和琴
雅楽の国風歌舞でもちいられる日本固有の絃楽器
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和琴(わごん)は、雅楽の国風歌舞でもちいられる日本固有の絃楽器で[1]、日本最古の楽器。大和琴(やまとごと)[2]、東琴(あずまごと)とも。六絃で、琴軋(ことさぎ)や指で弾いて演奏される[3]。

現在日本でよく知られる箏は大陸からの渡来楽器が基となっており、和琴とは起源や系統が異なる。 なお、和琴の起源は神代紀の「天沼琴」(あめのぬごと)である。「天石窟(あめのいわや)前で天香弓六張をならべ弦を叩いて音を調べた」とある[4]。
概要

宮中の祭祀にて奉仕される国風歌舞(「神楽歌」「久米歌」「東遊」「大和歌」など)の伴奏に用いられる[2]。雅楽の楽器のなかではもっとも格が高く、古くは位の高い者のみ奏することができた。現在では、主に宮内庁楽部の楽長が奏する。
弥生時代から古墳時代にかけての遺跡から、和琴の祖形とみられる木製の琴や、琴を弾く埴輪が出土している。
『源氏物語』では、古代中国の士君子の倫理性を担った琴に対して、日本伝来の遊楽を楽しむ和琴が対比され[5]、琴は礼楽中心の楽器、和琴は自由な発想を持った楽器として描かれた[5]。第35帖「若菜下」内の女楽の場面では、光源氏の最愛の妻(身分上は準正妻格)の紫の上が和琴を演奏していた。