サンコー・エナジーが保有、運営するアルバータ州フォートマクマーレー北部のオイルサンド炭鉱であるミレニアムマインで偶然発見された[6]。その化石は白亜紀後期アルビアンの間に堆積したクリアウォーター累層の海成の砂岩や頁岩に保存されていた[4]。当時、その地域は西部内陸海路の一部で、大西洋からメキシコ湾に伸びる内陸海だった[7]。
2011年3月21日午後1時30分ごろ、サンコー・エナジーの従業員が操業する掘削機によってクリアウォーター頁岩が取り除かれ、マクマーレー累層の豊富な瀝青炭が採掘された。そしてショーン・ファンク(Shawn Funk)が化石に気づいた。彼は露出した断片の異常な様相を認め、彼の上司のマイク・グラートンがロイヤル・ティレル古生物学博物館に知らせた。サンカーの鉱業許可証に従って、標本はアルバータ州の所有となった[6]。
3月23日、ロイヤル・ティレル博物館の科学者ドナルド・ヘンダーソン博士とダレン・タンケ主任技師は鉱山で撮られた写真に基づいて、それまでにオイルサンドから陸生動物が発見された前例がなかったため、首長竜または他の海棲爬虫類であると予想を立て標本を調べた[6]。タンケによって現地で行われた正しい同定の結果、それが海棲爬虫類ではなく、曲竜類の恐竜であることを知り、ヘンダーソンは驚いた。この動物は明らかに死後、海へと流されていたのだ[8]。
3日間の鉱山安全訓練の後、博物館の職員とサンコー・エナジーの社員は、すべての化石を回収する作業を開始した。ファンクの掘削機で分解されたいくつかの部分を除いて、標本の大部分は依然、地上12mの崖の上に埋め込まれていた。このプロセスには合計14日間かかった[6]。
化石を含んでいる大部分の岩石はセメントにより外側から周囲を塗り固めて保護され、左右の底部に角材が差し込まれた。しかし大型クレーン車によって吊り上げる際、角材は相互に連結されていなかった為、岩石を吊り上げようとすると左右の角材がそれぞれ外側方向へと簡単に拡がってしまう状態となった。そのまま左右に向かういびつな力が加わった状態で無理に吊り上げようとした事により、まるで目玉焼きを作る際に卵の殻を割るかのようにして、化石を含んだ岩石は中央から真っ二つに割れ、複数個のパーツに分裂して砕け落ちた[9]。
博物館の職員は、標本を石膏で覆って固定させた後、博物館に運ぶことに成功した。そこで技術者のマーク・ミッチェル(Mark Mitchell)は、付着した岩石を取り除き、ナショナル・ジオグラフィックによる後援のもと、5年掛けて化石を研究可能な状態にした。種小名のmarkmitchelli はミッチェルの卓越した技術を記念して名付けられたものである[6][5][10]。それは2017年3月から同博物館で、他の産業的な活動の中で発見された標本と共に一般公開されている[10]。