プレクチン

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PDBオルソログ検索: RCSB PDBe PDBj
記号PLEC, EBS1, EBSMD, EBSND, EBSO, EBSOG, EBSPA, HD1, LGMD2Q, PCN, PLEC1, PLEC1b, PLTN, plectin, LGMDR17, EBS5D, EBS5C, EBS5B, EBS5A
PLEC
PDBに登録されている構造
PDBオルソログ検索: RCSB PDBe PDBj
PDBのIDコード一覧

1MB8, 2ODU, 2ODV, 3F7P, 3PDY, 3PE0, 4GDO, 4Q58, 4Q59, 2N03, 5J1H, 5J1G, 5J1I

識別子
記号PLEC, EBS1, EBSMD, EBSND, EBSO, EBSOG, EBSPA, HD1, LGMD2Q, PCN, PLEC1, PLEC1b, PLTN, plectin, LGMDR17, EBS5D, EBS5C, EBS5B, EBS5A
外部IDOMIM: 601282 MGI: 1277961 HomoloGene: 384 GeneCards: PLEC
遺伝子の位置 (ヒト)
8番染色体 (ヒト)
染色体8番染色体 (ヒト)[1]
8番染色体 (ヒト)
PLEC遺伝子の位置
PLEC遺伝子の位置
バンドデータ無し開始点143,915,153 bp[1]
終点143,976,734 bp[1]
遺伝子の位置 (マウス)
15番染色体 (マウス)
染色体15番染色体 (マウス)[2]
15番染色体 (マウス)
PLEC遺伝子の位置
PLEC遺伝子の位置
バンドデータ無し開始点76,055,174 bp[2]
終点76,116,774 bp[2]
遺伝子オントロジー
分子機能 血漿タンパク結合
ankyrin binding
actin binding
structural constituent of muscle
RNA結合
cytoskeletal protein binding
cadherin binding
構造分子活性
structural constituent of cytoskeleton
細胞の構成要素 焦点接着
細胞膜
半接着斑
細胞結合
刷子縁
筋形質
contractile fiber
筋鞘
コスタメア
intermediate filament cytoskeleton
エキソソーム
細胞骨格
細胞外マトリックス
細胞質
細胞質基質
中間径フィラメント

perinuclear region of cytoplasm
生物学的プロセス hemidesmosome assembly
cytoskeleton organization
傷の治癒
intermediate filament cytoskeleton organization
出典:Amigo / QuickGO
オルソログ
ヒトマウス
Entrez
Ensembl
UniProt
RefSeq
(mRNA)
NM_000445
NM_201378
NM_201379
NM_201380
NM_201381

NM_201382
NM_201383
NM_201384

NM_001163540
NM_001163542
NM_001163549
NM_001164203
NM_011117

NM_201385
NM_201386
NM_201387
NM_201388
NM_201389
NM_201390
NM_201391
NM_201392
NM_201393
NM_201394

RefSeq
(タンパク質)
NP_000436
NP_958780
NP_958781
NP_958782
NP_958783

NP_958784
NP_958785
NP_958786

NP_001157012
NP_001157014
NP_001157021
NP_001157675
NP_035247

NP_958787
NP_958788
NP_958789
NP_958790
NP_958791
NP_958792
NP_958793
NP_958794
NP_958795
NP_958796

場所
(UCSC)
Chr 8: 143.92 – 143.98 MbChr 8: 76.06 – 76.12 Mb
PubMed検索[3][4]
ウィキデータ
閲覧/編集 ヒト閲覧/編集 マウス

プレクチン: plectin)は、ほぼすべての哺乳類細胞に見つかる巨大なタンパク質で、細胞骨格の3つの主要な構成要素であるアクチンマイクロフィラメント、微小管中間径フィラメントの間の連結部として機能する[5]。加えてプレクチンは、異なる細胞を構造的に連結している細胞膜ジャンクションと細胞骨格とを結合する。これらの異なるネットワークを結び付けることによって、プレクチンは組織の機械的完全性や粘弾性の維持に重要な役割を果たす[6]

プレクチンはいくつかの選択的スプライシングを受けたアイソフォームで細胞内に存在し、そのすべてが約500 kDaで4000以上のアミノ酸からなる[7]。プレクチンは中央部のαヘリックスからなるコイルドコイルの両端にそれぞれ巨大な球状ドメインが連結された構造をしており、二量体を形成していると考えられている。これらの球状ドメインはプレクチンとさまざまな細胞骨格の標的との連結を担う。C末端側のドメインは6つの相同なリピート領域からなる。このドメインの5番目と6番目のサブドメインが、サイトケラチンビメンチンといった中間径フィラメントを結合することが知られている。反対側のN末端ドメインには、アクチンへの結合を担う領域が存在する[8]。2004年には、このアクチン結合ドメインの正確な結晶構造がマウスで決定され、2つのカルポニン英語版相同ドメインから構成されることが示された[9]。プレクチンはほぼすべての哺乳類の組織で発現している。心筋骨格筋では、プレクチンはZ膜(Z線)として知られる部分に局在している[10]。プレクチンは、ビンキュリンデスミン[11]、アクチン[6][12]フォドリン英語版[6][12]、微小管結合タンパク質[6][12]、核ラミンB[6][12]スペクトリンαI[13][14]、ビメンチン[13][14][15]インテグリンβ4[6][12]などと結合する。

機能

プレクチンのノックアウトマウスを用いた研究によって、プレクチンの機能にが明らかにされた。マウスは出生後2–3日で死亡し、角化細胞の変性を含む皮膚の顕著な異常がみられた。また、骨格筋と心筋も大きな影響を受けていた。心筋の介在板は崩壊しサルコメア英語版は不定形となり、異常な孤立した筋原線維の束やZ膜構成要素の細胞内蓄積も観察された。筋細胞でのビンキュリンの発現は大きくダウンレギュレーションされていた[16]。金コロイドによる免疫電子顕微鏡像、イムノブロッティング免疫蛍光染色英語版実験によって、プレクチンは細胞骨格の3つの主要構成要素の全てと結合していることが判明した。筋肉ではプレクチンはZ膜の周縁部に結合し[11]、中間径フィラメントタンパク質デスミンとともに、隣接するZ膜との横方向の連結を形成している可能性がある。このプレクチンとデスミンとの相互作用は、Z膜周辺とサルコメアの残りの部分の双方において、筋原線維とミトコンドリアとの密接な結合も促進しているようである[17]。またプレクチンは、デスモソームヘミデスモソームといった、細胞間の中間径フィラメントネットワークを連結している細胞間ジャンクションと細胞骨格との連結にも機能している。プレクチンはデスモソームに局在することが示されており、in vitroでの研究では、デスモソームタンパク質デスモプラキンと中間径フィラメントとの間のブリッジを形成することが示されている[18]。ヘミデスモソームでは、プレクチンはhemidesmosome plaqueのインテグリンβ4サブユニットと相互作用し、中間径フィラメントのサイトケラチンをジャンクションへ連結させるクランプのように機能する[19]

臨床的意義

プレクチンをコードする遺伝子PLECの変異は、筋ジストロフィー合併型単純型表皮水疱症(epidermolysis bullosa simplex with muscular dystrophy)と関連している。近年、PLECのミスセンス変異が一部の人々の心房細動の原因となることが提唱されている[20]。筋ジストロフィー合併型単純型表紙水疱症を伴う孤立性左室心筋緻密化障害(isolated left ventricular non-compaction accompanying epidermolysis bullosa simplex with muscular dystrophy)についても指摘がなされている[21]。またプレクチンは、すい臓がんバイオマーカーとなることが提唱されている[22][23]。プレクチンは通常は細胞質に存在するタンパク質であるが、膵管腺癌(pancreatic ductal adenocarcinoma)では細胞膜に発現しており、そのためがん細胞の標的化に利用できる可能性がある[22]

出典

関連文献

外部リンク

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