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京成3200形電車 (2代)

京成電鉄の通勤形電車(2025-) From Wikipedia, the free encyclopedia

京成3200形電車(けいせい3200がたでんしゃ)は、京成電鉄(以下「京成」)が2025年(令和7年)より導入している直流通勤形電車である。

運用者 京成電鉄
製造年 2024年 - [1]
概要 基本情報, 運用者 ...
京成3200形電車
京成千葉線を走行する3200形電車
(2025年3月13日 京成幕張本郷駅 - 京成幕張駅間)
基本情報
運用者 京成電鉄
製造所 日本車輌製造
総合車両製作所横浜事業所
製造年 2024年 - [1]
運用開始 2025年2月22日[2][3][1]
投入先 京成電鉄
本線・金町線・千葉線・千原線・東成田線
芝山鉄道
芝山鉄道線
主要諸元
編成 4両・6両・8両(現在は4両・6両で運行)
軌間 1,435 mm(標準軌)[1]
電気方式 直流1,500 V(架空電車線方式)[1]
最高運転速度 105 km/h[4]
設計最高速度 120 km/h[1][4]
起動加速度 3.5 km/h/s[1]
減速度(常用) 4.0 km/h/s[1]
減速度(非常) 4.5 km/h/s[1]
編成重量 113 t[注 1] [1]
車両重量 31.5 - 34.9 t[1]
車両定員 先頭車:120(座席39)人[1]
中間車:133(座席49)人[1]
全長 18,000 mm[1]
車体長 17,500 mm
全幅 2,845 mm(車側灯間) [1]
車体幅 2,768 mm
全高 4,036.5 mm(空調キセ上面)[1]
パンタ折畳み高 4,050 mm[1]
屋根高さ 3,640 mm
床面高さ 1,150 mm
車体 ステンレス鋼[1]
台車 ボルスタ付きモノリンク式軸箱支持方式空気ばね台車[1]
動力:FS585M[1]
付随:FS585T[1]
(日本製鉄製)
主電動機 かご形三相誘導電動機
東洋電機製造製 TDK-6071-A[1]
主電動機出力 140 kW 1,100 V[1]
駆動方式 TD平行可とう歯車継手一段減速方式[1]
歯車比 85:14(6.07)[1]
制御方式 2レベルVVVFインバータ制御[4]
(SiCハイブリッドモジュール素子適用)[1]
制御装置 東洋電機製造製 RG6056-A-M[1]
(1C4M×1群 + 1C2M×1群制御)
制動装置 回生ブレーキ併用電気指令式空気ブレーキ[1]
(保安ブレーキ・抑速ブレーキ[1])
保安装置 1号型ATS・C-ATS[1]
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概要

2019年(令和元年)に投入された3100形(2代)に続いて「京成グループ標準車両」として設計・製造される車両で、2024年(令和6年)5月11日に導入が発表された[5][6]。コンセプトは「人と環境にやさしいフレキシブルな車両」で[1][4]、インバウンド需要増加の経験を踏まえ[1]、輸送需要の変化に応じたフレキシブルな運用が可能なように開発された[1]。

2025年(令和7年)1月24日に宗吾車両基地で報道陣向けに公開され[7]、同年2月22日に最初の編成が営業運転を開始した[2][3][4]。

車両概説

1972年(昭和47年)に登場した3500形以来、53年ぶりとなる組成組み換えが可能な車両[8]。本系列は2両単位で組成の変更が可能[5][6][9][4]。

車体

3000形(2代)や3100形(2代)と同じく、いわゆる「日車式ブロック工法」による、軽量ステンレス製18 m級車体[注 2][8][1]。

車体帯は、3700形以降の標準となったヒューマンレッド■とフューチャーブルー■の京成標準色だが[1]、同色の3000形(2代)とは異なり、側面の青帯は車体上部に配置に配置されている[1][5][8]。

前頭部は普通鋼製となっている[10][4]。先頭車は、連結時に通り抜け可能な構造となっており[1]、中央に貫通扉を配置した前面設計となっている[5][2][1][4]。

種別・行先表示器は新3100形と同様の大型フルカラーLED式を採用し[1]、本系列では途中駅での種別変更表示に対応した[8][1]。

車内

明るい白色の化粧板、青色に四角パターン柄の床敷物を採用し、明るい配色となってい[1][8]。

座席モケットは、一般席を青基調[1]、優先席を赤基調とし[1]、ソメイヨシノ・なのはなをモチーフとした京成線沿線地域を想起させるデザインで[1]、袖仕切りは2代目3100形と同形状のものを採用した[1][8]。優先席付近では床敷物の色調変更とつり革の色がオレンジ色に変更されている[10]。

先頭車に車椅子スペース、中間車にフリースペースを設けている[1][8]。これらは同等の設備であるが、車椅子スペースには車椅子固定器具を備えているが、フリースペースにはなく、代わりに腰当てを備えている[10]。側窓は熱線吸収・UVカットのグリーン着色ガラスであるが、遮光用カーテンを有する[10]。連結面貫通扉は全面ガラス張り、荷棚はアルミ型材により構成されている[10]。

17インチLCD(液晶)による車内案内表示器を各乗降扉上に2画面設置し[1][4]、1つが乗換案内・運行情報表示用[1]、もう1つが広告表示用となっている[1]。

防犯カメラを1両につき3台設置[1]。非常通話装置と連動し、車内の状況を確認できる機能を京成電鉄で初めて採用した[1]。

空調装置は三菱電機製の集中式CU718B(46.52 kW≒40,000 kcal/h)を各車両の屋根上に1基[1][10]、暖房装置は座席下に吊り下げ式の装置をそれぞれ搭載する[1]。

乗務員室

乗務員室は、中間に組み込まれた際に運転台側・車掌台側とも仕切れるよう可動式の仕切壁が設置されている[10]。乗務員室奥行き確保のため、乗務員室直後の側窓と座席は廃止された[1][10]。前面貫通扉は中央配置であるが、運転台横幅を確保するために乗務員室背面仕切り扉は車掌台側に寄せられており、通路構成時は斜めに横断するかたちとなる[10]。

運転台はT字型のマスコンを採用しているる[10]。計器盤右側には情報表示装置のモニター画面があるほか、計器盤上にはワンマン運転時に使用するホーム監視用モニター画面が2枚設置されたる[10]。

機器類

以下、Mc1・M1(偶数番号車、京成上野寄り)をM1系車、Mc2・M2(奇数番号車、成田空港・ちはら台寄り)をM2系車と呼称し、M1系車+M2系車の2両で1ユニットを構成する。

制御装置は750形以来の伝統で2代目3000形以降WN駆動方式との併用から一本化された東洋電機製造(TD)製で[1]、3100形同様のハイブリッドSiCモジュール素子適用VVVFインバータ制御装置(RG6056-A-M)をM1系車に搭載する[1][10][4]。主電動機は東洋電機製造製のTDK-6071A(定格出力140 kW)で[1]、3100形と同一となっているる[10]。ただし、M2系車の京成上野方台車には搭載されない[1]。駆動方式はTD平行可とう歯車継手一段減速方式[1]、歯車比は85:14(6.07)で[1]、こちらも3100形と同一となっている。

台車はボルスタ付のモノリンク式軸箱方式で、電動台車がFS585M[1]、付随台車がFS585Tと称し[1]、車重増加に対応して3100形のFS583をベースに[1]、車軸径が太いものに変更されている[1]。基礎ブレーキは片押し式の踏面ブレーキ(ユニットブレーキ)を使用する[10]。制動装置は全電気指令式の作用装置と受信装置を各車に搭載し[1]、3100形までと異なりON-OFF弁方式となっている[1]。雨天時にはワイパーの作動を検知し、先頭車の制動力を自動的に弱める機構を搭載する[1]。

集電装置も東洋電機製造製のPT7131-E形シングルアーム式パンタグラフをM1系車の成田空港方に搭載する[1][10][4]。3100形と同等のものだが、本形式では運転台モニター上で状況を確認するため、パンタ上昇検知装置が取り付けられている[10]。空気圧縮機は三菱電機製で潤滑油を使用しないオイルフリースクロール式URC800SD-I(吐出量770 l/min)をM2系車に搭載する[1][10]。

補助電源装置は東芝インフラシステムズ製(2025年4月から再編により東芝製)の静止形インバータ(INV223-D)で、定格容量100 kVAの装置をM2系車に搭載する[1][10]。

前述の通り、編成の組み換えが可能な形式となっているが、それを容易にするために連結器は電気連結器を併設した密着連結器となっている[11][4][注 3]。

形式・編成

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3200形編成表
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形式
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モハ3200
(Mc1)
 
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台車 ●●●●○○●●●●●●○○●●●●●●○○●●
搭載機器 VVVFSIV
CP
BT
VVVFSIV
CP
BT
VVVFSIV
CP
BT
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凡例
  • VVVF:制御装置(VVVFインバータ装置)
  • SIV:補助電源装置(静止形インバータ)
  • CP:空気圧縮機
  • BT:蓄電池
  • >:集電装置(シングルアーム型)
  • ●●:電動台車
  • ○○:付随台車

運用

2026年(令和8年)4月1日現在、6両編成×3本の合計18両が在籍している[12][13][14]。

最初の編成は、2024年(令和6年)7月中旬に日本車輌製造豊川製作所から甲種車両輸送により越谷貨物ターミナル駅まで輸送された[15][16][10]。そこからトレーラートラックによる陸送により北総鉄道印旛車両基地まで運ばれ、そこから3000形(2代)の中間に挟まれて宗吾車両基地まで搬入された[17][18][10]。

京浜急行電鉄を含む直通他社線でも走行可能な車両設計であるが、京成本線を中心とした自社線内で運行される[9][4]。2026年(令和8年)8月23日より金町線での運用が開始された[19]。

今後の予定

2025年(令和7年)5月21日に発表された京成グループ中期経営計画「D2プラン」(計画期間は2025 - 2027年度)[20]によると、2027年(令和9年)度末までに本形式を90両導入する予定であったが[20][21][22]、2025年(令和7年)11月20日発表の中間期決算説明会資料において、導入予定両数が2両減の88両に変更されている[23]。

2025年(令和7年)7月には、元新京成車の80000形(80026F)が当形式に準じた塗装に変更された[24][25]。

車歴表

2026年(令和8年)4月1日現在[13][12][14]

凡例
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成田空港・京成金町・ちはら台・芝山千代田 →
モハ
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(M2)
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(M1)
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(Mc2)
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竣工
(製造)
備考
3204320332023201→32063205 2024/09/09
(日車)[26][27]
3216321532143213→32183217 2025/12/03
(総合横浜)[28][13]
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竣工
(製造)
備考
32083207←3212321132103209 2025/11/13
(日車)[28][13]
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脚注

参考文献

関連項目

外部リンク

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