サイレントヒルf
2025年のコンピュータゲーム
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『サイレントヒルf』(サイレントヒル エフ、SILENT HILL f)は、コナミデジタルエンタテインメントから2025年9月25日に発売されたホラーゲーム。『サイレントヒル』シリーズの外伝作品[1]であり、短編の『サイレントヒル: ザ ショートメッセージ』を除けば10年以上を経た完全新作となる。対応機種はPlayStation 5、Xbox Series X/S、PC(Steam、Epic Games Store、Microsoft Store、Gog.com)[2]。
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| ジャンル |
サイコロジカルホラー (サバイバルホラー) |
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| 対応機種 |
PlayStation 5 Xbox Series X/S Microsoft Windows |
| 開発元 | ネオバーズ |
| 発売元 | コナミデジタルエンタテインメント |
| プロデューサー |
岡本基 アルバート・リー |
| ディレクター | アル・ヤン(楊承圃) |
| デザイナー | カプラ・シー |
| シナリオ | 竜騎士07 |
| 音楽 |
山岡晃 稲毛謙介 dai xaki(崎田浩一) |
| 美術 |
kera ボックスシ リッキー・リー 北澤麻衣 |
| シリーズ | サイレントヒルシリーズ |
| 人数 | 1人 |
| 発売日 | 2025年9月25日 |
| ゲームエンジン | Unreal Engine 5 |
概要
2022年、シリーズの最新情報を届ける情報番組「SILENT HILL Transmission」にてティザームービーと共に発表された[3]。その後、2025年3月に具体的なゲーム内容が発表され、同年6月5日配信のState of Playにて、発売日が2025年9月25日と発表された[4]。
1960年代の日本の田舎町を舞台とし、「美しいがゆえに、おぞましい。」というコンセプトを基に和テイストを前面に押し出した作品となる[5]。過去作はアメリカ合衆国の架空のリゾート地「サイレントヒル」を主な舞台としていたが、今作はシリーズでも初となる日本を舞台としている。これに関してプロデューサーの岡本基は、本シリーズは元々は和風ホラーと西洋ホラーのエッセンスが融合していたが、徐々に和風テイストが失われて西洋色が強くなり過ぎたが故に、大胆に和風ホラーを100%にしたくなったと語っている[6]。舞台となる「戎ヶ丘」(えびすがおか)のモデルは岐阜県下呂市金山町[5]。
シナリオには07th Expansionの竜騎士07(『ひぐらしのなく頃に』『うみねこのなく頃に』など)を招き、表世界の音楽にはシリーズでお馴染みの山岡晃を起用。裏世界の音楽は稲毛謙介が担当する[5]。竜騎士07と関係の深い作曲家daiとxakiも音楽に参加する[6]。キャラクター・クリーチャーデザインは『NG』などに携わったイラストレーターのkeraが担当。開発は『バイオハザード レジスタンス』や『デッドライジング デラックスリマスター』などに携わった香港のゲーム開発会社ネオバーズが手掛け、ディレクターは同社のアル・ヤンが務める。
平凡な日常を過ごしていた主人公が、突如霧に包まれ、変貌していく町で生き残りをかけて探索していき、向かい合わなければならなかった選択と向き合う、「美しくもおぞましい選択の物語」が描かれる。作中の表現は舞台となる1960年代の世相や慣習に基づく。加えて「性差別や児童虐待、いじめ、薬物による幻覚、拷問、強い暴力表現」も含む過激な内容になるとされ、シリーズとしては初のCERO:Z(18才以上のみ対象)となる[7][8]。また、従来通りのホラーアクションとしては『サイレントヒル3』以来となる10代の少女を主人公とする。
『サイレントヒル』シリーズでは外伝として位置付けられている一方、従来のシリーズファンがニヤリとする要素も組み込まれており、ファンも新規ユーザーも楽しめるゲームとされている[9][6]。
ゲーム内容
クリーチャーと戦い、謎を解きながらストーリーを進めるという基本的な流れは従来と同様だが、今作は銃火器が存在せず近接戦闘を行うしかない。戦闘は『サイレントヒル ホームカミング』以降のように小攻撃と大攻撃の他、敵の隙を突いて大ダメージを与える「見切り反撃」や、敵の攻撃に合わせて回避を行うことでスタミナを回復する「見切り回避」を駆使して戦う。
武器には『サイレントヒル ゼロ』以降のように耐久度が存在し、無くなると壊れて失われる。ただし、『ゼロ』のような素手攻撃は不可能で、初代からお馴染みだった「ダウンした敵への踏みつけ」も行えなくなっている。武器の耐久度は工具袋を使うと回復する。ガードは重い武器でのみ行える。武器の所持は三つまで(ある武器を除く)。所持している武器やアイテムを新しく入手したものと交換するとそのまま失われ、再度回収することはできない。武器やアイテムとは別枠で、主人公や武器の能力などに関わるお守りを装備可能。
今作では「精神力」を消費して動きが遅くなる集中状態となり、見切り反撃のタイミングが掴みやすくなる。しかし集中状態で攻撃を受けると精神力の上限が減少する(低難易度の場合は減らない)。減った精神力はアイテムや社で回復可能だが、アクション難易度が一定以上の場合は功徳が必要。また、集中状態ではゲージを溜めて「渾身の一撃」が繰り出せるが、精神力が減少する。敵の中には精神力にダメージを与えるものも存在する。
今作の多くの敵は掴み攻撃を持ち、掴まれると振り解けず一方的に攻撃を受けてしまう。掴み攻撃で倒されると、特殊な死亡モーションと共にゲームオーバーとなる。
各所にセーブポイントとして祠が点在する。祠ではアイテムを奉納して強化ポイントである「功徳」を獲得し、能力強化が行える。能力強化には絵馬も手に入れてくる必要がある。奉納可能なアイテムには、回復アイテムでもあるお菓子類、櫛や油揚げなどの奉納専用アイテムがある。また、功徳を消費しておみくじが引け、運勢に応じたお守りがもらえる。
今作も表世界と裏世界を行き来しながら探索するが、今作は表世界はクリーチャーが蔓延る異界と化した戎ヶ丘「霧の町」、裏世界は陰湿ながら神聖な雰囲気も漂う迷宮「闇の社殿」となっている。両世界ではアイテムは共通だが武器は別個に所持する。「闇の社殿」では武器に耐久度が存在しない一方で、使える武器が限られている。また、「闇の社殿」の敵は倒しても仮死状態になるだけで、時間が経てば復活するため、特定の方法で消滅させる必要がある。
マルチエンドだが一周目のエンディングは固定で、最初のエンディングを終えた時点では多くの謎が残される[9]。二周目からは分岐するようになり、シリーズ恒例の「UFOエンド」(ジョークエンディング)も存在する[10]。
あらすじ
物語の舞台は1960年代、日本の山あいにひっそりと佇む町「戎ヶ丘」。高校生の深水雛子は、家庭での口論をきっかけに家を飛び出す。荒んだ気持ちを落ち着かせようと町の中心部へ向かい、友人たちとよく訪れる商店「千鶴屋」を目指す。その途中で親しい友人の咲子の家の前を通りかかると、咲子はいつもの通りにこやかに接するが、雛子の耳には「裏切り者」という不穏な陰口が届く。
千鶴屋では幼なじみの修や仲間たちと顔を合わせるが、その日常のひとときは突如崩れ去る。急に霧が立ち込め、地を這う赤い植物が町を侵食し、咲子が皆の目の前で倒れてしまう。そして濃い霧の中から現れた異形の怪物が彼女たちを襲い始める。仲間は散り散りとなり、戎ヶ丘は臓物めいた赤花が咲き乱れる異界へと変貌していく。
逃走と探索の最中、雛子は変わり果てた姿の咲子を千鶴屋の中に安置し、怒りに任せるかのように怪物たちを打ち据えるが、激しい頭痛に襲われ意識を失う。次に目覚めたのは、暗闇の中に無数の鳥居が並び立つ、幻想的かつ不気味な異世界だった。そこでは狐の仮面をつけた謎めいた男が儀式を執り行っており、雛子は抗えぬままその場に引き込まれていく。
ひとつの町が地獄のように変貌する恐怖と、異世界で正体不明の儀式に組み込まれる心理的な恐怖――二つの悪夢が、彼女の運命を絡めとっていく。
舞台
作品の舞台となる戎ヶ丘は、かつてダム工事や炭鉱の労働者により栄えたものの、作中の時点では寂れてしまった町である。この土地独特の稲荷信仰が盛んで、町のあちこちに稲荷像が置かれている。
戎ヶ丘のお稲荷様に関しては、狐を助けた人物がそのお告げで富を得たという話がある一方で、不敬を働くと祟りがあるとされ、そうした人物が異様な死に方をしたという事例がいくつも伝えられている。また、お稲荷様は美しい娘を花嫁にするため連れ去り、神隠しにしてしまうともいわれている。
戎ヶ丘には、平安時代末期の源平合戦に敗れた平家の落ち武者たちが隠れ里を築いたという伝承がある。戎ヶ丘では有毒ガスを含む地下水の噴出が度々発生しており、そのため人が寄り付かず、隠れ里を築くのに都合のいい土地だった。
作中で手に入る郷土史研究家の手記によると、有毒ガスを含む水は水龍の仕業とされ、その怒りを鎮めるため水龍が信仰されたという。鎌倉時代中頃には水龍信仰は行われなくなり、水龍を眠りに就かせるという杉の大樹を信仰対象にした御神木信仰へと移行している。さらに、戎ヶ丘では道具を大事にする文化から付喪神信仰が始まり、付喪神信仰と御神木信仰の混交が見られた。江戸時代になると御神木が落雷で焼失し、村で一番古かった御神木に代わって、その次に古い稲荷像が御神体とされた。それ以来、戎ヶ丘では付喪神信仰と混交した独自の稲荷信仰が行われるようになったという。
登場人物
主要人物
- 深水 雛子(しみず ひなこ)
- 演 - 加藤小夏、境葵乃(幼少期)
- 本作の主人公。戎ヶ丘に住む高校生。時代の背景にある「女はこうあるべき」といった世間体や理想像を極度に嫌い、自分自身の意思決定をなにより尊重する自立心の高い性格。しかし、ゲーム内で収集した情報を閲覧できる手帳の中では、幼少期の姿はいわゆる女の子らしい長髪や服装で描写されている。身体能力が高く、中学校では陸上部で活動していた。
- その性格故に修たち数少ない友人を除いて同級生からは忌避されがちであったが、それでも思春期相応の平凡な日常を送っていた。しかし、突如として霧に包まれおぞましく変貌した町で生き延びる為の戦いを余儀なくされる。
- 作中では10代の高校生として描かれているが、あるエンディングでは実年齢は20代であり、作中の姿は精神世界における心象であることが示唆されている。
- 狐の雛子/雛子の影
- 闇の社殿で操作する雛子。一見、上記の雛子(外の戎ヶ丘で操作する側)と同一だが、その正体は雛子の深層意識内で「寿幸の求愛に応えたい部分」が別人格として分離させられたもの。物語が進むにつれて寿幸に心身をゆだね、自らの意思決定までも捧げようと考え始める。
- 岩井 修(いわい しゅう)
- 演 - 大崎捺希
- 雛子の幼馴染かつ最大の理解者である男子学生。この時代に珍しく、異性である雛子にも分け隔てなく接する。雛子とは幼少期から「宇宙戦争ごっこ」と称した遊びを続けており、お互いに「相棒」と呼び合い、雛子も男言葉で受け答えしている。
- 薬師の家系で、薬の知識や扱いに長けており、頭痛に悩まされる雛子のために薬の調合や選定も行う。
- 西田 凜子(にしだ りんこ)
- 演 - 飯島優花
- 雛子の友人。裕福な家の生まれで世話焼きかつお節介焼きで、学校でも学級委員長を務めている。流行りの情報や色恋の知識も豊富。修に好意を寄せている。
- 修と相棒と呼び合う雛子に対して強い嫉妬を向けている。また優等生として振舞いつつも、雛子や咲子たちクラスメートを内心では見下している等、陰湿な性格をしている。一方で対等な関係の友人がいないということにジレンマを感じている。
- 五十嵐 咲子(いがらし さくこ)
- 声 - 合田絵利、キャプチャーモデル - 滝瀬妃夏
- 雛子の友人で、千年杉神社の家の娘。堅苦しい神職の家ではなく駄菓子屋に生まれたかったと思いながらも、廃れてしまった神社を再興することが夢。両親が神社を続けない道を選んだため、行事の際には祖父を巫女姿で手伝っている。
- マイペースな性格で、変わった子といわれる。霊感があり夢の中に神様や幽霊が現れるといい、暗闇が苦手。ゲーム内で入手できる文書によると、学校で飼育しているウサギたちだけが話し相手だったが、雛子が初めて人間の友人となった。
- 外見のモデルとなった滝瀬が本作の発売時点でかつての所属事務所を退所しているため、権利関係の都合上、声は本人とは異なっている。
深水家
- 深水 寛太(しみず かんた)
- 演 - 真砂豪
- 雛子の父で、絵に描いたような亭主関白。ひどい癇癪持ちで、一度怒り出すと君江や雛子を怒鳴りつけ、物を投げるなどして暴れる。雛子が結婚を嫌悪するようになった要因の一人。
- 若い頃は漁師であり、漁で貯めた大金で料理屋を開こうとしたが、かつての漁師仲間に金を持ち逃げされ、それ以来多額の負債を背負っている。
- 深水 君江(しみず きみえ)
- 演 - 平岡珠実
- 雛子の母。夫の罵声や暴力に悩まされながらも抗わず、従順に従っている。どれほど理不尽に怒鳴られようとも一切反抗せず付き従うその姿に対し、雛子からは父親と同様に嫌悪を向けられている。
- 絹田 潤子(きぬた じゅんこ)
- 声 - 森なな子
- 絹田家に嫁いだ、雛子の姉。雛子曰く「とても綺麗で優しくて、何でも出来て、何でも相談できる自慢のお姉ちゃん」。作中では常に顔が隠れている。「霧の町」と「闇の社殿」の両方にたびたび現れ、雛子に厳しい決断を迫る発言を繰り返す。
その他
バケモノ
霧の町と闇の社殿を徘徊する異形の怪物達。日本語以外では従来のシリーズ同様に「クリーチャー」表記であり、エンドクレジット[注釈 2]やアートブックでもその表記になっている。
霧の町
- カシマシ[14]
- 女性型の球体関節人形のようなバケモノ。全身に痛々しい傷があり、両目部分は焼き爛れたかのように潰れている。
- 髪の長い個体、髪を結った個体、ザンバラ髪の個体の3種が存在。また、顔は仮面のように着脱できる仕組みになっている。
- 首や胴体を異様なまでに拗らせた不気味な動きで接近、段差などの障害物を跳び越え、手にした包丁で襲い掛かる。
- 雛子を掴むと胸に容赦なく包丁を突き刺す。
- アヤカカシ[14]
- ひび割れた無機質な顔を持つ案山子のバケモノで、田に現れる妖怪として古くから戎ヶ丘の伝承に名が記されている。
- セーラー服を着た女子学生の個体と、学ランを着た男子学生の個体が存在。男女を問わず、様々な髪型の個体がいる。
- カシマシ同様のぎこちない動作で、大型の鎌で攻撃する。しかし、カシマシと違い掴み攻撃は持たない。
- アラアバレ[14]
- 彼岸花などの花々と、無数の臓物が集まった巨大な肉塊のようなバケモノ。
- 腹部に大きな口があり、大声で威嚇してくる。右腕は巨大な出刃包丁の刃、左腕は太い触手のような形状となっている。
- 掴み攻撃では左腕で雛子を巻き付けて投げる。体力が尽きた場合は転倒した雛子に右腕を振り下ろしてとどめを刺す。
- イロヒヒ[15]
- 頭部の上半分が欠損している餓鬼のような姿のバケモノ。欠損部分には赤く発光する植物のようなものが蠢いている。雛子の抱く、女性への執着心が強い男性に対する恐怖心が形になったもの。
- 山猿のように機敏に動き回り、鉤爪や舌で攻撃してくる。植物の発光が強まると動きがより素早くなり、狭い場所や他のバケモノと共に現れた場合は非常に危険。
- 掴み攻撃では雛子の顔を舐めるが、体力が尽きた場合はその舌で突き刺して殺害する。
- カマビスシ[16]
- 肉塊に無数の老若男女の顔がひしめいている醜悪なバケモノ。二足歩行し、足はズボンを履いた男性型と、長いスカートを履いた女性型の2種類が存在。
- 口から不快な液体を撒き散らしたり、周囲に赤い植物のようなものを生やして雛子の動きを封じる能力を持つ。
- 雛子曰く、いずれの顔も彼女の知らない人間のものだが、向こうはこちらを知っているとのこと。
- 嚢胞を無数に背負ったような醜悪なバケモノ
- 嚢胞を無数に背負った奇怪な姿をした大型のバケモノ。容姿は下記の瘤だらけのバケモノに似ている。
- 攻撃方法も瘤だらけのバケモノと同様。生み出した肉塊の一部はバケモノを内包せず、雛子が接近すると破裂して地雷のようにダメージを与える。
闇の社殿
- カムガラ[17]
- 顔面と胸に大穴が空いている、手枷や足枷を嵌められた痩身の大男のようなバケモノ。
- 顔がない=目が見えないため、聴覚で獲物の位置を把握し襲い掛かる。
- 挙動はイロヒヒに似ているが、跳び跳ねることはしない。両腕を振るい、連続して打撃を加えてくる。掴み攻撃では雛子を押し倒して腕を叩きつける。
- ハライカタシロ[18]
- 小面のような顔に、カシマシのものと似た人形のような身体を持つバケモノ。
- 武器として手に刀を持つほか、両足も鋭い刃になっている。掴み攻撃もカシマシと同様。
- 一部の個体は天井に取り付いて待ち伏せしており、上から襲い掛かって来る。
- オイオモイ[14]
- 無数のセルロイド人形の頭や手足の集合体のような上半身と、スカートを穿いた人形の下半身で構成されたバケモノ。
- ケンケンパを思わせる動作で移動する。赤ん坊のような不気味な鳴き声を発し、鳴き声の届く範囲に雛子が入り込むと一定時間動きを封じられる。
- 奇怪に膨れ上がった瘤だらけのバケモノ
- 膨れた瘤が多数生えた奇怪な姿をした大型のバケモノ。全体として人間の妊婦を思わせる容姿。
- バケモノを内包した肉塊を瘤から次々に生み出すほか、顔に当たる個所から有害な液体を噴射して攻撃してくる。
- 大きな太鼓を呑み込んだバケモノ
- 体格はアラアバレに似ているが、体中に太鼓が埋め込まれ、右手は棘が生えた小太鼓、左手は巨大なバチになっている。
- 太鼓を叩いて威嚇し、その音で周囲にいるバケモノをけしかけることができる。
強敵(ボス)
- ココロノアナヲフサゲヌ咲子[16]
- 咲子と同じ声で喋る巫女姿のバケモノ。闇の社殿で戦う。
- 棘だらけの鉄槌や鎖鎌のような武器を使う他、暗闇の奥からの精神攻撃「鈴の音」を繰り出す。
- 掴み攻撃では雛子の顔に噛み付く。
- 凜子 / 凜子らしきもの
- 凛子と同じ声で喋る斎主姿のバケモノ。闇の社殿で戦う。
- 大幣のような武器を振るう。さらに溶岩を噴出させたり撒き散らす他、凜子を模した傀儡を雛子にけしかけ、接近すると自爆させる。
- 父 / バケモノになったお父さん
- 寛太が変貌したバケモノ。霧の町で戦う。
- アラアバレと同じ姿をしているが、寛太の着ていた袢纏などが辛うじて残っている。また右腕の刃は、作中で寛太がたびたび手にしていた蛸引包丁の形状。攻撃方法は通常のアラアバレと同じ。
- 同じくバケモノと化した君江と共に雛子に襲い掛かる。
- 母 / バケモノになったお母さん
- 君江が変貌したバケモノ。寛太と同時に戦う。
- 寛太に比べ変貌前の面影が残っているが、顔や肩などに赤い花々が咲いており、胴体に抉られたかのような穴が空いている。
- 武器として包丁を持っているが、撃破すると包丁を落とし、アイテムとして入手可能となる。
- 掴み攻撃では雛子の頬を叩いて寛太の前に投げ出すが、体力が尽きてもとどめは刺されない。
- 白無垢 / 霧のバケモノ
- 「呪いは雛の如く舞い戻る」の最終ボス。「狐その尾を濡らす」でも戦う。
- 白無垢を纏った女性の姿のバケモノ。顔は剥がれ落ちたかのように存在せず、グロテスクな断面部分が露出している。右腕は白い毛に覆われた巨大な獣の腕となっている。序盤から「霧のバケモノ」として現れ、雛子の後を度々追いかけ回す。
- 獣の腕による猛撃以外にも、周囲に赤い花を咲かせて攻撃に用いる。掴み攻撃では雛子の体を掴み上げて爪を食い込ませる。体力が減ると両腕を獣の腕に変化させ、更に攻撃が激しさを増す。
- その正体は、寿幸に嫁入りすることを決意した雛子(闇の社殿)が社殿内で行った婚礼の儀により変貌した姿。
- 九十九神
- 「狐の嫁入り」及び「静寂なる戎ヶ丘」の最終ボス。
- 本作の黒幕の一人であり、作中度々登場する人形を介して雛子を導きながら、その嫁入りを阻むべく暗躍していた。九尾の狐からは「ガラクタどもの長」と呼ばれている。
- 戦闘時には阿修羅像に似た姿を取り、頭部には複数の能面が付いている。無数のガラクタで構成された身体には、古木の枝や根が絡まっており、胴体に空いた空洞には「狐の嫁入り」では修が、「静寂なる戎ヶ丘」では人形が中に収められている。
- 多数の腕で錫杖や剣、七支刀、弓矢といった武器を操り、近距離と遠距離双方で激しい攻撃を仕掛ける。掴み攻撃では雛子の肩に錫杖と七支刀を振り下ろして力任せに押し倒すが、体力が尽きた場合はそのまま雛子を持ち上げ、武器を次々と突き刺して殺害する。
- 七尾の狐
- 「狐その尾を濡らす」の最終ボス。
- 七本の尾を持つ、巨大な赤毛の狐の姿をしている。寿幸に「狐憑き」で憑依していた狐が実体化した姿。
- 九尾の狐
- 「静寂なる戎ヶ丘」のもう1体の最終ボス。
- 九本の尾を持つ、巨大な黒毛の狐の姿をしている。七尾の狐とは別の狐であり、狐の一族の長たる存在。
- 七尾の狐よりも攻撃が多彩であり、尻尾による掴み攻撃も持つ。
エンディング
上述した通り、1周目のエンディングは固定で2周目以降から行動によって分岐する。
- 呪いは雛の如く舞い戻る
- 両親、友人、故郷と、自身の全てを奪った者達に復讐するべく、闇の社殿を進む雛子。しかしその精神は乱れ、赤いカプセルを大量に服用する。赤いカプセルの正体は内なる自分と対話する薬「カクラマカクラ」。その過剰摂取で自身の願望が暴走した雛子は発狂し、白無垢と終わり無き殺し合いを続ける。そして現実世界では、常義神宮でカプセルを飲みながら複数人を死傷させて逃走した「20代の花嫁装束の女」を警察が被疑者として追っていた。
- 1周目では必ずこのエンディングを迎え、以降も他のエンディングの条件を満たさなかった場合は到達する。
- 狐の嫁入り
- 雛子(闇の社殿)を追い詰める雛子(霧の町)だが、寿幸によって穢れとして祓われる。そこに修が現れ、雛子の嫁入りを阻止したいが為に風邪薬と偽って「カクラマカクラ」を飲ませていたという、自分の罪を打ち明ける。その時、九十九神が修を取り込んで具現化する。雛子(闇の社殿)はこれを撃退し、修を解放する。修は雛子をしばらく預けると言って寿幸とひとまず和解し、雛子は「狐の嫁入り」を果たした。しかし寿幸と暮らし始めようとする雛子の傍らで、雛子の内なる願いは剥がれ落ちた顔となって「お母さんみたいになりたくない」と叫び続けていた。
- 狐その尾を濡らす
- 雛子(闇の社殿)を倒そうとした雛子(霧の町)だが、寿幸に阻まれ逆に追い詰められる。そこに修が乱入して寿幸を殴り倒すと、寿幸に取り憑いていた七尾の狐が具現化する。雛子(霧の町)は七尾の狐を倒し、寿幸の求婚を断りながらも彼の想いには感謝を告げた。寿幸は負けを認め、後始末を引き受けて雛子(霧の町)と修を逃がす。結婚から逃れ、修と共に走り去る雛子。だが、その「選択」によって九十九神が力を取り戻す結果となり、現実の戎ヶ丘が地下水とガスの噴出によって崩壊するという破滅が待ち受けていた。
- 静寂なる戎ヶ丘
- 両親の本当の姿を知った雛子は、自分を二つに分けて争わせる黒幕の存在を察する。雛子(霧の町)は自ら選択する意思を貫くべく、本性を表した九十九神と戦い、雛子(闇の社殿)は寿幸を踏み躙った九尾の狐に挑む。戦いの末に九十九神はただの物へと戻るも、九尾の狐は怒り狂い、寿幸はその怒りを鎮めるべく残り、二人の雛子は彼と再会を約束して脱出した。その後、呪いから解き放たれ、まずは自分の人生を改めて謳歌することにした寿幸からの手紙を読みながら、異なる願いを持つ二人の雛子は対話を続けるのだった。自分自身の未来について答えを出すべく、この内なる世界「静寂(サイレント)なる戎ヶ丘(ヒル)」で。
- UFOエンディングを除く2種類のエンディングを観た後で解禁される。
- 怪奇! 宇宙人大侵略!
- 怪異は宇宙人の仕業だった。そして白無垢は実は咲子が造った、宇宙人を自動的に駆除するロボットであり、殺された咲子は宇宙人が化けた偽物だったのだ。白無垢に雛子が追い回されたことから、咲子は雛子達の中に宇宙人が紛れている可能性があるとして本物の証拠を求めるが、ただの暴露合戦になった挙句、スケベ心を晒した修が雛子、凛子、咲子に袋叩きにされただけで終わる。そこに雛子の両親が迎えに現れ、宇宙人は町内会の人たちが駆逐したと語り、雛子は両親と談笑しながら家に帰る。その頭上をミラが乗ったUFOが飛んでいくのだった。
- シリーズ恒例のジョークエンディングであり、本作におけるUFOエンディング。特定条件を満たすとこのエンディングが始まり、その時点でゲームが終了する。『サイレントヒル ブック オブ メモリーズ』でも見られたようなモーションコミック形式のムービーとなっており、本作は舞台に合わせた60年代の漫画風に描かれている。スタッフロールも他のエンディングと異なる。
評価
2025年12月26日に発表された、電ファミニコゲーマー読者投票による「推したいゲーム大賞 2025」で、3位にランクインした[19]。
2026年3月14日に発表された、KADOKAWA Game Linkage主催による「ファミ通・電撃ゲームアワード2025」で、Game of the Yearに輝いたほか、開発チームがMVC(ベストゲーム開発者・スタジオ)、深水雛子役の加藤小夏がボイスアクター部門を受賞した[20]。
売上
2025年9月26日時点でパッケージ版出荷数とダウンロード版販売数の合計が100万本を突破し[21]、2026年4月22日には200万本を突破した[22]。