フォイアス定数
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フォイアス定数[1](フォイアスていすう、英: Foias constant)は、ルーマニア-アメリカの数学者チプリアン・フォイアシュに因んで命名された実数の数学定数である。
正の実数x1を与え、次の漸化式によって数列{xn}を定める。 {xn}が無限にのみ発散するx1がただ一つ存在する。このときのx1をフォイアス定数という。x1がフォイアス定数と異なるときも数列は発散するが、その極限点には∞の他に1が含まれる[2]。フォイアス定数の値はおよそ である[3]。閉じた形は知られていない。
x1 = αであるとき、数列の成長率について次の式が成立する[2]。π(x)は素数計数関数、ln(x)は自然対数である。
フォイアス定数の一意性の証明法は、同様の他の回帰数列においても使用されている[4]。
フォイアス定数は雑誌 Gazeta Matematică の誤植を発端として研究された。数列が無限大に発散するかを問う問題で、もとの式は と、指数部分がxnであった[2]。0 < xにおける (1 + 1/x)xの範囲を考えることで数列は無限大には発散し得ないことが分かる。実際、数列はおよそ2.293[5]に収束する。
2020年にはフォイアス定数の存在と一意性の証明が、コンクール・ジェネラルで出題された[6]。