風景 (グアルディの絵画)
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| ロシア語: Пейзаж 英語: Landscape | |
| 作者 | フランチェスコ・グアルディ |
|---|---|
| 製作年 | 1780年ごろ |
| 種類 | キャンバス上に油彩 |
| 寸法 | 120 cm × 156 cm (47 in × 61 in) |
| 所蔵 | エルミタージュ美術館、サンクトペテルブルク |
『風景』(ふうけい、露: Пейзаж、英: Landscape)は、18世紀イタリアの画家フランチェスコ・グアルディが17680年ごろ、キャンバス上に油彩で制作した絵画で、グアルディが建築的要素を描いていない稀な風景画である[1]。1928年にガチーナ (Gatchina) 宮殿美術館から移されて以来[2]、サンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館に所蔵されている[1][2][3]。

グアルディは、1735年から1743年にかけて都市景観画 (ヴェドゥータ) のミケーレ・マリエスキの下で修業を積み、1760年に兄のジャン・アントニオが死去すると、もっぱらヴェネツィアの景観画を描くようになった。彼は束の間、15歳年上であったカナレットを手本にし、カナレットの死後はヴェネツィアの景観画の後継者となった[4]。しかし、グアルディが重視したのはカナレットのような精密さではなく、光に満ちたヴェネツィアの雰囲気であった。彼は印象派風の自由な筆致によってカナレットの地誌的な風景画の限界を破り、主観的なものの見方や感じ方を導入することで近代風景画の先駆者の1人となっている[5]。
作品

本作はグアルディが最も傑出した作品を生み出した晩年に制作されているが、画家はこのような大作を滅多に描かなかった[2]。また、自然そのものの景観は、グアルディにしては珍しい主題である[3]。この作品に特徴的なのは樹木の表現であり、それは画家の廃墟の絵画と同様の幻想性を画面に与えている。画面下半分の左右に見られる明暗のコントラストの強い表現も、その幻想性をいっそう高めている[3]。
銀色がかった茶色の色調で統一感を与えられている画面は、輝くような白色で生き生きとしたものとなっている[2]。筆致は素早く、きびきびとしたものである[5]。空、丘、海、捻じれた木々すべてが生命感に満ちており、作品には荒々しいロマン主義的な雰囲気が生み出されている[2]。このようなロマン主義的な描写は、アレッサンドロ・マニャスコを思わせる[5]。
なお、本作は通常、晩年の作品と見なされているが、コッレール博物館に保存されている素描との類似性が指摘されており、またコントラストの強い明暗法、および樹木の劇的な表現により、作品を1750年ごろの制作とする研究者もいる[3]。