プロタミン
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薬に含まれるプロタミン
抗凝固薬ヘパリンの拮抗薬としての利用
プロタミンの硫酸塩である硫酸プロタミンは、抗凝固薬ヘパリンと複合体を形成することでヘパリンの作用を阻害する[4][5]。作用の発現は5分以内にあらわれる[6][7]。
- 効能・効果
- ヘパリン過量投与時、あるいは血液透析、人工心肺等の血液体外循環後のヘパリン作用の中和剤として用いられる。
- 投与方法
- 通常、ヘパリン1000単位に対して、プロタミン硫酸塩として10~15mgを投与する。投与時は、通常1回につきプロタミン硫酸塩として50mgを超えない量を生理食塩水または5%ブドウ糖注射液で希釈し、徐々に静脈注射する。
- 副作用
- 血圧が下がって瀕死の状態になるショック症状、アナフィラキシー症状を起こすことがある。
- 急速投与により呼吸困難、血圧低下、徐脈等の症状が現れることがある。
- 肺血管収縮による肺高血圧。
- プロタミン自体が抗凝固作用をもつため、過量投与に注意する必要がある。
血糖値降下剤インスリンへの付加
1936年に発表された医師ハーゲドン(en)の論文以降、インスリンには硫酸プロタミンが付加され、注射の回数が少なくなり、痛みや炎症も緩和され、効果の発現も緩やかで持続的な物となった[8]。これは中間型インスリンと呼ばれる。