ケンタウロスのケイローンからアキレウスを連れ去るテティス

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製作年1768-1770年
寸法226.5 cm × 297.5 cm (89.2 in × 117.1 in)
『ケンタウロスのケイローンからアキレウスを連れ去るテティス』
ロシア語: Фетида забирает Ахилла у кентавра Хирона
英語: Thetis Takes Achilles from the Centaur Chiron
作者ポンペオ・バトーニ
製作年1768-1770年
種類キャンバス上に油彩
寸法226.5 cm × 297.5 cm (89.2 in × 117.1 in)
所蔵エルミタージュ美術館サンクトペテルブルグ

ケンタウロスのケイローンからアキレウスを連れ去るテティス』(ケンタウロスのケイローンからアキレウスをつれさるテティス、: Фетида забирает Ахилла у кентавра Хирона: Thetis Takes Achilles from the Centaur Chiron)は、18世紀イタリアの画家ポンペオ・バトーニが1768-1770年にキャンバス上に油彩で制作した絵画である。ロシア皇帝エカチェリーナ2世がバトーニに委嘱した作品で[1]、『スキピオの自制[2]の対作品となっている。両作品は1926年にガッチナ宮殿から移されて以来[1]サンクトペテルブルクエルミタージュ美術館に所蔵されている[1][3]

ローマに拠点を置いていたバトーニは古代芸術に造詣が深く、ルネサンスバロック期の古典主義を受け継いだ画家である。グランドツアー中の富裕なイギリス人を描くことに専心し、国際的名声を獲得したバトーニには旅行者からの肖像画の注文が殺到した[4]。しかし、彼は、宗教的主題、古代の歴史的主題の作品も描いている[2]

ポンペオ・バトーニ『スキピオの自制』 (1771年)、エルミタージュ美術館

この絵画を委嘱したエカチェリーナ2世は主題そのものも指定したが、彼女はおそらくジョヴァンニ・ボッカッチョの『異教の神々の系譜英語版』の中でこの主題を見つけたと思われる。18世紀には、トロイア戦争の英雄アキレウスの物語から採られた場面は非常に流行していた[1]

女神テティスは、息子のアキレウスの養育をケンタウロスケイローン (左端) に託した[1]。しかし、預言でアキレウスがトロイア戦争で死ぬ運命であることを知ったテティスは運命に逆らうことに決め、貝殻に載せた彼を少女としてリュコメデス王の宮廷に送って匿った[5]。本作は、テティスが眠っているアキレウスを養育者ケイローンのもとから連れ去る場面を表している[1]。構図の基本をなしているのは2つのアーチ、すなわちケイローンの洞窟のアーチと、広がっている海が見える岩の開口部のアーチである。ニンフたちがアキレウスを貝殻に載せており、近くではテティスがケイローンに別れを告げている。理想的な人物像は古代彫刻を想起させる。衣服の青、赤、白、ピンク色が互いに反響し、地味な茶色がかった灰色の崖を背景に際立っている[1]。このような色彩面で、本作と対作品『スキピオの自制』には類似性が見られる[2]

脚注

参考文献

外部リンク

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