ラグビーユニオンのボーナスポイント制度
From Wikipedia, the free encyclopedia
ラグビーユニオンのボーナスポイント制度(Rugby Union Bonus Points System)では、 ラグビーユニオンにおける総当たり戦か、それに近い形式で行われる大会で、勝敗による勝ち点制度で順位を決める際の得点ルールと、追加で与えられるボーナスポイント(BP)のルールについて解説する。ボーナスポイントは勝ち点に加算されるため、順位に影響を与える。
トライに関するボーナスポイント加算において、以下のとおり 2つに大別できる。
- 勝敗に関係なく、4トライ以上獲得で、ボーナスポイント1が与えられる場合。--- 双方にトライ獲得への意欲を喚起させることができる。ワールドカップで採用されているほか、日本とフランスを除く 多くの国で採用。
- 3トライ差以上で勝利した場合に、ボーナスポイント1が与えられる場合。--- 負けている側が、相手にBPを与えないようプレッシャーをかけることができる。日本(一部を除く)、フランス、スーパーラグビー、ザ・ラグビーチャンピオンシップなどで採用。
ワールドラグビー主催大会
「ラグビーワールドカップ」、「WXV」、「ネーションズチャンピオンシップ」など、ワールドラグビー主催大会で採用されている方式。
他の主催による大会(イングランド「プレミアシップ・ラグビー [1]」「チャンプ・ラグビー [2]」、ヨーロッパ「ユナイテッド・ラグビー・チャンピオンシップ [3]」「ヨーロピアンラグビーチャンピオンズカップ [4]」「EPCRチャレンジカップ [5]」、南アフリカ共和国「カリーカップ [6]」、ニュージーランド「NPC [7]」「ハートランド・チャンピオンシップ [8]」、アメリカ合衆国「メジャーリーグラグビー[9]」)でも広く採用されている。ただし、現在の日本国内大会では、後述のように 採用する大会は少数である。
負けた場合でも、最大で勝ち点「2点」(BP合計2点)を得ることができる[10]。
- 勝ち:4点
- 引き分け:2点
- 負け:0点
- 勝敗に関係なく、4トライ以上獲得:BP1
- 7点差以内の負け:BP1
シックス・ネイションズ
2017年シックス・ネイションズ・チャンピオンシップから、ワールドラグビー主催大会と同じボーナスポイント制度を採用すると共に、5戦全勝(グランドスラム)のチームが、確実に大会で優勝できるよう、3ポイントのボーナスが与えられるようになった[11][12]。
- 勝ち:4点
- 引き分け:2点
- 負け:0点
- 勝敗に関係なく、4トライ以上獲得:BP1
- 7点差以内の負け:BP1
- 5戦全勝(グランドスラム):BP3
3トライ差以上で勝利BP
フランスのプロ大会
フランス「トップ14」、その下位大会「ラグビー・プロD2」を主催しているLNR(National Rugby League)が、2007-08シーズンから採用を始めた。負けたチームが、BPだけで勝ち点2になることを避けたシステム。2013-14シーズンまでは「7点差以内の負け」だったが、2014-15シーズンからは「5点差以内」に縮小された[13]。
- 勝ち:4点
- 引き分け:2点
- 負け:0点
- 3トライ差以上で勝ち:BP1
- 5点差以内の負け:BP1
SANZAAR主催大会
2017年から「スーパーラグビー [14]」「ザ・ラグビーチャンピオンシップ [15]」共通で採用している。両大会とも、SANZAARが主催している。後述のように、現在の日本でも一部を除き採用されている。
2015年までは両大会ともワールドラグビー方式(勝敗に関係なく、4トライ以上獲得でBP1)だったが[16]、2016年にスーパーラグビーが「3トライ差以上で勝ちでBP1」に変更[17]。翌2017年にザ・ラグビーチャンピオンシップでも変更された。
- 勝ち:4点
- 引き分け:2点
- 負け:0点
- 3トライ差以上で勝ち:BP1
- 7点差以内の負け:BP1
日本
2025年現在、以下の3つに分かれる。また、過去の大会では、現在と異なる場合がある。
| ジャパンラグビーリーグワン トップイーストリーグ 関東社会人リーグ 関東大学ラグビー対抗戦グループ 関東大学ラグビーリーグ戦グループ 関西大学ラグビーフットボールリーグ |
トップウェスト トップキュウシュウ |
九州学生ラグビーフットボールリーグ | |
|---|---|---|---|
| 勝ち | 4点 | ||
| 引き分け | 2点 | ||
| 負け | 0点 | ||
| トライBP 1点 |
3トライ差以上で 勝った場合 | 勝敗にかかわらず 3トライ差以上を獲得した場合 |
勝敗にかかわらず 4トライ以上を獲得した場合 |
| 負けBP 1点 |
7点差以内で負けた場合 | ||
| 同じ方式の大会 | スーパーラグビー、 ザ・ラグビーチャンピオンシップ (SANZAAR方式) |
(2021-22シーズンまでの トップイーストリーグ、関東社会人) |
ワールドカップ、WXV、 日本とフランス以外の各国プロリーグ (ワールドラグビー方式) |
リーグワン / トップイースト / 関東社会人 / 関東・関西学生
SANZAAR方式(3トライ差以上の勝ちで1BP)を採用。ジャパンラグビーリーグワンは2022年の開幕時から採用[18]。2022-23シーズンから、トップイーストリーグと関東社会人リーグが採用[19][20]。関東と関西の学生(関東大学対抗戦 [21]、関東大学リーグ戦 [22]、関西大学リーグ [23])でも採用している。
- 勝ち:4点
- 引き分け:2点
- 負け:0点
- 3トライ差以上で勝ち:BP1
- 7点差以内の負け:BP1
トップウェスト / トップキュウシュウ
「勝敗に関係なく、3トライ差以上獲得で1BP」となっている(事実上「3トライ差以上の勝ちで1BP」と同じ)[24][25]。2021-22シーズンまでは、トップイーストリーグと関東社会人でも、これを採用していた[26][27][28][29]。
- 勝ち:4点
- 引き分け:2点
- 負け:0点
- 勝敗に関係なく、3トライ以上獲得:BP1
- 7点差以内の負け:BP1
九州学生ラグビーリーグ
九州学生ラグビーフットボールリーグは、ワールドラグビー方式(勝敗に関係なく、4トライ以上獲得で1BP)を採用している [30]。
- 勝ち:4点
- 引き分け:2点
- 負け:0点
- 勝敗に関係なく、4トライ以上獲得:BP1 [30]
- 7点差以内の負け:BP1
過去大会
ジャパンラグビートップリーグは、2015-16シーズンまでワールドラグビー方式(勝敗に関係なく、4トライ以上獲得でBP1)だった。翌2016-17シーズンからSANZAAR方式(3トライ差以上で勝利の場合にBP1)に変更され[31]、ジャパンラグビーリーグワンでも継承している。
トップイーストリーグ、関東社会人リーグでは、2021-22シーズンまで「勝敗に関係なく、3トライ以上獲得でBP1」だった[26][27][28][29]。2022-23シーズンから上述のように「3トライ差以上の勝ちでBP1」になった[32][33]。