「保良(ぼら)真牛(まうす)沖縄(うき゜な)から 上り(ぬぶり)参(んみゃ)ばよ
ヤイヤヌ ヨイマーヌーユ 上り(ぬぶり)参(んみゃ)ばよ ニノヨイサッサイ ササ ハイ ハイ ハイ」[2]
現在は次の歌が歌われる。
- 漲水の舟着ぬ砂んなぐぬよ ヤイヤヌ ヨーイマーヌーユ 砂んなぐぬよ ヒノヨイサッサイ(漲水港の船着き場の砂々よ)
- 粟んななり米んななり上りくばよ ヤイヤヌ ヨーイマーヌーユ 上がりくばよ ヒノヨイサッサイ(粟となり米となり波のように打ち寄せてくれたら)
- 島皆ぬ三十原ぬ兄小たやよ ヤイヤヌ ヨーイマーヌーユー 兄小たやよ ヒノヨイサッサイ(島々の三十村々の若者たちも)
- ピラとぅらだ カニや押さだゆからでぃだらよ ヤイヤヌ ヨーイマーヌーユー ゆからでぃだらよ ヒノヨイサッサイ(厳しい人頭税から解放され、幸せになれるのに)
- 大神グスフヂ 並び折波小がまぬよ ヤイヤヌ ヨーイマーヌーユー 折波小ぬよ ヒノヨイサッサイ(大神島の浜辺に打ち寄せるさざ波よ)
- 糸んちゅなりかしんななり 上がりくばよ ヤイヤヌ ヨーイマーヌーユー 上がりくばよ ヒノヨイサッサイ(機織の糸となって打ち寄せてくれたら)
- 島皆ぬ三十原ぬ 姉小たやよ ヤイヤヌ ヨーイマーヌーユー 姉小たやよ ヒノヨイサッサイ(島々の三十村々の娘たちも)
- ぶやんうまだかしやかきだ ゆからでぃだらよ。ヤイヤヌ ヨーイマーヌーユー ゆからでぃだらよ ヒノヨイサッサイ(厳しい人頭税の宮古上布を紡がされずに、幸せになるのに)
※本節は分かり易くするために一部意訳をしています。
人頭税廃止のニュースを保良村の真牛が港にもってきた。船着き場の砂は粟となり米となって上がってくるから、今や宮古の人々は人頭税から解き放たれたのだ。
- 人頭税廃止運動が成功して、税の廃止の知らせを携えて帰ってきた真牛などの人物を、歓喜でもって迎えた様子を表すクイチャーである。なお、税の廃止運動の詳細については中村十作を参照のこと。
「今年(くとぅす)から始(ぱず)ミャシヨー サーサー
弥勒(みるく)世(ゆ)ぬ なうらば 世や直(なお)れ サーサー
ヨーテイバー ヨーダキヨ サーサー 揃(する)イどう 美(かぎ)さぬ 世や直れ」
- 人頭税を納め、7日7夜を通して踊り遊ぶ宮古農民の歓喜を表したクイチャー。近年では「豊年の歌」とも呼ばれる。