激走!ルーベンカイザー
日本のカーレースアニメ
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概要
企画時の仮題は、「炎のF1ファイア スピリット」。キャラクター原案は、モータースポーツマニアでもある漫画家のすがやみつるが担当しており、星野一義や鈴鹿サーキットの協力を仰ぐなど、本格的なレース物を目指した制作がおこなわれている。フォーミュラーやアバロレーシング、K-3、バロック、バンバなどの自動車メカデザインは、かつてカーデザイナーを志望していたポピーのデザイナーである村上克司が担当しており、リアルなスポーツカーやレーシングカーなどを手掛けている。
1977年秋の本放送時は裏番組が『ルパン三世 (TV第2シリーズ)』だったこともあって視聴率が取れず、春季の番組改編を待たずに本放送は全17話で打ち切りとなった。いわゆるスーパーカーブームを受け、当時(同年10月初頭前後)はカーレースアニメだけで本作のほか、『とびだせ!マシーン飛竜』『超スーパーカー ガッタイガー』『アローエンブレム グランプリの鷹』ら4本が同時に放送されていたが、『グランプリの鷹』を除く3作は半年以内に放送を終了した。
本作は田中真弓が声優デビューした作品である。
ストーリー
F1ドライバーの速水俊介は日本グランプリのレース中、監督からの指示を無視してマシンをクラッシュさせてしまい、レース後にチームから解雇されてしまう。そこへ、俊介の父の旧友で「カイザー・チーム」の監督を務める嵐銀二郎が現れた。銀二郎は俊介の腕を見込みチームのドライバーとして加入させた。カイザー・チームが誇る高性能フォーミュラカー「ルーベンカイザー・フォーミュラー1」は、実は俊介の父であるゲオルグ・カイザー設計のマシンだった。俊介は亡き父の夢をかなえるべく、このマシンで世界を目指す。
登場メカニック
「ルーベンカイザー(ドイツ語表記:LübenKeizer)」はブランド名であり、オープニングに登場するフォーミュラ1が「ルーベンカイザー」という名前ではない。
- フォーミュラー1
- トラクションを稼ぐために車軸を後部2軸にしている。当時活躍したタイレル・P34と全く逆で、放送後に後部2軸のマーチ・2-4-0、ウィリアムズ・FW08Bが開発・テストされ、FW08Bは好成績も出したが、1982年末にFIAが「タイヤは4本まで」という新レギュレーションを発表したため、後部2軸の6輪車はレースに参加することなく終わった。
- バロックフォーミュラ
- バロックラリー
- ともに2ドアセダン「バロック」をベースにしたもの。フォーミュラのデザインやカラーリングは当時実際のレーシングシーンで活躍していたBMW 3.0 CSLの影響を受けている。
- アバロレーシング
- K-3
- 市販車の改造ではなく、最初からレーシングカーとして開発されたプロトタイプレーシングカー。同じカテゴリーのポルシェ・936やアルピーヌ・A442などを徹底的に研究し、銀次郎の設計で生み出された。
- バンバ
- フォーミュラ1やバロックフォーミュラ、アバロレーシング、バロックラリー、K-3などを輸送する大型トレーラー(トランスポーター)。
キャラクター
- 速水俊介
- 声 - 三ツ矢雄二(3話までは「三矢雄二」表記)、松田辰也(幼年時代)
- 主人公のレーサーで、ドイツ人の父・ゲオルグと日本人の母を持つハーフ。レーサーになる前はパン屋の配送トラックの運転手として働いていた。
- 嵐銀次郎
- 声 - 納谷悟朗
- カイザー・チームの監督。左目を眼帯で隠している。亡き友の息子・俊介を一人前のレーサーにすべく、厳しく育てる。
- 速水美子
- 声 - 瀬能礼子
- 俊介の母。
- 嵐はな江
- 声 -柴山洋子
- 嵐銀次郎の姪。自動車やレースの事に無知なのだが、俊介のレースタイムを計る。
- 嵐ひろし
- 声 - 丸山裕子
- 嵐銀次郎の孫。はな江とは対照的に大の車好き。
- 立花秀人
- 声 - 曽我部和行
- 日本の№1レーサーで俊介のライバルだが、第12話のJAF鈴鹿グランプリにおいてレーサーとしての生命を絶たれる。
- ジョディ・コリンズ
- 声 - 市川治
- 俊介のライバル。富豪の家に生まれ、レーサーに加え工学博士号も所持する。
- 大林大造
- 声 - 梶哲也
- カイザー・チームのオーナー。銀次郎同様、ゲオルグとは親友だった。
- 高木洋平
- 声 - 沢りつお
- 高木自動車の社長兼アローレーシング・チームのオーナー。
- 高木涼子
- 声 - 高橋直子→田中真弓(第5話~)
- 洋平の娘。自社のチームを去った俊介に表面上はキツく当たるが、本心では心配している。
- ジャック・オハラ
- 声 - 池水通洋
- 秀人の後任でもある高木自動車のドライバー兼、俊介の新ライバル。本名は大原三吉だが本人は本名で呼ばれる事を嫌っている。第14話から登場。
- 由比法念
- 声 - 安西正弘
- カイザー・チームのメカニックメンバー。寺に生まれたが、寺の仕事を引き継がずカイザー・チームのメカニックになった。あだ名は「和尚」。
- 川崎一郎
- 声 - 倉口佳三
- カイザー・チームのメカニックメンバー。メカに関する知識を持つ。
- アナウンサー
- 声 - 作間功
- ナレーター
- 声 - 村越伊知郎
ゲストキャラ
- 小次郎(第3話、第11話)
- 声 - 安原義人
- 750ccバイクレーサー。ルーベンカイザーに興味を示すが銀次郎に一蹴される。後に高木自動車のドライバーとしてモンテカルロラリーに出場する。
- ジャッキー(第4話)
- 声 - 阪脩
- プロレスラー。筑波ストッカーレースに出場する。
- 岡田信太郎(第5話)
- 声 - 池田通洋
- 富士グランドチャンピオン出場者。
- 岡田町子(第5話)
- 声 - 島美弥子
- 信太郎の母。
- 雪村安彦(第7話)
- 声 - 山賀裕二
- 鈴鹿グランプリ出場を目指すドライバー。難病で医者から3か月後は生きていないかも知れないと宣告されている。
- 雪村光子(第7話)
- 声 - 小宮和枝
- 安彦の妹。俊介に兄のコーチになって欲しいと頼む。
- ジム・ガードナー(第8話)
- 声 - 朝戸鉄也
- ロータスチームのドライバー。ランボルギーニ・カウンタックに乗り、鈴鹿ツーリングチャンピオンシップに出場する。
- エイハブ(第8話)
- 声 - 仁内達之
- 元2輪レーサー。かつてレース中にジムと接触事故を起こし、そのケガが元で引退した。そのためジムを恨んでおり、ジムを倒すため俊介にアドバイスをする。
- 高沢誠(第9話)
- 1年前の事故からカムバックして、富士F1ビクトリーレースに出場する。
- 飛鳥雪彦(第10話)
- 声 - 林一夫
- 天才指揮者でありレーサーでもある。高木涼子の学生時代の同級生で、高木自動車のファーストドライバーとして鈴鹿のレースに出場する。
- 大塚医師(第10話)
- 声 - 峰恵研
- 雪彦を治療した医師。
- 我次郎(第11話)
- 声 - 八代駿
- 小次郎の弟。小次郎のナビゲーターとしてモンテカルロラリーに出場する。
- アパートのおばさん(第12話)
- 声 - 牧野和子
- 速水家の隣人。
- ブライアン・ヘイトン(第13話)
- 声 - 阪脩
- コリンズのおじ。コーチでもある。
- タケシ(第16話)
- 声 - 松田達也
- 両親を車の事故で失ったため車を憎んでいる。自身も事故の後遺症のため目の手術が必要だが、手術を恐れている。
- 大木洋子(第16話)
- 声 - 小宮和枝
- タケシの先生。
- 医師(第16話)
- 声 - 沖恂一郎
- タケシの主治医。
制作スタッフ
- 原作:大堂勲
- 監修:星野一義、稲垣謙三
- 企画:松永英(大広)、飯島敬、平山亨(クレジット表記なし、東映)、阿部征司(東映)
- プロデューサー:碓氷夕焼(テレビ朝日)、本田毅(和光プロダクション)
- 連載:テレビランド、てれびくん、小学館学年誌
- キャラクター原案:すがやみつる
- アニメーションキャラクター:岡迫亘弘
- メカニック設定:村上克司、デザインオフィス・メカマン(大河原邦男)
- 音楽:菊池俊輔(クレジット表記なし)
- 美術設定:小出英男
- 撮影監督:弘野正之
- 編集:小松みどり、新井ひでこ
- 撮影:佐藤均、角田秀一、武川昌志、小島和宏
- 特殊効果:山崎雅典
- 録音監督:石田忠賢
- 効果:伊藤克己(スワラプロ)
- 調整:大塚晴寿
- 録音スタジオ:整音スタジオ
- 現像所:東京現像所
- 制作担当:森澄徳行
- 制作デスク:小西政夫、森本一雄
- チーフ・ディレクター:布川ゆうじ
- オープニングアニメーション:金田伊功(クレジット表記なし)
- 原画:小国一和、鈴木康彦、森植、長島正徳、新井憲、篠原英穂、田辺由憲、落合プロ、JA、グリーン・ボックス他多数
- 現像所:東京現像所
- 企画協力:鈴鹿サーキット、企画者104
- アニメスタジオ(アニメーション制作):グリーンボックス、東京アニメーション
- 制作協力:和光プロダクション
- 制作:テレビ朝日、東映、大広
主題歌
放送リスト
| 話 | 放送日 | サブタイトル | 脚本 | 演出 | 絵コンテ | 作画監督 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 1977年 10月10日 | スタート!日本グランプリ | 田村多津夫 | 布川ゆうじ | 布川ゆうじ | 湖川滋 |
| 2 | 10月17日 | フル・スロットルでふっとばせ! | 上梨満雄 | 柳弘道 | 井口忠一 | |
| 3 | 10月24日 | 驚異の6輪車 | 稲垣謙三 | 長谷川康雄 | 春名繁 | 上條修 |
| 4 | 10月31日 | 根性のスピーンターン | 富田祐弘 | 古川順一 | 落合正宗 | 落合正宗 |
| 5 | 11月7日 | 決死の氷雪ラリー | 村山庄二 | 安濃高志 | 柳弘道 | 井口忠一 |
| 6 | 11月14日 | 母に捧げる優勝カップ | 春名繁 | 上條修 | ||
| 7 | 11月21日 | 死の特訓は誰のため!? | 古川順一 | 柳弘道 | 井口忠一 | |
| 8 | 11月28日 | ビッグマシンをやっつけろ | 稲垣謙三 | 布川ゆうじ | ||
| 9 | 12月5日 | 命知らずのF1野郎 | 田村多津夫 | 山田真也 | 斧谷稔 | 居奈伊蔵 |
| 10 | 12月12日 | 小鳥がおくった友情 | 稲垣謙三 | 名輪じょう | 柳弘道 | 井口忠一 |
| 11 | 12月19日 | モンテカルロラリー初出場 | 富田祐弘 | 古川順一 | 坂田ゆう | |
| 12 | 1978年 1月2日 | サーキットから消えた男 | 村山庄二 | 正木修一 竹の内文彦 | 中野健児 | 居奈伊蔵 |
| 13 | 1月9日 | いくぞ!南アフリカGP | 布川ゆうじ | 柳弘道 | 井口忠一 | |
| 14 | 1月16日 | 当ってくだけろ! | 田村多津夫 | |||
| 15 | 1月23日 | 逆転!モナコGP | 富田祐弘 | 山口士郎 | 斧谷稔 | 山口士郎 |
| 16 | 1月30日 | 見よ!レーサーの意地 | 村山庄二 | 古川順一 | 柳弘道 | 井口忠一 |
| 17 | 2月6日 | 栄光へのスタート | 田村多津夫 | 布川ゆうじ |
放送局
系列は放送当時のもの。
| 放送対象地域 | 放送局 | 放送日時 | 系列 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 関東広域圏 | テレビ朝日 | 月曜 19:00 - 19:30 | テレビ朝日系列 | 制作局 |
| 北海道 | 北海道テレビ[2] | |||
| 宮城県 | 東日本放送[3] | |||
| 中京広域圏 | 名古屋テレビ | |||
| 近畿広域圏 | 朝日放送 | 現・朝日放送テレビ | ||
| 香川県 | 瀬戸内海放送[4] | 当時は香川県のみの県域局。 | ||
| 広島県 | 広島ホームテレビ[4] | |||
| 福岡県 | 九州朝日放送 | |||
| 岡山県 | テレビ岡山[4] | フジテレビ系列 テレビ朝日系列 | 当時は岡山県のみの県域局。 | |
| 新潟県 | 新潟総合テレビ[5] | フジテレビ系列 日本テレビ系列 テレビ朝日系列 | 現・NST新潟総合テレビ | |
| 大分県 | テレビ大分[6] | |||
| 鹿児島県 | 鹿児島テレビ[7] | |||
| 岩手県 | テレビ岩手 | 月曜 - 金曜 18:00 - 18:30 | 日本テレビ系列 テレビ朝日系列 | 1979年に放送[8]。 |
| 福島県 | 福島中央テレビ | 土曜 19:00 - 19:30[9] | ||
| 秋田県 | 秋田放送 | 火曜 17:30 - 18:00[10] | 日本テレビ系列 | |
| 富山県 | 北日本放送 | 月曜 17:00 - 17:30[11] | ||
| 福井県 | 福井放送 | 土曜 16:50 - 17:20[12] | ||
| 長野県 | 長野放送 | 土曜 18:30 - 19:00[13] | フジテレビ系列 | |
| 鳥取県・島根県 | 山陰放送 | 土曜 17:00 - 17:30[14] | TBS系列 | |
| 徳島県 | 四国放送 | 火曜 17:30 - 18:00[15] | 日本テレビ系列 | |
| 愛媛県 | テレビ愛媛 | 土曜 18:30 - 19:00[16] | フジテレビ系列 |
漫画
補足
- ヨーロッパ圏では、「Formula 1」のタイトルで放送された。
- ポピニカでは、ルーベンカイザーF1、K-3、バロックセダン、バロックラリー、バロックレーシング、バンバが発売された。この他にもDXルーベンカイザーF1、DXアバロ、アバロ、アバロレーシングも発売が予定されていたが本番組が放送期間の短縮によって発売には至らなかった。当時から発売された「バロックレーシング」のミニチュアカーには、同じくポピーが玩具を発売していた『グランプリの鷹』の主人公である轟鷹也がドライバーとして誤記されている。
- 東映ビデオから発売された、1976年 - 1982年の東映動画・東映関連のアニメーション作品のOP映像とED映像を集めた映像ソフト「TVヒーロー主題歌全集」には、本作のOPと前期EDの映像も収録されている。再放送に関しては1990年代頃を最後に地上波・CS・BSでも行われなかったものの、2026年1月から3月にかけて東映チャンネルでの放送が行われ、更に同年4月8日には本編全17話を収録したDVDが東映ビデオ/ベストフィールドから初めて発売される事が発表された。