限公司に売却[42]
  • 2026年(令和8年)
    • 4月1日
  1. バーボンウイスキー「フォアローゼズ」のFour Roses Distillery, LLCを、米国の大手ワイナリーのE. & J. Gallo Wineryに売却[43]
  2. オーストラリアのシドニーに、海外ヘルスサイエンス事業の販売・ブランド戦略を統括する新会社のKirin Health Science International Pty Ltdを設立[44]

歴代社長

さらに見る 代, 氏名 ...
氏名 就任 退任 出身校 備考
12 加藤壹康 2007年 2010年 慶応義塾大学商学部
13 三宅占二 2010年 2015年 慶応義塾大学経済学部
14 磯崎功典 2015年 2024年 慶応義塾大学経済学部
15 南方健志 2024年 現職 東京大学農学部
閉じる

事業所

参照:[45][46]

  • キリンホールディングス本社
東京都中野区中野四丁目10番2号(中野セントラルパークサウス

主要事業子会社

参照:[1][47]

酒類

大手綜合酒類メーカー。キリンホールディングス(100.0%)。旧社名: キリンホールディングス(分割準備会社・商号保全会社)
カタカナ表記の「キリンビール」は対外的に用いられる社名。登記上の商号: 麒麟麦酒株式会社
【酒類事業】
飲食事業】
  • スプリングバレーブルワリー株式会社:クラフトビール「SPRING VALLEY BREWERY」ブランドで知られるクラフトビールメーカー。同名のレストラン併設型蒸留所も管理運営している。キリンビール(100.0%)
【エンジニアリング】
  • キリンエンジニアリング株式会社:飲料・食品工場の建設、医薬関連施設の総合プラントエンジニアリングサービス。キリンビール(100.0%)
  • 麒麟(中国)投資有限公司
中国子会社の統括。キリンホールディングス(100.0%)
「シャトー・メルシャン」などで知られる大手ワイナリー。キリンホールディングス(100.0%)
LION NATHANグループの統括。キリンホールディングス(100.0%)。旧・Lion Nathan National Foods
【酒類事業】
蒸留所事業】
金融事業】
  • Lion Nathan Finance (NZ) Ltd:ニュージーランドの金融サービス。Lion(100.0%)
  • SAN MIGUEL BREWERY INC.
サン・ミゲル」ブランドで知られるフィリピンの大手ビールメーカー。キリンホールディングス(48.6%)、San Miguel Corporation(51.4%)

飲料

午後の紅茶」や「生茶」ブランドなどで知られる大手総合飲料水メーカー。旧社名: キリンレモン。キリンホールディングス(100.0%)
  • Kirin Holdings Singapore Pte. Ltd.
東南アジア子会社の統括。キリンホールディングス(100.0%)
  • Coca-Cola Beverages Northeast, Inc.
米国での「コカ・コーラ」ブランドのボトラー。キリンホールディングス(100.0%)

医薬

大手医薬品メーカー。東証プライム上場(4151)。旧社名: 協和発酵キリン。キリンホールディングス(55.2%)
【医薬品事業】
【開発支援・研究
APAC
北米
  • Kyowa Kirin USA Holdings, Inc.:北米子会社の統括。協和キリン(100.0%)
欧州
  • Kyowa Kirin International plc:欧州子会社の統括。協和キリン(100.0%)
    • Orchard Therapeutics (Europe) Ltd.:バイオ医薬品メーカー。Kyowa Kirin International(100.0%)

ヘルスサイエンス

大手医薬品・原料メーカー。キリンホールディングス(100.0%)
「FANCL」で知られる大手化粧品健康食品メーカー。キリンホールディングス(100.0%)
【製造販売】
  • 株式会社ファンケル美健:化粧品「FANCL」ブランドの展開等。ファンケル(100.0%)
【販売】
【コーポレート】
「小岩井コーヒー」や「小岩井生乳100%ヨーグルト」などで知られる乳業メーカー。キリンホールディングス(99.9%)、小岩井農牧(0.1%)
  • Kirin Health Science International Pty Ltd
ヘルスサイエンス領域(グローバル市場)のB2C事業の統括等。キリンホールディングス(100.0%)
  • FANCL ASIA (PTE) LTD:APAC子会社の統括。Kirin Health Science International(100.0%)
  • Kirin Health Science Australia Pty Ltd:Blackmoresの持株会社。Kirin Health Science International(100.0%)
    • Blackmores Limited(英語版):オーストラリアの大手健康食品メーカー。Kirin Health Science Australia(100.0%)

コーポレート

キリンホールディングス直接出資子会社による、グループ内のコーポレート機能を担当

関連団体

地域福祉ボランティア活動の支援等 (民間助成団体)

かつてのグループ会社

酒類事業
  • サン・ミゲル(フィリピン):サン・ミゲルビールの設立に伴い、全株式を売却。
  • Myanmar Brewery Ltd(ミャンマー) :2021年に発生したミャンマー国軍によるクーデターを受けて、同国軍系企業との共同事業に人権上の批判が高まったことから2023年1月に全ての株式(Mandalay Breweryを含む)を同社に売却した[37]
  • キリン:麒麟麦酒・キリンビバレッジ・メルシャンの中間持株会社。2019年7月1日、キリンHDに合併され解散。
  • Four Roses Distillery, LLC:プレミアム・バーボン・ウイスキーフォアローゼズ」ブランドを展開していた。2026年4月1日(現地時間)、米国のワイン大手のE. & J. Gallo Wineryに売却[48][49][43]
一般食品事業
  • ナガノトマト:飲料製造部門を「信州ビバレッジ」に分割後、MBOにより独立。
アグリバイオ事業
  • ジャパンアグリバイオ(旧・キリンアグリバイオ):花卉園芸事業を手がけ、カーネーションは世界トップシェア。オランダの投資会社に売却。

テレビ番組

スポンサー

サッカー日本代表および日本サッカー協会(JFA)のオフィシャルパートナーである。過去には日本オリンピック委員会のオフィシャルパートナーでもあった。

脚注

関連項目

外部リンク

Related Articles

Wikiwand AI