ヴォロビヨフ彗星

From Wikipedia, the free encyclopedia

仮符号・別名P/2012 T7[1]
ボロブヨフ彗星[2]
発見日2012年10月15日
ヴォロビヨフ彗星
276P/Vorobjov
発見画像
発見画像
仮符号・別名 P/2012 T7[1]
ボロブヨフ彗星[2]
分類 周期彗星
発見
発見日 2012年10月15日
発見者 トーマス・ヴォロビヨフ英語版
軌道要素と性質
元期:TDB 2459976.5 (2023年2月1.0日)
軌道長半径 (a) 5.3259 au[1]
近日点距離 (q) 3.8982 au[1]
遠日点距離 (Q) 6.7536 au[1]
離心率 (e) 0.2681[1]
公転周期 (P) 12.29 [1]
軌道傾斜角 (i) 014.811 °[1]
近日点引数 (ω) 199.482 °[1]
昇交点黄経 (Ω) 211.347 °[1]
平均近点角 (M) 305.412 °[1]
前回近日点通過 2024年12月12日[1]
最小交差距離 2.912 au(地球)[1]
0.986 au(木星)[1]
ティスラン・パラメータ (T jup) 2.684[1]
物理的性質
絶対等級 (H) 11.0(+コマ[1]
Template (ノート 解説) ■Project

ヴォロビヨフ彗星 (ヴォロビヨフすいせい、276P/Vorobjov)[3]2012年10月15日スロバキアトーマス・ヴォロビヨフ英語版が発見した木星族彗星に分類される周期彗星である。ヴォロビヨフは国際天文捜索コラボレーション(IASC)の一環で、アメリカ・アリゾナ州レモン山天文台内にあるレモン山スカイセンターの口径81cmのリッチー・クレチアン式望遠鏡であるシュルマン望遠鏡が、教育団体シエラスター天文台ネットワークのリモート観測で撮影した小惑星サーベイ画像から20等級のこの彗星を発見した。シュルマン望遠鏡は世界中のアマチュア天文家がインターネット経由で利用できるリモート天文台である[4]。 発見が小惑星センターのNEOCPウェブページに掲載された後、複数の観測者がこの天体に彗星状の特徴が見られることを報告した[5][6]。 発見から3日後の10月18日に、小惑星センター(MPC)は小惑星電子回報にて、P/2012 T7 (Vorobjov)として発見を正式にアナウンスした[7]

最初に発見観測を行ったのは、IASC向けに捜索用の画像を提供しているアマチュア天文家ロバート・ホームズ英語版で、発見翌日にアメリカ・イリノイ州ウエストフィールド英語版にある自身が設立した非営利団体Astronomical Research Institute(ARI)の保有する口径61cmのアストログラフで行った。 その観測ではこの天体に6秒角ほどのコマと、方位角260度方向に25秒角にまで伸びたが検出された。この彗星状の外観から、MPCが追観測を多数求めるための特異天体候補のリストページ「NEOCP」にTOV7DDという暫定名で掲載された。

その後MPCによる発見アナウンスまでにオーストラリアサイディング・スプリング天文台の口径2mフォークス南望遠鏡英語版ハワイハレアカラ天文台にある口径2mフォークス北望遠鏡英語版による追観測、日本の佐藤英貴がアメリカ・ニューメキシコ州メイヒル英語版近郊にあるiTelescopeによる遠隔観測が行われている[2]

プレカバリー

ある程度の観測が集まり軌道が正確に求められつつあった2012年の12月29日に、アメリカ・カリフォルニア州ニューポートコーストのロバート・マトソンが、2000年12月19日2001年1月20日パロマー天文台の1.2mシュミット式望遠鏡で当時行われていた観測プログラム・地球近傍小惑星追跡(NEAT)の一環で撮影された画像にこの彗星が写っていたことを発見した。 MPCのG. V. ウィリアムスがこの観測をプレカバリーだと認定した。 さらにウィリアムスは2011年11月1日にレモン山天文台のレモン山サーベイアンドレア・ボアッティーニが発見し小惑星として報告していた天体と同一であることも特定し、その時の明るさは2012年の発見時よりさらに暗い21.1から21.8等級しかなかった[8]

こうして複数回の回帰が確認されたため、MPCは2013年1月27日付の小惑星回報でこの彗星に周期彗星番号276Pを付与した[9]

その後

発見以来、プレカバリーを含めて3回目の回帰を2024年冬に迎え、多数の観測が行われた[10]。 もっとも軌道の離心率が0.27しかない彗星であるため、遠日点付近でもあまり暗くならずに度々観測されている[10]

ギャラリー

脚注

外部リンク

Related Articles

Wikiwand AI