古壮字
中国のチワン語に固有の文字体系
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歴史
使用状況
現在のチワン語は、公式にはラテン文字による表記となったため、古壮字が公式に使用されることはない。
1996年の報告では、ラテン文字による表記法があるにもかかわらず、依然として古壮字が使われている[4]。例えば、徳保県の壮劇団は現在も古壮字で新しい脚本を書いており、靖西県では人形劇の脚本や民謡を記録した出版物に古壮字が使われているという。
千数百年の間、使い続けられた文字であるにもかかわらず、民間への普及には限りがある。
理由として、個人が表記を発案して使用してきたため、地区毎の字体差が大きいこと、漢字を熟知していないと書けない文字であるため、教育を受けた者しか使えない上、正しく漢字を書ける人は、公には漢字で記録を残すこと、未だかつて統治者が正式な文字として採用したり、統一して普及を図ろうとしたことがないこと[5]、などが考えられる。
Unicodeでは、CJK統合漢字拡張Fの追加までは古壮字の大部分は未収録だったが、CJK統合漢字拡張F以降に追加された漢字の中に多くの古壮字が含まれている。ただしUnicodeに未登録の古壮字も多く残されている。
漢字への借用
構成
漢字の六書と類似の構成方法が古壮字にも見られる。
象形
象形の例を示す。
指事
指事の例を示す。
… 「~を背負う」を意味するaemqは人の姿を表す「3」のような象形部品の後ろに点を打って書く[9]。
会意
会意の例を示す。
… 「泉」を意味するmboqは「呇」と書いて表す[10]。
形声
形声の例を示す。この構成の字が最も多い。
仮借
仮借の例を示す。漢字の音のみを見て当てはめたもの。
… 「有」を意味するmizは、同音の漢字「眉」を用いて表す[12]。
訓読
訓読の例を示す。漢字の意味だけを借り、別の読みをする字。形声字が作られる例が多いので、訓読の例は少ない。
… 「器」を意味するaenは漢字「器」の異体字を用いて表す[9]。
借用
借用の例を示す。漢字の意味と音をそのまま借りたもの。
… 「杯」を意味するboiは「盃」と書く[13]。
