九尾の猫
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ニューヨークで連続殺人事件が発生するが、絞殺に使われた絹紐の他に手がかりは無く、被害者同士の接点や共通点も見つからないため捜査は一向に進まない。被害者は性別、年齢、職業、結婚の有無、宗教もバラバラ。殺害現場も、マンハッタン島のあちこち。共通しているのは、紐で絞殺されているということだけ。正体が全くつかめない殺人の被害者が3人になったところで、ある新聞に尾が3つの猫のイラストを添えて、事件が報道されたことから、犯人は「猫」と呼ばれるようになった。以後、被害者が増えるたびに尾が増えていく。誰しもが「猫」のターゲットになり得るという状況にニューヨーク市民は怯えきり、街では野良猫が絞殺される事件が多発、ついにはパニックによる暴動までもが発生した。
5番目の被害者が出たところで、<猫>特別捜査班の統括者に任命されたクイーン警視は息子のエラリイに協力を要請する。『十日間の不思議』での失敗を引きずっているエラリイはなかなか引き受けようとしなかったが、ニューヨーク市長からも直々に要請されて遂に重い腰を上げる。
作品の評価
日本語訳書
- 『九尾の猫』 村崎敏郎訳、早川書房・ハヤカワ・ポケット・ミステリ、1954年
- 『九尾の猫』 大庭忠男訳、ハヤカワ・ミステリ文庫、1978年、新装版2000年。ISBN 978-4150701185
- 『九尾の猫 新訳版』 越前敏弥訳、ハヤカワ・ミステリ文庫、2015年。ISBN 4150701520