リシリオウギ

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リシリオウギ
白馬岳の高山帯、長野県北安曇郡白馬村にて、2018年7月20日撮影
リシリオウギ、2018年7月
白馬岳高山帯長野県北安曇郡白馬村にて
分類APG III
: 植物界 Plantae
階級なし : 被子植物 angiosperms
階級なし : 真正双子葉類 eudicots
階級なし : コア真正双子葉類 core eudicots
階級なし : バラ類 rosids
階級なし : マメ類 fabids
: マメ目 Fabales
: マメ科 Fabaceae
亜科 : マメ亜科 Faboideae
: ゲンゲ属 Astragalus
: リシリオウギ A. frigidus
学名
Astragalus frigidus (L.) A.Gray subsp. parviflorus (Turcz.) Hultén[1]
和名
リシリオウギ

リシリオウギ(利尻黄耆、学名Astragalus frigidus (L.) A.Gray subsp. parviflorus (Turcz.) Hultén[1])は、マメ科ゲンゲ属分類される多年草の1[2][3][4][5][6][7]種小名frigidus)は寒いを意味する[2]

は直立かやや斜上し、少し屈折し稜角があり[4]、高さ10-35 cm[2][3]は節上に互生し稜角、奇数羽状複葉、小葉は3-5対[注釈 1][8]で長さ1-3 cm、幅0.6-1.5 cmの狭卵形[2]楕円形-卵形)、円頭-凹頭[6]、表面は無毛、裏面は薄く軟毛がある[3]托葉は大きく[4]目立ち、卵形でやや鋭頭、離生し長さ1-2 cm[6]。茎や葉軸に白色のがある[3]

[4][7]は上部に蜜に[6]5-10個が総状につき[2]、一方に垂れ下がり[4]、黄白色で長さ約1.5-1.7 cm[3]花柄は5-10 cm[4][6]は長さ約7 mm[6]、無毛または軟毛を散生し、縁の5つの[4]萼歯に黒褐色の毛が多く[3]、萼裂片は三角形で非常に短い[6]。花期は7月[2]-9月[6]果実豆果で長楕円形[6]、長さ約2 cmで黒褐色の短毛が密生し、長さ5 mmの果柄にぶら下がってつき[2]、果柄には短毛が少ない[3]。豆果の莢(さや)は薄くてふくらみ[3]、完全に1室で下側の縫合線は全く凹入しない[6]

分布と生育環境

白馬岳の高山帯にハイマツとともに生育するリシリオウギ

東北アジア[2]日本千島列島カムチャッカ半島ロシア極東地方)の寒帯から亜寒帯にかけて[9]広く[7]分布する[6]。日本では北海道礼文島大雪山系[7]本州中部地方[4]白馬岳八ヶ岳)に分布する[3][5]。北海道上川郡上川町美瑛町新得町利尻郡利尻町利尻富士町択捉郡留別村長野県北安曇郡北城村諏訪郡豊平村茅野市南佐久郡南牧村などで標本が採集されている[10]基準標本シベリアのもの[2][3]

高山帯稜線など[5]日当たりのよい適湿な開けた[3]草地、砂礫地[4]草原[6]に生育する。

種の保全状況評価

日本では環境省の維管束植物分科会で、本種の開花株数が1,000個体未満と推定されている[9]。北海道と本州中部の限られた高山帯に生育していて[7]、環境省による第5次レッドリストで自然遷移と産地局限を要因として絶滅危惧IB類(EN)の指定を受けている[9]都道府県レベルでは以下の指定を受けている[11]

類似種との識別ポイント

リシリオウギのイラストレーション

日本の高山帯で見られるこの仲間(シロウマオウギタイツリオウギイワオウギ)は同定が難しいが、豆果と萼の形などが決め手となる[3]。イワオウギのみがイワオウギ属で、花はゲンゲ属の種と一見似ているが、果実の形は全く異なる[7]

脚注

参考文献

関連項目

外部リンク

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