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ダイハツ・ハイゼットカーゴ

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ハイゼットカーゴ(Hijet Cargo)は、ダイハツ工業株式会社が、主に日本国で製造販売している軽自動車(貨物自動車)ハイゼットシリーズのバンの販売呼称で、1999年(平成11年)1月発売の9代目バンから用いられている。

概要

2021年(令和3年)10月20日には、グッドデザイン・ロングライフデザイン賞をダイハツ車として初めて受賞した[1]。 下記項目で記載する代数はハイゼットバンと呼称されていた時代からの通算である。

リバッジ

トヨタ自動車株式会社が軽自動車販売に参入することを決め、9代目ハイゼットトラック及び10代目ハイゼットカーゴをリバッジした ピクシストラック及びピクシスバンを2011年(平成23年)12月1日から発売し、富士重工業株式会社が軽自動車生産から撤退することを決め、9代目ハイゼットトラック及び10代目ハイゼットカーゴをリバッジしたサンバー(トラック)及びサンバー(バン)を2012年(平成24年)4月2日から発売したことから、これらはハイゼット三兄弟と呼ばれる[2][3][4]。以後、両社はハイゼットの全面改良の度に新型に置き換えている[5]。

11代目で2026年に追加された電気自動車でも3兄弟となっているが、SUBARUには設定されない代わりに、ガソリンモデルを自社製造しているスズキへリバッジを行っている違いがある。

9代目ハイゼットカーゴ

概要 ダイハツ・ハイゼットカーゴ(9代目), 概要 ...
ダイハツ・ハイゼットカーゴ(9代目)
9代目ハイゼットカーゴ
スペシャル4WD
(S210V・前期型)
概要
販売期間 カーゴ:1999年 – 2004年
デザイン イタルデザイン・ジウジアーロ
ボディ
乗車定員 2/4名
ボディタイプ 5ドア バンロールーフ
5ドア バンハイルーフ
4ドアトラック
駆動方式 後輪駆動
パートタイム4WD
パワートレイン
エンジン
変速機 5MT/副変速機付5MT
4AT / 3AT
サスペンション
前 マクファーソンストラット
後 リジッドアクスル+リーフスプリング
車両寸法
ホイールベース 2,400 mm
全長 3,395 mm
全幅 1,475 mm
全高 1,855 mm
その他
その他 セミキャブ
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軽自動車新規格に対応した[6]。生産はダイハツ車体株式会社本社工場で行った[7]。1999年(平成11年)には、アトレーも含むハイゼットシリーズが、日本国内で最も売られた軽キャブオーバータイプ車となった[8]。

バン(ハイゼットカーゴ)
  • S200V型(2WD)
  • S210V型(4WD)
9代目ハイゼットデッキバン
バン(ハイゼットデッキバン)
  • S200W型(2WD)
  • S210W型(4WD)
バン(アトレー)
  • S220V型(2WD)
  • S230V型(4WD)
バン(ハイゼットグランカーゴ)
  • S221V型(2WD)
  • S231V型(4WD)
ワゴン(アトレーワゴン)
  • S220G型(2WD)
  • S230G型(4WD)
ワゴン(アトレー7)
  • S221G型(2WD)
  • S231G型(4WD)
ワゴン(アトレースローバー)
  • S220G型改(2WD)
  • S230G型改(4WD)
年譜
1999年(平成11年)1月6日
全面改良し、車名をハイゼット カーゴ[注 1]に変更した。型式は2WD車が「S200」、4WD車が「S210」となる。衝突安全ボディを採用し、前面衝突安全基準をクリア。
トラックと異なるユーザーのニーズ・使い方に対応するため、運転のしやすさや快適性を考慮しセミキャブタイプ化(エンジン位置は従来通り前席下)。リアランプは3連タイプを採用。車体デザインはジョルジェット・ジウジアーロ率いるイタルデザイン・ジウジアーロが手懸けた。
「エクストラ」と「デラックス」にはカラードバンパーを採用。全グレードにエアコンとAMラジオ(「スペシャル」は日本語表記仕様)が標準装備され、「エクストラ」と「デラックス」には油圧式パワーステアリングとバックドア連動パワードアロックも装備される。また、万一の衝突時にドライバーの被害を低減する国産車初の引き込み式ステアリングを採用した。グレード体系は「2シーター」・「スペシャル」・「エクストラ」・「デラックス」の4グレードで「2シーター」と「スペシャル」は標準ルーフ、ハイルーフの2タイプを用意した(「エクストラ」・「デラックス」はハイルーフのみ)。
1999年(平成11年)4月23日
「ハイゼット電気自動車」を追加設定した[10]。
1999年(平成11年)5月21日
福祉車両「ハイゼットリアシートリフト」を追加設定した[11]。
1999年(平成11年)12月13日
「ハイゼットカーゴCNG車」を追加設定した[12]。ツインカムDVVT EFIエンジンにより、ガソリン車とほぼ同じ動力性能を実現した他、ガスボンベを大型化し一充填走行距離を大幅に向上。生産のインライン化により従来型に比べ価格を最大で65.9万円引き下げ、納車期間を短縮。新たにAT車も設定された。
2000年(平成12年)2月4日
一部改良するとともに、ツインカムDVVT3気筒12バルブEFIエンジンを搭載し、強化フロントドア並びにキーレスエントリーを標準装備した「デリバリー楽々パック」を追加設定した[8][13]。カラードバンパーと乗降アシストグリップ(運転席・助手席)、および5MT車にクラッチスタートシステムを全グレードに追加採用。また、助手席シートバックを前倒しすることで長尺物等の積載に対応する2,530 mmの超ロングスペースを確保する助手席前倒し機構を「スペシャル」を除く全グレードに装備。さらに、「スペシャル」にはリアワイパーとバックドアパワードアロックが、「デラックス」には助手席シートスライド&リクライニング、間欠式2スピードワイパー、フューエルリッドオープナーが、「エクストラ」には運転席SRSエアバッグ、AM/FM付カセットステレオ、キーレスエントリー、ホイールキャップがそれぞれ追加された。
2000年(平成12年)4月14日
「ハイゼットカーゴLPG車」を追加設定した[14]。トラックLPG車のEFGI(電子制御ガスインジェクション)エンジンをさらに改良して搭載、始動性や動力性能、燃焼効率、バルブまわりの耐久性を高めた[14]。また、先に発売されたCNG車同様にAT車が追加設定された。
2001年(平成13年)1月16日
マイナーチェンジ。バンパー、フロントグリル、リアコンビランプ、シート表皮を変更。さらに、フロアとフロント周りの形状を変更し、乗降性を向上させた。さらに、「スペシャル」には助手席シートスライド&リクライニングを、「デラックス」には助手席サンバイザーを追加した。また、新グレードとして、パワーウィンドウやチャイルドセーフティ等を装備し、快適性能を高めた「クルーズ」を追加した(「クルーズ」は「アトレー」に設定されていた「CL」の後継モデルで、「クルーズ」追加に伴い「エクストラ」を廃止)。
2001年(平成13年)7月3日
小型自動車登録のハイゼットグランカーゴを発売(同年11月終売となったデルタバンの受け皿。2004年11月に製造終了)。
2001年(平成13年)9月
自動車排出ガス平成14年規制に適合するため一部改良し、識別記号がGMになった[15]。これにより、自動車取得税は2002年(平成14年)9月30日まで1.0%が、2003年(平成15年)2月28日まで0.1%が軽減されることとなった[15]。
2001年(平成13年)9月11日
アトレーワゴンを種車とした福祉車両アトレースローパーを発売した[16]。
2001年(平成13年)9月18日
カーゴCNG車を一部改良。大容量ボンベ仕様車が軽自動車初の「超-低排出ガス」認定を取得。標準ボンベ仕様車もガスボンベ容量を拡大(58L→65L)するとともに、容量の異なるボンベを使用しレイアウトを変更したことにより後席居住性や荷室利便性を向上した。
2002年(平成14年)1月15日
一部改良。エンジンの出力をアップし、走行性能を向上するとともに環境性能も向上し、EF-SE型エンジン搭載車は「良-低排出ガス車(★)」、EF-VE型エンジン搭載車は「優-低排出ガス車(★★)」認定を取得した。一部に4AT車が設定されたことにより4WD車の燃費も向上された。また、新たに「デラックスターボ」を追加。「クルーズ」にはメッキグリル、乗用タイプ分割リアシート、新シート表皮、ポケット付デッキサイドトリムなどの乗用装備が加わり、パワーステアリングを全グレードに拡大、「スペシャル」を除く全グレードにキーレスエントリーも装備された。また、サスペンションの見直しにより乗り心地を向上した。
2002年(平成14年)4月22日
一部変更。「スペシャル」の3AT車に「超-低排出ガス車(★★★)」認定を取得した低排出ガス仕様「スペシャルクリーン」を追加した。
2003年(平成15年)6月2日
一部改良。液晶式オドメーター&トリップメーター付電子式メーターを装備。カーゴは「デラックス」、「デラックスターボ」に運転席SRSエアバッグ&フォースリミッター機構付フロント3点式シートベルト、フロントパワーウィンドウ等を追加。「クルーズ」はシート表皮とドアトリムを変更し、専用のボディカラーとしてブラックマイカを追加。EF-SE型エンジン搭載車の燃費を向上した。
2004年(平成16年)12月19日
ハイゼットカーゴの次世代型販売のため販売終了。
電気自動車

「ハイゼット電気自動車」を1999年(平成11年)4月23日に発売した[7][17]。同年6月には、新エネルギー・産業技術総合開発機構から「クリーンエネルギー自動車を用いたITS技術の研究開発」を受託した財団法人自動車走行電子技術協会に、「アトレー電気自動車」30台を納車した[18]。また、2000年(平成12年)7月12日から始まった先進工業国8カ国外相会合(九州・沖縄サミット外相会合)に、内装を木目調に、外装は鍍金調に施した「ハイゼットEV」4台と「アトレーEV」2台を提供した[19]。

液化石油ガス自動車

2000年(平成12年)4月14日に「ハイゼットカーゴLPG車」を発売した[14]。その後、「ハイゼットデッキバンLPG車」も発売している。

圧縮天然ガス自動車

1999年(平成11年)12月13日に、ハイゼットカーゴスペシャルを種車にしたハイゼットカーゴCNG車を発売した[7][20][21]。2001年(平成13年)9月18日には、軽自動車初となる平成12年基準排出ガス75%低減レベル「超-低排出ガス」の認定を受けた大容量ボンベ仕様車を追加設定した。また、既製車を区別のため標準ボンベ仕様車とし、一部改良も施した[22]。

混合電気自動車

2000年(平成12年)10月31日から開催の第34回東京モーターショーに「アトレー・ハイブリッド」を、2001年(平成13年)10月27日から開催の第35回東京モーターショーに「ATRAI HYBRID-IV」を参考出品車として展示した[23][24][25]。2002年(平成14年)11月から試作車「ハイゼットカーゴ ハイブリッド車」5台を地方公共団体等に2年間試用してもらい、2004年(平成16年)10月には市販の目途がついたとして2005年(平成17年)夏の発売を発表した[23][26][27]。

採用部品等
  • スロットルボデー、インジェクター、エンジンバルブ、キャニスタ及び電動フューエルポンプは、愛三工業株式会社の製品を採用した[28]。

リコール等

  • 1999年(平成11年)6月1日に、9代目ハイゼットカーゴの制動装置に不具合があったとして運輸省自動車交通局長に対して改善対策を届け出た[29][30]。対象は、1998年(平成10年)12月14日から1999年(平成11年)4月16日までに生産した83台である[31]。制動力制御装置付き制動装置において、作動ポイントを制御するプログラムの中に不適切な箇所があったため、低速走行を行っている時に軽くブレーキペダルを踏んだ状態で段差を乗り越えた際、制動力制御装置が作動することがあり、運転者の予測より制動距離が延びることがある[30]。全車両、当該制御用コンピュータを良品と交換する[30]。
  • 1999年(平成11年)7月15日に、9代目ハイゼットカーゴの動力伝達装置に不具合があったとして運輸大臣に対してリコールを届け出た[32][33]。変速機とシフトレバーを連結するシフトケーブルにおいて、強度が不足しているため、少々強引なシフト操作を繰り返すと、シフトケーブルに過大な荷重が働き、当該シフトケーブル内部の芯線が折損し、最悪の場合、シフト操作ができなくなるおそれがある[33]。全車両、当該シフトケーブルを対策品と交換する[33]。

10代目ハイゼットカーゴ

概要 ダイハツ・ハイゼットカーゴ(10代目), 概要 ...
ダイハツ・ハイゼットカーゴ(10代目)
デラックス"SA III"2WD
(S321V・2017年11月改良型)
特装車2WD
(S320V・2004年12月販売型)
概要
販売期間 カーゴ:2004年12月 – 2007年12月(S320/330V型)
カーゴ:2007年12月 - 2021年12月(S321/331V型)
ボディ
乗車定員 2/4名
ボディタイプ 5ドア バンロールーフ
5ドア バンハイルーフ
駆動方式 後輪駆動
四輪駆動
パワートレイン
エンジン
カーゴ2004年販売型:
カーゴ2007年改良型:
変速機 5MT/3AT/4AT
サスペンション
前 マクファーソンストラット
後 3リンク+コイルスプリング
車両寸法
ホイールベース 2,450 mm
全長 3,3956 mm
全幅 1,475 mm
全高 1,890 mm
車両重量 880 - 980 kg
(いずれも特装車を除く)
その他
姉妹車 トヨタ・ピクシスバン(初代)
スバル・サンバーバン(7代目)
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ダイハツ車体株式会社大分(中津)工場で生産する[34][35]。

バン(ハイゼットカーゴ)
  • S320V型/S321V型(2WD)
  • S330V型/S331V型(4WD)
バン(ハイゼットデッキバン)
  • S320W型/S321W型(2WD)
  • S330W型/S331W型(4WD)
10代目ハイゼットスローパー
バン(ハイゼットスローパー)
  • S320V型改/S321V型改(2WD)
  • S330V型改/S331V型改(4WD)
ワゴン(アトレーワゴン)
  • S320G型/S321G型(2WD)
  • S330G型/S331G型(4WD)
ワゴン(アトレースローパー)
  • S320G型改/S321G型改(2WD)
  • S330G型改/S331G型改(4WD)
年譜
2004年(平成16年)11月3日
第38回東京モーターショーに、全面改良が施された「New HIJET CARGO」、「New HIJET Deck Van」、「New HIJET Sloper」、「New HIJET CARGO CNG」及び「New HIJET CARGO Hybrid」を市販予定車として展示した[36]。
2004年(平成16年)11月
ダイハツ車体株式会社大分(中津)工場での生産が始まった[35]
2004年(平成16年)12月20日
バンのみ全面改良した[34][37]。販売呼称は引き続きハイゼットカーゴとなった[37]。テールランプとリアのナンバープレートがリアバンパーにビルトインされたデザインとなる。ただしトラックは先述の通りビッグマイナーチェンジを施行し、9代目モデルを継続生産。型式は2WD車が「S320V」、4WD車が「S330V」となる。高い積載能力が目でわかる新ボクシースタイルとなった。インテリアも一新され、スイッチ類も運転席まわりに集中配置し使いやすさを向上。ビッグマイナーチェンジを受けたトラックと同様、大型グローブボックスや大型アンダートレイなどの豊富な収納スペースを備えるとともに、荷室にはユースフルナットやユーティリティホールも備えられ、ユーザー自身で自在に使えるように工夫された。ホイールベースを2,450mmに拡大し、操作安定性を向上するとともに、リアサスペンションに「アトレーワゴン」と同じ3リンクコイルを採用[注 3]したことで乗り心地も向上し、ボディの約75%以上に亜鉛メッキ合金を用いた防錆鋼板の採用拡大、並びにステンレス製マフラーの標準装備により先代モデルのカーゴに対し、防錆性能が強化された。「スペシャル」の低公害仕様である「スペシャルクリーン」は「平成17年基準排出ガス50%低減レベル(☆☆☆)」を達成した。また、骨格を新しくした衝突安全ボディ「TAF」も採用。プリテンショナー&フォースリミッター機構付シートベルトも標準装備された。グレード体系を一部変更し、従来の「スペシャル」、「スペシャルクリーン」、「デラックス」、「クルーズ」に加え、EF-DET型インタークーラーターボエンジンを搭載した「クルーズターボ」が設定された。「クルーズターボ」の最大積載量は2名乗車時で200kgとなっている(その他のグレードは同350kg)。なお、この10代目(トラックは9代目の2004年マイナーチェンジ後)から、大分県中津市に移転したダイハツ車体(現・ダイハツ九州)が生産担当している。10代目ハイゼットカーゴは生産開始から生産終了まで17年に渡り、改良を重ねつつ生産された歴代ハイゼットシリーズの中でも一番の長寿モデルでもあった(次いで9代目ハイゼットトラックの15年8か月)。
2005年(平成17年)2月
ハイゼットカーゴCNG車を発売した[38]。
2005年(平成17年)8月29日
軽商用車初のハイブリッド車「カーゴ ハイブリッド」を追加。エンジンとトランスミッションの間に薄型モーターを配置した小型のハイブリッドシステムを搭載し、ガソリン車と同等の4名乗車と荷室性能を保持。また、車両停車時にエンジンを停止するアイドリングストップシステムも採用し燃費の向上を試みた。しかしながら10・15モードで(NA/2WD/AT車で15.6km/lであるところ)20.0km/Lと特筆できるものではなかったこと、さらに車両本体価格が200万円を超えたことから、ユーザーは官公庁や環境問題に関心が高い顧客層に限られた[39]。
2005年(平成17年)10月3日
一部改良。デュアルSRSエアバッグをハイブリッドを除く全グレードに拡大装備し安全性を向上。また、1DIN AM/FM付ステレオ(「スペシャル」・「スペシャルクリーン」・「デラックス」はカセットステレオ、「クルーズ」・「クルーズターボ」はCDステレオ)&10cmフロントドアスピーカーを全車標準装備したほか、「スペシャル」・「スペシャルクリーン」には全ドア連動パワードアロック、助手席サンバイザー、助手席前倒し機構、全ドア開閉連動ルーフランプ(フロント)&荷室ランプ、フューエルリッドオープナーを装備し機能性を向上。「デラックス」にも助手席前倒し機構を採用し、「クルーズ」は電動格納式カラードドアミラーを装備した。
2006年(平成18年)2月1日
「カーゴ ハイブリッド」が軽商用車初の「平成17年度基準排出ガス75%低減レベル(☆☆☆☆)」を取得するとともに、「平成22年度燃費基準+5%[注 4]」を達成。
2007年(平成19年)12月10日
マイナーチェンジ。型式は2WD車が「S321V」、4WD車が「S331V」となる(「カーゴ ハイブリッド」は除く)。エンジンをKF型エンジンに変更し[注 5]、燃費を向上。さらに、フロントバンパーのデザインを変更するとともに、3本スポークウレタンステアリングホイールと明るいグレー色基調採用のインテリアに変更。この他、ボディカラーが一部変更となり[40]、「クルーズ」と「クルーズターボ」にはリヤ3点式ELRシートベルト(チャイルドシート固定機構付)を追加し、「ハイブリッド」は助手席サンバイザーやフューエルリッドオープナー等を追加。日本語表記対応のAM/FMラジオを新設定した(スペシャル、スペシャルクリーン、デラックス、ハイブリッド)。
2010年(平成22年)5月
販売低迷(理由は上述)のため、「カーゴ ハイブリッド」の生産終了(翌月に販売終了)[41]。以後はガソリン車のみのラインナップとなる。
2010年(平成22年)8月17日
一部改良。同年9月から施行されるJC08コールドモード排出ガス基準をクリア。2WD・NAの3速AT車はCNG車を除き全車4速化により燃費が向上し、「平成22年度燃費基準+10%」を達成。「クルーズ」シリーズにはトップシェイドガラスやメッキステアリングオーナメントが装着され、カラーバリエーションにパールホワイトが追加された。福祉車両の「ハイゼットリヤシートリフト」が廃止。
2011年(平成23年)11月
三菱・ミニキャブバンがマイナーチェンジで、カーゴと共通のリヤコンビランプを採用した[注 6]。
2011年(平成23年)12月1日
一部改良。2012年7月から改正される安全面に対する法規の強化に伴う対応を実施。4WD車のテールゲートの「4WD」ロゴのデカールの貼付の廃止、および一部の特装車を廃止する。ボディカラーについては、「オフホワイト」(W20)を廃止し、S200V系以来となる「ホワイト」(W09)が現行型としては初設定された。同時に、トヨタ自動車へピクシスバンとしてOEM供給を開始[42]。
2012年(平成24年)4月2日
富士重工業(現・SUBARU)へ7代目サンバーバンとしてOEM供給を開始[43]。
2012年(平成24年)12月17日
一部改良(仕様変更扱い)。JC08モード燃費に対応し、「クルーズターボ」を除く2WD・4AT車及び「クルーズ」の4WD・4AT車は平成27年度燃費基準を達成した。
2014年(平成26年)12月5日
特別仕様車「リミテッド」を発売[44]。
「デラックス」・「クルーズ」・「クルーズターボ」の3グレードをベースとしており、3グレード共通でシルバーメーター&センタークラスターを装備し、撥水加工を施したフルファブリックシート表皮とドアトリムをブラックで統一。更に、「クルーズ」と「クルーズターボ」はフロントメッキグリルと荷室LEDランプも装備し、ベース車に装備されているトップシェイドガラスはグリーンからブルーに変更、オーディオはトラックの「選べるカラーパック」・「農業女子パック」で装備できるインテグレートCD・AM/FM付ステレオにグレードアップするとともに、AUX端子を追加[注 7]。「デラックス」にはトップシェイドガラス(ブルー)とABSを装備した。
また、10代目トラック同様に3層塗装(カチオン電着塗装・中塗り・表面塗り)を特別採用したことで、ボディ外板の表面サビ保証をベース車の1年から3年に、穴あきサビ保証をベース車の3年から5年にそれぞれ延長した軽キャブバン唯一の長期防錆保証も付帯された。ボディカラーはカタログカラー(「ホワイト」はベース車に設定のW09ではなく、3層塗装仕様のW19を設定)に加え、トラックの「選べるカラーパック」・「農業女子パック」での設定色である「ブルーマイカメタリック」、「トニコオレンジメタリック」、「オフビートカーキメタリック」の3色の専用ボディカラーを設定し、軽キャブバンでは異例の7色(「デラックス」は6色)展開となった。
2015年(平成27年)4月3日
一部改良し、同時に特別仕様車「デッキバンG"リミテッド"」を発売[45]。
AT車は(10代目トラックのAT車で先行採用された)電子制御式4ATを採用するとともに、全車に(10代目トラックで先行採用された)電子制御スロットルを採用したことで燃費を向上し、NA車の2WD・4AT車と「クルーズ」の4WD・4AT車は「平成27年度燃費基準+5%」を、左記以外のグレード・仕様もこれまで対象外だった5MT車を含めて平成27年度燃費基準をそれぞれ達成。「スペシャルクリーン」は排ガス性能の向上により「平成17年基準排出ガス75%低減レベル(☆☆☆☆)」も併せて達成した。そのほか、横幅180mmだったオーディオスペースを全車200mmのワイドDINサイズ化し(既に10代目トラックで先行採用済み)、「クルーズ」・「クルーズターボ」は装備されているトップシェイドガラスを特別仕様車「リミテッド」と同じブルーに変更。ボディカラーの「ホワイト」も特別仕様車「リミテッド」と同じ3層塗装仕様のW19に変更した。
特別仕様車の「デッキバンG"リミテッド"」は2014年12月に発売された「リミテッド」シリーズの追加モデルとして設定されるもので、「デッキバンG」をベースに、メッキフロントグリル(ガーニッシュ)とトップシェイドガラス(ブルー)を装備し、通常はメーカーオプション設定となっているEBD機能付ABSも標準装備。内装はメーターとセンタークラスターをシルバー塗装に変更。ボディカラーは「リミテッド」の他のグレード同様、「ブルーマイカメタリック」、「トニコオレンジメタリック」、「オフビートカーキメタリック」を特別色として設定し、カタログカラー3色を含む6色展開とした。さらに、錆保証をボディ外板表面3年、ボディ外板穴あき錆5年(いずれの場合も荷台部は対象外)にそれぞれ延長した長期保証を標準付帯した。
2016年(平成28年)10月3日
2014年12月に発売された特別仕様車「リミテッド」を新仕様で再発売し、カーゴ「デッキバン」を一部改良[46]。
ベースグレード及び特別装備内容は2014年12月発売時の仕様とほぼ同一だが、今回は、特別装備品の一つであるインテグレートCD・AM/FMラジオにブラックのフェイスプレートが新たに追加。また、特別設定色は2015年11月に発売された特別仕様車「55th Anniversary ゴールドエディション」に準じたラインナップとなった。
カーゴ「デッキバン」は装備内容の一部変更により車両本体価格を値下げ。
2017年(平成29年)10月25日
第45回東京モーターショーに、年内発売予定の市販予定車として、大幅改良を施したハイゼットカーゴを展示した[47]。
2017年(平成29年)11月13日
マイナーチェンジを発表し、同日より販売を開始[48]。
カーゴは衝突回避支援システム「スマートアシストIII(以下、スマアシIII)」搭載グレードが新たに設定された[注 8]。スマアシIII搭載グレードでは、リアコーナーセンサー、エマージェンシーストップシグナル、VSC&TRCも同時に装備される。また、ABSを全車に、ヒルホールドシステムをAT車にそれぞれ標準装備された。
フロントグリルがプロボックスやハイエースなどで使用している台形形状となり、フロントバンパーは左右下部を「コーナーピース」として分割化。ヘッドランプやリアコンビネーションランプの意匠が変更され、テールランプとストップランプをLED化。LEDヘッドランプとLEDフォグランプが新たに採用され、「LEDパック」として全車メーカーオプション設定された。また、トラックで設定されていた「選べるカラーパック」がカーゴでも設定されるようになり、「リミテッド」で設定されていた「ミストブルーマイカメタリック」をはじめ、トラックで既に設定されている「ライトローズマイカメタリック[注 9]」、ムーヴキャンバス設定色の「ファインミントメタリック」など5色(「スペシャル」系・「スペシャルクリーン」系・「デラックス」系は4色)が設定された。
このマイナーチェンジに伴い、「クルーズターボ」系はタコメーターが省かれ、全グレードが1眼メーターとなった。また、車名ロゴが9代目トラックと共通のものから10代目トラックと共通のものに統一された。
アイドリングストップシステム「eco IDLE」や電動パワーステアリングが採用され、タイヤを145/80R12に変更した。AT車は全グレードで燃費性能が向上されたため、NA・2WD・4AT車は「平成27年度燃費基準+15%」、NA・4WD・4AT車と「クルーズターボ"SA III"」の2WD車は「平成27年度燃費基準+10%」、「クルーズターボ"SA III"」の4WD車は「平成27年度燃費基準+5%」をそれぞれ達成した。
2018年(平成30年)12月10日
一部改良を発表[49]。
「スマアシIII」搭載グレードの「スペシャル"SA III"」、「デラックス"SA III"」、「クルーズ"SA III"」、「クルーズターボ"SA III"」及び特装車の「カーゴ2シーター"SA III"」、「カーゴ2シーター ブラインド仕様"SA III"」、「カーゴセパレート2シーター"SA III"」にMT車を追加設定した(なお、MT車はトラック同様に誤発進抑制制御機能(前方・後方)が非装備となる)。これに伴い、MT専用グレードだった「クルーズ」と「クルーズターボ」は「クルーズ"SA III"」と「クルーズターボ"SA III"」に統合される形で廃止となった。また、MT車を含む「スマアシIII」搭載車はフロントウィンドウが「クルーズ」系グレードと同じブルーのトップシェイドガラスとなり、IRカット機能が追加された[注 10]。
2019年(令和元年)11月1日
カーゴが一部改良された[50]。
従来はメーカーオプションの「LEDパック」での設定だったLEDヘッドランプを「スペシャル"SA III"」、「スペシャルクリーン"SA III"」、「デラックス"SA III"」、「クルーズ"SA III"」、「クルーズターボ"SA III"」及び特装車の「カーゴ2シーター"SA III"」、「カーゴ2シータークリーン"SA III"」、「カーゴセパレート2シーター"SA III"」、「カーゴ2シーターブラインド仕様"SA III"」に標準装備され、LEDフォグランプは単体のメーカーオプション設定となった。
2020年(令和2年)8月27日
一部改良した[51][52]。オートライト(前照灯夜間常時点灯)を標準装備とし平成30年2月改正保安基準に対応、WLTCモード燃費を公表し平成30年自動車排出ガスにも対応した[51]。「スペシャルクリーン」・「スペシャルクリーン"SA III"」は「平成30年排出ガス基準50%低減レベル(☆☆☆☆)」認定を取得した。
型式指定車をベースとして持込検査を必要とする「構造等変更車」にもトラックの特装車同様にVSCが標準装備された。
2020年(令和2年)11月
ハイゼットシリーズが発売開始から60周年を迎えた[53]。
2021年(令和3年)1月
東京オートサロン2021(オンライン開催)にて「ハイゼットジャンボスポルツァver.」、「ハイゼットジャンボキャンパーver.」を発表[54]。スポルツァはKTVultimate製車高調、タイヤはヨコハマタイヤアドバンA050(セミスリックタイヤ)となる。キャンパーは50mm車高が上がり、TOYOタイヤのオールテレインタイヤを装着している。
2021年(令和3年)11月30日
次世代型販売のため、カーゴおよびデッキバンの注文受付終了、および生産終了[55]。以後、流通在庫のみの対応となる。
2023年(令和5年)12月20日
ダイハツ工業株式会社による型式指定申請における不正行為について同社の第三者委員会は、10代目ハイゼットカーゴ(S321V型/S331V型)の一部が該当すると発表した[5][56]。
2024年(令和6年)2月16日
ダイハツ工業株式会社は、自社による型式指定申請における不正行為が確認された10代目ハイゼットカーゴ(S321V型/S331V型)の一部が、国土交通省により基準適合性が確認されたと発表した[57]。
液化石油ガス自動車

有限会社エフ・ケイメカニックは、10代目ハイゼットカーゴをガソリンと液化石油ガス(LPG)の二元燃料化した改造車を2007年(平成19年)に発売した[58]。株式会社インテグラルは、10代目ハイゼットカーゴをガソリンと液化石油ガスの二元燃料化した改造車を2011年(平成23年)に発売した[58][59]。株式会社ケイテックコーポレーションは、10代目ハイゼットカーゴをガソリンと液化石油ガスの二元燃料車に改造する「LPG-HYBRID KIT」を2013年(平成25年)に発売した[58][60]。

圧縮天然ガス自動車

2005年(平成17年)2月に圧縮天然ガス(CNG)専焼のハイゼットカーゴCNG車を発売し、2017年(平成29年)初めごろまで販売した[37][38][61]。その後は、株式会社エッチ・ケー・エスが10代目ハイゼットカーゴをガソリンと圧縮天然ガスの二元燃料車に改造する「バイフューエルコンバージョンキット」を、株式会社アネブルも10代目ハイゼットカーゴの圧縮天然ガス専焼改造車を販売した[62][63]。

混合電気自動車
年別販売台数

2020年(令和2年)に逆転したのは、ダイハツ工業株式会社が、軽乗用車の不振を軽貨物車で補う販売戦略に変えたからだという[64]。

さらに見る 車名, 2004年 ...
日本国内通称名別新車販売台数(アトレーワゴンを除く)[注 11]
車名2004年2005年2006年2007年2008年2009年2010年2011年2012年2013年2014年2015年2016年2017年2018年2019年2020年2021年
ハイゼットカーゴ 38,466 55,603 53,094 51,232 51,553 46,314 51,498 51,281 54,245 58,270 60,961 58,806 58,171 63,105 70,139 69,487 65,103 73,026
エブリイ 55,577 55,373 58,751 60,935 58,899 57,274 63,388 54,768 68,300 64,225 69,243 65,965 72,406 76,442 76,611 73,424 59,914 59,506
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受賞
  • 2005年度グッドデザイン賞を、ハイゼットカーゴ(LE-S320V)及びアトレーワゴン(TA-S320G)が受賞した[74]。
  • 平成17年度第16回省エネ大賞省エネルギーセンター会長賞を、ハイゼットカーゴ ハイブリッドが受賞した[75][76]。
テレビ広告

2017年(平成29年)11月度の関東広域圏での銘柄名別出稿数は19位だった[77]。

  • 「夫の告白」篇,松山ケンイチ,2017年(平成29年)11月[78]。
  • 「働くヒーロー 安全安心」篇 15秒,松山ケンイチ,オリジナル楽曲,2017年(平成29年)11月,株式会社デルフィス,株式会社ティー・ワイ・オー[79]。
  • 「働くヒーロー 登場」篇,松山ケンイチ,2017年(平成29年)11月[78]。
ミニカー
  • 1/43 ダイハツ ハイゼット カーゴ 2006 警視庁所轄署小型警ら車両,RAI'S,株式会社ヒコセブン,2012年(平成24年)11月,税込み5,250JPY,JAN 4548565183463[80]
  • ハイゼットカーゴ郵便車,ドライブタウン NO.34,マルカ株式会社,2015年(平成27年)9月,税込み880JPY,JAN 4902923139866[81]。

11代目ハイゼットカーゴ

概要 ダイハツ・ハイゼットカーゴ(11代目)/ ダイハツ・e-ハイゼットカーゴ, 概要 ...
ダイハツ・ハイゼットカーゴ(11代目)/
ダイハツ・e-ハイゼットカーゴ
カーゴ クルーズ
カーゴデラックス(2WD CVT)伊丹空港展示
概要
販売期間 2021年12月 –
ボディ
乗車定員 2/4名
ボディタイプ 5ドア キャブオーバーバン
プラットフォーム 軽貨物車専用DNGAプラットフォーム
パワートレイン
エンジン

(ハイゼットカーゴのみ)
モーター 1CG型 交流同期電動機
(e-ハイゼットカーゴのみ)
変速機 5MT/CVT(ハイゼットカーゴのみ)
※e-ハイゼットカーゴはなし
サスペンション
前 マクファーソンストラット
後 3リンク+コイルスプリング
車両寸法
ホイールベース 2,450 mm
全長 3,395 mm
全幅 1,475 mm
全高 1,890 mm
その他
姉妹車 トヨタ・ピクシスバン(2代目)
スバル・サンバーバン(8代目)
ダイハツ・アトレー(6代目)
スズキ・eエブリイ
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小型貨物自動車の燃費基準達成判定方式が、2022年(令和4年)に企業別平均燃費基準方式(CAFE方式)へ改まるのを機に全面改良することとし、2018年(平成30年)ごろから開発を始め、2021年(令和3年)12月20日に11代目として発売した[82][83][84][85]。全面改良は17年ぶりとなる[86]。生産は10代目に引き続き、ダイハツ九州株式会社大分(中津)第一工場で行う[85]。

バン(ハイゼットカーゴ)
  • S700V型(2WD)
  • S710V型(4WD)
バン(e-ハイゼットカーゴ)
  • S781V型(2WD)
バン(ハイゼットデッキバン)
  • S700W型(2WD)
  • S710W型(4WD)
バン(ハイゼットスローパー)
  • S700V型改(2WD)
  • S710V型改(4WD)
バン(アトレー)
  • S700V型(2WD)
  • S710V型(4WD)
バン(e-アトレー)
  • S781V型(2WD)
バン(アトレーデッキバン)
  • S700W型(2WD)
  • S710W型(4WD)
バン(アトレースローパー)
  • S700V型改(2WD)
  • S710V型改(4WD)
年譜
2021年(令和3年)12月20日
17年ぶりに全面改良した[87][88]。キャッチフレーズは「ニッポンには、ハイゼットがある。」[注 12]で、CMソングはウルフルズの「タタカエブリバディ」[注 13]。型式は2WD車が「S700V」、4WD車が「S710V」となる。
コモンアーキテクチャー「DNGA」をワンボックスシャーシに初導入。トラック同様、ATのトランスミッションがCVTとなり、4WD・CVTには3モードの電子制御式4WDを採用。「スマアシ」がステレオカメラを採用した新世代型となり、全車標準装備となった。
10代目から側面やバックドアの傾きを立たせたことでスクエアボディとなり、積載スペースを拡大、これにより外観がスズキ・エブリイを彷彿させるものとなった。後席シートベルトはバックルと一体化され、シート固定金具も床面に埋め込んだ構造に変更。リアシートの構造を水平格納式に変更されたことで荷室がフラット化された。インパネの形状見直しによりアッパートレイが新設され、頭上スペースの拡大に伴ってオーバーヘッドシェルフを設けるなど、収納スペースを拡充。トラック同様にキーフリーシステム&プッシュボタンスタートの採用に加え、軽キャブオーバーバンで初となる両側パワースライドドア及び両側スライドドアイージークローザーが採用された[注 14]。
オーディオは「スペシャル」・「スペシャルクリーン」・「デラックス」・「デッキバンL」に限りAM/FMラジオの設定を復活したほか、トラック同様に、Android Auto・Apple CarPlay・ダイハツコネクトに対応したスマホ連携ディスプレイオーディオを新設し、「デラックス」と「クルーズ」のCVT車及び「クルーズターボ」・「デッキバンG」にメーカーオプションとして設定された。
フロントバンパーは上下2分割構造に変更して下部のロアバンパーのみの交換を可能とし、リアの「Dマーク」と車名ロゴをトラックと共通デザインのデカール(車名ロゴの下に「CARGO」を記載)として右側に移動。リアドア(スライドドア)ガラスは固定式(はめ殺し)となったが、「デッキバンL」を除くCVT車に他の装備とのセットオプションでエンジンオフ時でも換気を行えるようにするためのポップアップ機構が備わる。デッキバンを除くグレードに装備されているリバース連動リアワイパーの位置も10代目カーゴのバックドアウィンドゥの真下中央からバックドアウィンドゥの真上中央にあるLEDハイマウントストップランプの左隣へ移動された。ボディカラーは10代目から標準色のブライトシルバーメタリックとホワイト、メーカーオプションの「選べるカラーパック」設定時に選択可能なカラーとなるブラックマイカメタリックの3色を踏襲し、復活設定となるトニコオレンジメタリック、新色のアイスグリーンとシャイニングホワイトパールを追加。なお、オフビートカーキメタリックは「デッキバン」専用色となった。
グレードは「スマアシ」が次世代型に移行したことによる変更を除きほぼ踏襲されたが、10代目最終型時点では「スペシャル」「スペシャルクリーン」に設定されていたロールーフ仕様「標準ルーフ車」が消滅し全車ハイルーフ仕様となったほか、「クルーズターボ」はCVTのみの設定となった。
2022年(令和4年)10月11日
6代目アトレーと共に2022年度グッドデザイン賞を受賞したことが発表された[89]。
2023年(令和5年)4月20日
原材料価格や輸送物流費などの高騰を受け、7月生産分より車両本体価格の改定が発表された[90]。
2023年(令和5年)5月22日
前述した価格改定を延期することを発表。仕入先からの部品供給不足による稼働停止の影響で大幅な減産となり、現行価格で注文された台数分を7月までに全数生産することが難しくなった為である。同年末に予定されている一部改良に合わせて改めて価格改定が行われる予定だが、既に注文されたユーザーについては、生産時期に関わらず改定前の価格が適用される[91]。
2023年(令和5年)12月20日
ダイハツ工業株式会社による型式指定申請における不正行為について同社の第三者委員会は、11代目ハイゼットカーゴ及び6代目アトレーが該当していると発表した[5][56]。同日、これを受けて国土交通省は同社に出荷の停止を指示した[92]。
2023年(令和5年)12月25日
型式指定申請における不正行為により国土交通省から出荷停止指示を受けたハイゼットカーゴ及びアトレーの生産を停止した[93]。
2024年(令和6年)1月30日
国土交通省は、型式指定申請における不正行為により出荷停止を指示していたハイゼットカーゴ及びアトレーについて、基準に適合していることを確認できたとして、出荷停止指示を解除したと発表した[94][95]。
2024年(令和6年)2月19日
国土交通省からの型式指定申請における不正行為による出荷停止指示が解除されたハイゼットカーゴ及びアトレーの工場からの出荷を再開した[95][96]。
2024年(令和6年)2月26日
国土交通省からの型式指定申請における不正行為による出荷停止指示が解除されたハイゼットカーゴ及びアトレーの生産を再開した[95][96]。
2024年(令和6年)10月
新たな保安基準への適合について、継続生産車の猶予期限である2024年(令和6年)11月1日までに対応することが、型式指定申請における不正行為による影響でできないとして、同年10月下旬に「生産終了」したと発表した[97][98]。
2024年(令和6年)11月5日
「ロッキー」「アトレー」と共に安全性能の向上など一部仕様を変更して同日に発売。メーカー希望小売価格も改定された。
2026年(令和8年)6月4日
「アトレー」と共に一部改良[99]。
「スマートアシスト」が機能強化され、検知機能の範囲を対横断自転車、交差点右折時の対向車線の車両、右左折時の対向方向から来る横断歩行者にも拡大。また、「クルーズ」のCVT車と「クルーズターボ」・「デッキバンG」は従来パックオプションで設定されていた「LEDパック」の装備品が標準装備化された。
年別販売台数

日本国内の通称名別新車販売台数では、各年とも軽自動車キャブオーバーバンのカテゴリでハイゼットカーゴは首位だが、各々のリバッジを合算するとエブリイに逆転される[100]。

さらに見る 車名, 2021年 ...
日本国内通称名別新車販売台数(アトレーも含む)[注 15]
車名2021年2022年2023年2024年
ハイゼットカーゴ 87,837 65.577 95.078 73.026
エブリイ 61.591 63.300 59.506 61.673
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受賞
  • 2022年度グッドデザイン賞を、ハイゼットカーゴ及びアトレーが受賞した[103]。
テレビ広告
  • 新ハイゼットカーゴ 配送篇,納葉,ウルフルズ『タタカエブリバディ』,2021年(令和3年)12月,株式会社電通,太陽企画株式会社[104]。
  • 新ハイゼットカーゴ 建設篇,真島啓,ウルフルズ『タタカエブリバディ』,2021年(令和3年)12月,株式会社電通,太陽企画株式会社[105]。
  • 「新ハイゼットシリーズ2021 30秒」篇,納葉、真島啓、大西孝洋、熊野晋也、原田もも子、柳谷一成、フィリップ、伊島青,ウルフルズ『タタカエブリバディ』,2021年(令和3年)12月,株式会社電通,太陽企画株式会社[106]。
  • 「新ハイゼットシリーズ2021 15秒」篇,納葉、真島啓、大西孝洋、熊野晋也、原田もも子、柳谷一成、フィリップ、伊島青,ウルフルズ『タタカエブリバディ』,2021年(令和3年)12月,株式会社電通,太陽企画株式会社[107]
関連書籍
  • 『ダイハツ ハイゼット カーゴ S700V,S710V系』株式会社自研センター〈構造調査シリーズ j-902〉、2022年4月。全国書誌番号:23666586。
  • 『ダイハツ・ハイゼットカーゴ&アトレー』株式会社三栄〈KCARスペシャル ドレスアップガイド Vol.37〉、2024年6月9日。ISBN 978-4-7796-5028-4。
  • 『ダイハツ・ハイゼットカーゴ&アトレー No.2』株式会社三栄〈KCARスペシャル ドレスアップガイド Vol.41〉、2025年6月13日。ISBN 978-4-7796-5233-2。
ミニカー
  • ダイハツ ハイゼット,トミカ No.30,箱,株式会社タカラトミー,2022年(令和4年)8月20日発売,税込み550JPY,JAN 4904810193852[108]。
  • ダイハツ ハイゼット,トミカ No.30,ブリスターパック,株式会社タカラトミー,2022年(令和4年)8月20日発売,税込み550JPY,JAN 4904810193869。
  • ダイハツ ハイゼット,トミカ No.30(初回特別仕様),箱,株式会社タカラトミー,2022年(令和4年)8月20日発売,税込み550JPY,JAN 4904810193876[109]。
  • ダイハツ ハイゼット JAF ロードサービスカー,トミカ No.76,箱,株式会社タカラトミー,2024年(令和6年)8月17日発売,税込み550JPY,JAN 4904810917199[110]。
  • ダイハツ ハイゼット(青),トミカ(非売品),箱,株式会社タカラトミー,JAN 4904810990369[111]。
  • 1/64DAIHATSU ハイゼットカーゴ,株式会社トイズキャビン,2025年(令和7年)7月発売,税込み400JPY,JAN 4589415442583[112]。

リコール等

  • 2023年(令和5年)4月6日、11代目ハイゼットカーゴ及び同ハイゼットデッキバンの手動変速仕様車の操縦装置に不具合があったとして国土交通大臣に対してリコールを届け出た[113][114]。対象は、2021年(令和3年)12月3日から2023年(令和5年)1月17日までに生産した4,779台である[113][114]。手動変速仕様車において、メータパネルの設計が不適切なため、走行用前照灯の自動制御状態を運転者に表示する装置が備えられず、保安基準第32条に適合しない[113]。全車両のコンビネーションメータを対策品と交換する[113]。

電気自動車

概要 e-ハイゼット カーゴ (S781V), 概要 ...
e-ハイゼット カーゴ (S781V)
e-ハイゼット カーゴ (S781V)
概要
販売期間 2026年 –
ボディ
乗車定員 2/4名
ボディタイプ 5ドア バンハイルーフ
駆動方式 後輪駆動
パワートレイン
モーター 1CG型 交流同期電動機
定格出力 30kW
最高出力 47kW/3,562~4,500rpm
サスペンション
前 マクファーソンストラット
後 トレーリングリンク
車両寸法
ホイールベース 2,450 mm
全長 3,395 mm
全幅 1,475 mm
全高 1,855 mm
車両重量 1,700/1,720 kg
その他
姉妹車 トヨタ・ピクシス バン(電気自動車)、スズキ・eエブリイ
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ダイハツ工業は、2022年(令和4年)7月19日にスズキ、トヨタ自動車及びCommercial Japan Partnership Technologies (CJPT)と共同でハイゼットのバンを改造した商用軽バン電気自動車を開発し2023年度(令和5年度)に発売すると発表した[115]。生産はダイハツ工業が行い、他の二社はリバッジして販売する。2023年(令和5年)5月17日にはプロトタイプを公表するも、同社のダイハツ工業認証試験不正問題の影響から2025年度(令和7年度)に延期としていた[115]。2025年7月24日から開催された第32回ガイキンド・インドネシア国際オートショーで、「e-Hijet concept」を展示した[116]。

2026年(令和8年)2月2日に「e-ハイゼットカーゴ」として発表・発売された[117]。前述した「ハイゼット電気自動車」では改造車扱いとなっていたが、「e-ハイゼットカーゴ」では改造車を示す(改)の記載が無く、既存のハイゼットカーゴとは異なる車両型式「S781V」が与えられている。パワートレインにBEVシステム「e-SMART ELECTRIC」が搭載され、モーター・インバーター・減速機を一体化した「e Axle(イーアクスル)」を後輪駆動軸上に、リン酸塩リチウムイオン電池を用いた大容量バッテリーを床下に配置。BEV化に合わせて骨格補強も行われ、リアサスペンションのトレーリングリンク車軸式コイルスプリングは設計が変更された。9代目ベースの「ハイゼット電気自動車」に比べ、最高出力は12kW向上して47kWに、最大トルクは52.5N・m向上して126N・mに、バッテリー容量は約2.7倍の160Ahとなり、一充電走行距離は257km(WLTCモード)となる。AC100V・1500Wのアクセサリーコンセントが装備され、非常時給電システムも搭載。フロントドアとフロントウィンドウを閉めた状態でも車外に電源コードを引き出せる外部給電アタッチメントを同梱。CHAdeMO規格の急速充電インレットが装備される。また、メーターはマルチインフォメーションディスプレイが7インチTFTとなり、右側に移動したスピードメーターをデジタル化した「アクティブ マルチ インフォメーションメーター」となり、インパネシフトは電動切替式の「エレクトロシフトマチック」が採用され、「クルーズ」以上のグレードで採用されているプッシュボタンスタートやハイゼットカーゴには装備されていない運転席/助手席シートヒーターも装備される。「スマアシ」はハイゼット カーゴよりも機能強化され、衝突警報機能と衝突回避支援ブレーキ機能はステレオカメラの性能向上により横断中の歩行者や自転車、交差点右折時の直進対向車や右左折時に対向方向から横断する歩行者の認識が可能となった。グレードは「2シーター」と「4シーター」となり、ボディカラーはホワイトとブライトシルバーメタリック、メーカーオプションの「選べるカラーパック」専用色のアイスグリーンの3色が設定される。また、「4シーター」は同日にトヨタ自動車へリバッジされ、ピクシスバンの既存グレードである「デラックス」にBEVモデルを追加する形で設定された。

また、ハイゼットカーゴの競合車種であるエブリイを自社製造しているスズキへもBEVのみながら初めてリバッチされ、「eエブリイ」として同年3月9日に発売された[118]。

年譜
2026年(令和8年)2月2日
9代目ベースの「ハイゼット電気自動車」以来となるBEV(電気自動車)モデル「e-ハイゼットカーゴ」を発表・発売(後述)[117]。
2026年(令和8年)3月9日
「eエブリイ」の名称でスズキへの「e-ハイゼットカーゴ」のリバッジを開始。4代目フロンテでつなぎとしてエンジン供給を行ったことはあったものの、リバッジ実施は初となった。

関連書籍

  • 『ハイゼット60周年のすべて』株式会社三栄〈モーターファン別冊ニューモデル速報〉、2021年7月19日。ISBN 978-4-7796-4406-1。

余聞

  • 車名は、ミゼットに比べより高性能であることを示す狙いで新たに造った造語である[119][120]。
  • 2022年(令和4年)2月に開催された第24回大阪オートメッセ2022でダイハツ工業株式会社は、歴代すべてのハイゼットを展示した[121]。

関連項目

ウィキメディア・コモンズには、ダイハツ・ハイゼットに関するカテゴリがあります。

外部リンク

参考文献

  • 『ダイハツグループの実態 2000年版』株式会社アイアールシー、2000年4月13日。doi:10.11501/12717801。

脚註

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