サン・マルコ湾から見たドゥカーレ宮殿
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| フランス語: Le Palais des Doges de Venise vu du bassin de Saint-Marc 英語: The Doge's Palace in Venice Seen from St. Mark's Basin | |
| 作者 | フランチェスコ・グアルディ |
|---|---|
| 製作年 | 1780-1790年 |
| 種類 | キャンバス上に油彩 |
| 寸法 | 42 cm × 68 cm (17 in × 27 in) |
| 所蔵 | ルーヴル美術館、パリ |
『サン・マルコ湾から見たドゥカーレ宮殿』(サン・マルコわんからみたドゥカーレきゅうでん、仏: Le Palais des Doges de Venise vu du bassin de Saint-Marc、英: The Doge's Palace in Venice Seen from St. Mark's Basin)は、18世紀イタリアの画家フランチェスコ・グアルディが1780-1790年にキャンバス上に油彩で制作した風景画である。アンドレ・プレール (André Pereire) 氏のコレクションから1949年にパリのルーヴル美術館に寄贈され、1974年以来[1]、同美術館に展示されている[1][2]。

グアルディは、1735年から1743年にかけて都市景観画 (ヴェドゥータ) のミケーレ・マリエスキの下で修業を積み、1760年に兄のジャン・アントニオが死去すると、もっぱらヴェネツィアの景観画を描くようになった。彼は束の間、15歳年上であったカナレットを手本にし、カナレットの死後はヴェネツィアの景観画の後継者となった[3]。

グアルディは、1766年にジャンバッティスタ・ブルストロン (Giambattista Brustolon) が制作したエングレービングの連作やカナレットによる素描にもとづいて本作を制作した[2]。この画面に描かれている風景は、ヴェネツィアで最も親しまれているものであろう。中央には、黄色いドゥカーレ宮殿が見える。聖マルコと聖テオドーロの円柱が立つサン・マルコ広場のピアッツェッタ (piazzetta) が宮殿の左に広がっている。聖マルコは翼のあるライオンをアトリビュート (人物を特定する事物) とし、ヴェネツィアの守護聖人である。一方、聖テオドーロは、ヴェネツィアの最初の守護聖人であった。背景には、サン・マルコ寺院の鐘楼とドームが見える[2]。
本作の真の主題は、サン・マルコ湾を往来する様々なゴンドラ と帆船である。グアルディは銀の舳先と船頭の白いシャツを描いているが、それが櫂や船舶の動きによって生まれるさざ波や泡の白色と共鳴しているのが魅力的である。なお、ニューヨークのメトロポリタン美術館には、本作より早い時期 (1765-1775年ごろ) の類似した構図の作品『サン・マルコ湾から望むヴェネツィア』が所蔵されている[3]。