コバルトセン
From Wikipedia, the free encyclopedia
|
| |||
| 物質名 | |||
|---|---|---|---|
コバルトセン、 ビス(η5-シクロペンタジエニル)- | |||
別名 Cp2Co | |||
| 識別情報 | |||
| ECHA InfoCard | 100.013.692 | ||
| RTECS number |
| ||
CompTox Dashboard (EPA) |
|||
| 性質 | |||
| [Co(η5C5H5)2] | |||
| モル質量 | 189.12 g/mol | ||
| 不溶 | |||
| 構造 | |||
| サンドイッチ | |||
| zero | |||
| 熱化学 | |||
| 標準モルエントロピー S⦵ | 236.1 J K−1mol−1[1] | ||
標準生成熱 (ΔfH⦵298) |
+236.9 kJ/mol[1] | ||
| 標準燃焼熱 ΔcH |
-5839 kJ/mol[2] | ||
| 関連する物質 | |||
| 関連するメタロセン | フェロセン ニッケロセン | ||
コバルトセン(Cobaltocene)または、ビス(シクロペンタジエニル)コバルト(II)(bis(cyclopentadienyl)cobalt(II)、bis Cp cobalt)は、化学式がCo(η5C5H5)2の有機金属化合物である。常温で暗紫色の固体で、真空中では40℃で昇華する。空気中の酸素と反応しやすいため、空気を絶って保存しなければならない。
コバルトセンはTHF中でシクロペンタジエニドナトリウムと無水塩化コバルト(II)とを反応させて合成された。副生成物として塩化ナトリウムが生成するため、生成した有機金属化合物は昇華によって精製する[3]。
構造と結合
酸化還元挙動
コバルトセンは実験室において、1電子還元剤として用いられる[5]。実際には、コバルトセンの可逆的なレドックス対は、その振る舞いからサイクリックボルタンメトリーの内部標準に使われている。類似化合物の1つで全メチル化体であるデカメチルコバルトセンCo(C5Me5)2 は、電子供与性基であるメチル基を10個持つため際だって強力な還元剤である。これら2つの化合物は無極性の有機溶媒に溶解する珍しい還元剤の例である。これらの化合物の還元力は以下の通りである。
このデータから、デカメチル化合物は元のメタロセンに比べて約600mV還元されていることが分かる。しかし、置換基による効果は、鉄からコバルトに変えることによって1.3V以上変化するように、金属の影響によって覆い隠される。

