ヘキサアンミンコバルト(III)塩化物
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| 物質名 | |
|---|---|
Hexaamminecobalt(III) chloride | |
別名 塩化コバルトヘキサミン | |
| 識別情報 | |
3D model (JSmol) |
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| ChemSpider | |
| ECHA InfoCard | 100.030.991 |
| EC番号 |
|
PubChem CID |
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| UNII | |
CompTox Dashboard (EPA) |
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| 性質 | |
| H18N6Cl3Co | |
| モル質量 | 267.48 g/mol |
| 外観 | 黄色またはオレンジ色の結晶 |
| 密度 | 1.71 g/cm3, |
| 融点 | 分解 |
| 0.26 mol/L (20 °C) 三臭化物: 0.04mol/L (18 °C) | |
| 溶解度 | アンモニアに可溶 |
| 構造 | |
| 八面体形分子構造 | |
| 0 D | |
| 危険性 | |
| 労働安全衛生 (OHS/OSH): | |
主な危険性 |
有毒 |
| GHS表示: | |
| Warning | |
| H315, H319, H335 | |
| P261, P264, P271, P280, P302+P352, P304+P340, P305+P351+P338, P312, P321, P332+P313, P337+P313, P362, P403+P233, P405, P501 | |
| 関連する物質 | |
| その他の 陰イオン |
[Co(NH3)6]Br3 [Co(NH3)6](OAc)3 |
| その他の 陽イオン |
[Cr(NH3)6]Cl3 [Ni(NH3)6]Cl2 |
| 関連する化合物 | [Co(en)3]Cl3 [Co(NH3)5(H2O)]Cl3 [Co(NH3)5Cl]Cl2 [Co(NH3)5NO2]Cl2 |
ヘキサアンミンコバルト(III)塩化物(英語:Hexaamminecobalt(III) chloride)は化学式が[Co(NH3)6]Cl3で表される化合物である。この錯体 は、典型的なヴェルナー錯体である。この錯体の陽イオンは[Co(NH3)6]3+であり、それにCl−イオンが3つ結合している。この陽イオンはコバルト原子に6個のアンモニア分子が配位子として結合した金属アンミン錯体である。
もともとこの化合物はルテオ(luteo、ラテン語で黄色という意味) コバルト錯体と呼ばれていたが、近代になって化学が発展し、色が構造に比べあまり重要ではないことがわかってきてからこの名前は使われなくなった。同様に色で呼ばれていた錯体としてペンタアンミン錯体はパープレオ(purpureo、ラテン語で紫)、テトラアンミン錯体の2つの異性体はそれぞれプラセオ(praseo、ギリシャ語で緑)とバイオレオ(violeo、ラテン語で菫色)と呼ばれていた[1]。
[Co(NH3)6]3+は八面体形分子構造をとり、低スピン配置の3d6電子を持つ反磁性の物質である。このカチオンは18電子則(英語版)に従っており、置換不活性金属錯体(exchange inert metal complex)の一つであると考えられている。不活性であることがはっきりわかるため、[Co(NH3)6]Cl3は濃縮された塩酸で再結晶させても不変である。アンモニア部分は中心のコバルトイオンに非常に強く結合しているため、分解されてプロトン化されることはない。一方、[Ni(NH3)6]Cl2のような不安定なアンミン錯体は速やかに酸と反応してしまう。加熱されると、ヘキサアンミンコバルト(III)イオンはアンモニアの配位子を失い、最終的により強い酸化剤になる。
[Co(NH3)6]Cl3の塩化物イオンは硝酸イオン、臭化物イオン、ヨウ化物イオンなど[Co(NH3)6]X3の形で置換される。これらの物質は鮮やかな黄色や橙色であるが、水への溶解度は物質によって大きく異なる。

