五行 (文献)
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2つの版の関係については議論が続いている[2]。馬王堆は帛書(馬王堆帛書)だったのに対し、郭店は竹簡(郭店楚簡)だった。「経」(本文)と「説」(本文の注釈・解説)からなる構成は双方とも共通している[3]。この「経・説」は伝世文献の墨弁などにも見られる。
本書のいう「五行」は「木火土金水」の五行説ではなく、「五常」に近い「仁義礼智聖」を指すが、五行説との関連を指摘する学者もいる[4][5]。儒家の『中庸』『大学』(『礼記』の篇)などと関連する内容であるが、馬王堆帛書では『老子』甲本と同じ巻に記されている[6]。
伝世文献においては、『荀子』非十二子篇で、荀子が敵対する思孟学派(子思と孟子の学派)を非難する際に、「五行」説という邪説をといた学派として非難している[4]。この箇所では「五行」説の内容が説明されておらず、長らく謎の学説だったが、『五行』が発見されると解明が進み、龐樸や杜維明ら多くの学者に注目された[4]。