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ケネディ・センター名誉賞

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受賞対象舞台芸術を通じたアメリカ文化への生涯にわたる貢献
初回1978年
ケネディ・センター名誉賞
Kennedy Center Honors
「舞台芸術における多くの技能のスペクトラム」を象徴するロゴ
受賞対象舞台芸術を通じたアメリカ文化への生涯にわたる貢献
国アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
主催ジョン・F・ケネディ・センター評議員会
初回1978年
公式サイトKennedy Center Honors
2006年の授賞式の様子。左側2人目からアンドルー・ロイド・ウェバー、スティーヴン・スピルバーグ、ドリー・パートン、ズービン・メータ、スモーキー・ロビンソン、ジョージ・W・ブッシュ大統領、ローラ・ブッシュ大統領夫人、ディック・チェイニー副大統領、リン・チェイニー副大統領夫人

ケネディ・センター名誉賞(The Kennedy Center Honors)は、舞台芸術(パフォーミング・アーツ)を通じてアメリカ文化に生涯にわたって貢献した人に贈られる賞である。1978年から毎年開催されており、毎年12月にワシントンD.C.のジョン・F・ケネディ・センター歌劇場で授賞式が行われる[1]。

選考プロセス

劇作家・映画プロデューサーのジョージ・スティーヴンス・ジュニア(英語版)がダンサーのニック・ヴァノフ(英語版)と共に創設し、1978年に第1回の授賞式を開催した。スティーヴンスは2014年まで授賞式のプロデューサー兼共同脚本家として活動していたが[2]、その後ケネディ・センターに制作権を売却した。

この賞は、1977年にアメリカン・フィルム・インスティチュート(AFI)の設立10周年を記念して始まった。ケネディ・センターの創立会長であるロジャー・L・スティーヴンス(英語版)は、AFIの創立会長であるジョージ・スティーヴンス・ジュニア[注釈 1]に、同センターのためのイベントを開催してほしいと依頼した。ジョージ・スティーヴンス・ジュニアはアイザック・スターンに声をかけ、テレビ局のCBSに売り込み、CBSが放映権を買い取った。第1回の受賞者とその授賞式開催の発表において、CBSの特番担当副社長のバーニー・ソフロンスキーは次のように述べた[3][4]。

ジョージ(・スティーブンス)がこの話を持ちかけてきました。私たちがこれに興味を持ったのは、この種のショーが唯一であるということです。ヨーロッパをはじめとする多くの国には、俳優やスポーツ選手を称える賞があります。イギリスでは、女王のために御前上演が行われます。私たちは、社会に貢献した人は国を挙げて表彰するべきだと考えています。たまたまその時にポップレコードがヒットした人ではなく……。私たちの意図は、単に授賞式を開催するだけではありません。本当の意味での特別なものを作るために努力することです。

1978年の第1回授賞式の司会者はレナード・バーンスタイン、1979年の第2回ではエリック・セヴァライド(閉会はジーン・ケリー)、1980年の第3回ではビヴァリー・シルズだった。1981年から2002年まではウォルター・クロンカイト、2003年から2012年まではキャロライン・ケネディが司会を務めた。2013年にはグレン・クローズ、2014年から2016年まではスティーヴン・コルベアが司会を務めた[5][6]。2017年には正式な司会者はいなかったが、キャロライン・ケネディが受賞者を紹介した。2018年と2020年[注釈 2]にはグロリア・エステファン、2019年にはLL・クール・Jが司会を務めた。

2014年にジョージ・スティーヴンス・ジュニアがエグゼクティブ・プロデューサーを退任した後、2015年からはリッキー・キルシュナー(英語版)とグレン・ウェイスが同職に就任した[7]。

この賞は、授賞式の様子が生中継されない数少ない賞である。通常、クリスマスから新年の間に、約2時間に編集されたものがCBSで放送される[8][9]。

2020年の授賞式は新型コロナウイルス感染拡大のために延期され、2021年3月に行われることが発表された[10]。その後、再延期されて5月17日から5月22日の間に開催され、2021年6月6日に放送された[11]。

ケネディ・センターでは、この賞の受賞者の推薦のために、同センターの評議員2名と過去の受賞者や著名なアーティストで構成される諮問委員会を設置している。受賞者の推薦は一般からも受け付けている。評議員会の執行委員会は、音楽、ダンス、演劇、オペラ、映画、テレビのいずれかの分野における優れた業績に基づいて受賞者を選出する[12]。選考結果は通常、7月から9月の間に発表される。

授賞式典

授賞式典は週末の2日間に渡って行われ、招待者のみが参加できる。授賞式典には、理事長の昼食会、国務省の晩餐会、ホワイトハウスのレセプション、そしてケネディ・センターでのガラ公演と夕食会が含まれる。

土曜日にケネディ・センターで開催される昼食会では、受賞者を囲んで理事長が歓迎のスピーチを行う。その日の夜、国務省で開催されるレセプションと晩餐会では、国務長官の司会のもとで受賞者が紹介され、理事長から賞のメダルが授与される[12]。賞のメダルには幅の広い虹色の帯がつけられており、受賞者の首にかけられ、イベントがテレビで放映される際には目立つようになっているが、これはクリエイターのイワン・チェルマイェフによると、「舞台芸術における様々な技能のスペクトラム」を象徴している[13]。

日曜日の夕方には、大統領とファーストレディが主催するホワイトハウスでのレセプションが行われ[14]、その夜にケネディ・センターでの受賞者のガラ公演と夕食会が行われる。

2015年には、バラク・オバマ大統領が生中継で国民に向けて演説した後にガラ公演に出席した[15]。2017年以前には、大統領がガラ公演に出席しなかったことが4回あった。ジミー・カーター大統領は人質事件のあった1979年12月のガラ公演を[16]、ジョージ・H・W・ブッシュ大統領は1989年12月のガラ公演を、ビル・クリントン大統領は1994年のガラ公演をそれぞれ欠席した[17][18]。

2017年8月19日、ホワイトハウスは、ドナルド・トランプ大統領とファーストレディのメラニア・トランプが、「受賞者が政治的な妨げを受けずにお祝いできるようにするため」、2017年のケネディ・センター名誉賞の受賞者を称えるイベントに参加しないことを決定したと発表した[19]。2017年の授賞式は大統領夫妻の出席なしに12月3日に開催され、キャロライン・ケネディが司会を務め、受賞者を紹介した。授賞式前の土曜日の夜に行われる国務省での晩餐会はレックス・ティラーソン国務長官が主催し、ホワイトハウスでのレセプションは開催されなかった[20]。トランプ大統領夫妻は、2018年、2019年の授賞式典にも参加しなかった[21]。

受賞者

2005年の授賞式にて。左からジュリー・ハリス、ロバート・レッドフォード、ティナ・ターナー、スザンヌ・ファレル、トニー・ベネット、ジョージ・W・ブッシュ大統領、ローラ・ブッシュ大統領夫人(2005年12月4日、ホワイトハウスのブルー・ルームにて)
2012年に受賞したレッド・ツェッペリンの存命メンバーとバラク・オバマ大統領

この賞は、大半は個人に授与されている。1985年以降、デュオやグループに授与されたことが2014年の時点で11回あり、その中には俳優である3組の夫婦が含まれている。ヒューム・クローニンとジェシカ・タンディ、ポール・ニューマンとジョアン・ウッドワード、オジー・デイヴィスとルビー・ディーである。ダンサーでは、ニコラス・ブラザーズ(ファヤード(英語版)とハロルド(英語版))が受賞している。ミュージカルの作詞作曲においてアラン・ジェイ・ラーナーとフレデリック・ロウ(英語版)、ベティ・コムデンとアドルフ・グリーン、フレッド・エブ(英語版)とジョン・カンダー(英語版)の3組が、音楽グループでは、ザ・フー(ピート・タウンゼントとロジャー・ダルトリー)、レッド・ツェッペリン(ジョン・ポール・ジョーンズ、ジミー・ペイジ、ロバート・プラント)、イーグルス(ドン・ヘンリー、ティモシー・B・シュミット、ジョー・ウォルシュ、グレン・フライ)、アース・ウィンド・アンド・ファイアー(フィリップ・ベイリー、ヴァーダイン・ホワイト、ラルフ・ジョンソン(英語版)、モーリス・ホワイト)の4組が受賞している。1998年にビル・コスビーに贈られた賞は、性的暴行の有罪判決を受けて、2018年に取り消された[22]。

2018年には、「カテゴリーを超えた変革的な作品を生み出した先駆的なクリエイター」に贈られる賞が創設され、ミュージカル『ハミルトン』のクリエイターであるリン=マニュエル・ミランダ、トーマス・カイル(英語版)、アンディ・ブランケンビューラー(英語版)、アレックス・ラカモア(英語版)の4人に贈られた[23]。

2019年には『セサミストリート』に対して賞が贈られ、初のテレビ番組に対する授賞となった。この番組の共同創設者であるジョーン・ガンツ・クーニーとロイド・モリセット(英語版)が、同番組の全てのクリエイターを代表して賞を受け取った[24]。

1970年代

1980年代

1990年代

2000年代

2009年の授賞式。左からミシェル・オバマ大統領夫人、メル・ブルックス、デイヴ・ブルーベック、グレース・バンブリー、ロバート・デ・ニーロ、ブルース・スプリングスティーン、バラク・オバマ大統領(2009年12月6日、ホワイトハウスのブルー・ルームにて)

2010年代

2020年代

受賞辞退・受賞延期など

脚注

外部リンク

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