ファースト・カウ
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| ファースト・カウ | |
|---|---|
| First Cow | |
| 監督 | ケリー・ライカート |
| 脚本 |
ケリー・ライカート ジョナサン・レイモンド |
| 原作 | ジョナサン・レイモンド『The Half Life』 |
| 製作 |
ニール・コップ アニシュ・サヴィアーニ ヴィンセント・サヴィーノ |
| 製作総指揮 |
スコット・ルーディン イーライ・ブッシュ ルイーズ・ラヴグローヴ |
| 出演者 |
ジョン・マガロ オリオン・リー ルネ・オーベルジョノワ トビー・ジョーンズ |
| 音楽 | ウィリアム・タイラー |
| 撮影 | クリストファー・ブローヴェルト |
| 編集 | ケリー・ライカート |
| 製作会社 |
フィルムサイエンス IACフィルムズ |
| 配給 |
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| 公開 |
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| 上映時間 | 122分 |
| 製作国 |
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| 言語 | 英語 |
| 興行収入 |
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『ファースト・カウ』(First Cow)は2019年のアメリカ合衆国のドラマ映画。監督はケリー・ライカート、主演はジョン・マガロが務めた。本作はジョナサン・レイモンドが2004年に発表した小説『The Half Life』を原作としている。なお、本作はルネ・オーベルジョノワの遺作となった。
現代のアメリカ・オレゴン州。少年と散歩していた犬が人間の頭蓋骨を掘り当てた。少年が素手で土をかいて見つかるほど浅い地面に、2人並んで横たわっている白骨遺体。
時は遡り1820年代。フィゴウィッツ(通称クッキー)はオレゴン・カントリーに流れ着き、毛皮ハンターの小集団で料理人を担当していた。寡黙で孤立しがちだが、森で出会った中国人のルーを一晩、自分のテントに匿うクッキー。ルーは、仲間を殺したロシア人に発砲して追われていたのだ。
旅を終え、砦で賃金を受け取ったクッキーは、次の仕事が見つからぬまま近くの町でルーと再会した。ルーの掘っ立て小屋で共同生活を始め、パン屋かホテル業を始めたいと語るクッキー。ルーも一財産築こうとしていたが、お互いに商売を始める元手を工面することすらできない有り様であった。
裕福な仲買商の屋敷以外は“あばら家”だらけの町に、川船に乗って初めて一頭の乳牛が運ばれて来た。仲買商がミルクやクリームを所望したためで、夜も草原に繋がれている乳牛。あちこち放浪してパン屋で技術を学んだクッキーは、夜間に乳牛から乳を盗み、ドーナツを作ることを思いついた。美味いドーナツを市場で売り、金を稼ぐクッキーとルー。人気商品となったドーナツを一番気に入ったのは皮肉なことに仲買商であった。
クッキーの腕を見込んだ仲買商から、砦の隊長をもてなすクラフティ(ケーキ)作りを依頼されるクッキー。クラフティは隊長に褒められたがクッキーは、隊長か仲買商がいずれ、菓子の材料が乳牛の乳だと気づくことを恐れていた。
夢を叶える地であるサンフランシスコに行く旅費は稼いだが、事業を始める資金のないクッキーとルーは、もうしばらくドーナツを売り続けることにした。しかし、ある晩、乳泥棒を見つかるクッキーとルー。仲買商と隊長は総力を挙げて2人を追跡した。
あちこち逃げ回った挙げ句に、貯金を隠したルーの家で出会うクッキーとルー。そのまま徒歩で大都会のあるアメリカ南方を目指したが、力尽きたクッキーは地面に横たわった。ルーもクッキーの隣に寝転び、そのまま2人は白骨と化したのだった。
キャスト
- ジョン・マガロ - フィゴウィッツ(クッキー)
- オリオン・リー - キング・ルー
- ルネ・オーベルジョノワ - カラスを連れた男性
- トビー・ジョーンズ - 仲買商[2]
- ユエン・ブレムナー - ロイド
- スコット・シェパード - 隊長
- ゲイリー・ファーマー - トティリカム
- リリー・グラッドストーン - 仲買商の妻
- アリア・ショウカット - 犬を連れた女性
- ディラン・スミス - ジャック
製作
公開・興行収入
受賞
- 第70回ベルリン国際映画祭に出品されたが、無冠だった。
- 第86回ニューヨーク映画批評家協会賞で作品賞を受賞。
- フランスの『カイエ・デュ・シネマ』誌では2021年のベスト・ワンと評価された。