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城山ダム

神奈川県のダム From Wikipedia, the free encyclopedia

城山ダム(しろやまダム)は、神奈川県相模原市緑区、相模川本川に建設され1965年に完成したダムで、神奈川県、横浜市、川崎市、横須賀市の共同施設[1]である。

位置
北緯35度35分09秒 東経139度17分00秒
河川 相模川水系相模川
ダム湖 津久井湖
概要 城山ダム, 左岸所在地 ...
城山ダム
放流中の城山ダム
城山ダムの位置(日本内)
城山ダム
左岸所在地 神奈川県相模原市緑区川尻
位置
北緯35度35分09秒 東経139度17分00秒
河川 相模川水系相模川
ダム湖 津久井湖
ダム諸元
ダム型式 重力式コンクリートダム
堤高 75.0 m
堤頂長 260.0 m
堤体積 362,000 m3
流域面積 1,201.3 km2
湛水面積 247.0 ha
総貯水容量 62,300,000 m3
有効貯水容量 54,700,000 m3
利用目的 洪水調節・上水道
工業用水・発電
事業主体 神奈川県、横浜市、川崎市、横須賀市の共同施設
電気事業者 神奈川県企業庁
発電所名
(認可出力)
城山発電所 (250,000kW)
津久井発電所 (25,000kW)
施工業者 熊谷組
着手年 / 竣工年 1960年 / 1965年
出典 『ダム便覧』城山ダム
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概要

城山ダムは、高さ75メートルの重力式コンクリートダム[2][3]。

建造目的

目的は複数あり、相模川の洪水調節、横浜市・相模原市・川崎市及び湘南地域への上水道・工業用水の供給である。寒川取水堰(相模川本川・固定堰)から相模原沈殿池(アースダム・18.5m)を経て各地へ送水されているほか、相模導水を通じて宮ヶ瀬ダム(中津川・国土交通省関東地方整備局)や道志ダム(重力式コンクリートダム・31.4m)との間で貯水を融通し、効率的な水運用を図っている。

また目的の一つに発電があり、揚水発電用のダムとしても利用されている。神奈川県営城山発電所(最大出力25万kW)は日本初の大規模な純揚水式発電所として1965年(昭和40年)に建設され、夜間電力により185m下の城山ダム湖(津久井湖)から境川の本沢ダム湖にくみ上げ、昼間の電力消費の増大時に水を落下させて発電している[4]。揚水発電所は電力会社が主体となって運営されることがほとんどで、城山発電所のように地方自治体による例は極めてまれである。

天端の道路

ダム天端を国道413号が通過しており、城山大橋とも呼ばれている。国道16号及びJR横浜線 橋本駅等の相模原市中心部へ通じる主要幹線道路となっている。ダムが幹線道路に使われる例は全国でも珍しい。

工事

城山ダムの建造工事で13人が殉職した。

元請けは熊谷組。当ダムのクレストゲート・オリフィスゲートは、ともに石川島播磨重工業呉造船所(現在のジャパン マリンユナイテッド)によって製作されたものである。

補償の方式

城山ダム建造にともなうダム湖出現により多くの家屋が水没することになり、住民の移転をめぐる補償交渉では代替地宅地造成による補償で対応した。これは後に水源地域対策特別措置法の代替地取得等補償対策のモデルとなった。

沿革

「相模川河水統制事業」によって相模川には既に相模ダムが1947年(昭和22年)に建設されていたが、 日本は(1954年 -1973年に)高度成長期を迎え、水(や電力)の需要は急増し、さらに横浜市など神奈川県内の人口急増に伴い、新たな水源確保が重要となった。そこで神奈川県は相模川に新たなるダムを建設して水需要に対応しようと考え、補助多目的ダムとして建造計画が練られた。

1960年(昭和35年)に着工。建設時には地滑り事故が発生したり、(日本は高度成長期で資材が不足し)骨材確保が困難になるなど、多くの苦労があったと記録されている。13人の殉職者を出した。

1965年(昭和40年)に完成した。

ダム湖(津久井湖)

概要 津久井湖, 所在地 ...
津久井湖

津久井湖の航空写真。写真中央、三井大橋が湖に架かる。
(国土交通省、国土画像情報(カラー空中写真)より作成。平成元年度。)
所在地 神奈川県相模原市緑区
成因 ダム湖 (城山ダム)
淡水・汽水 淡水
プロジェクト 地形
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城山ダムによって形成されるダム湖は津久井湖(つくいこ)と命名された。

都市部近郊でありレジャー目的で訪れる観光客が多い。2025年現在で津久井湖ではレンタルボート店が4軒営業している。

なお、津久井湖は満水時には上流にある既設の沼本ダム(重力式コンクリートダム・25.5m)に達し、堤体下部を水没させる。

津久井湖城山公園

近くの津久井湖城山公園内には、ダム工事で殉職した13人を称える慰霊碑が建立されている。

水質問題

城山ダムは、周囲を住宅地に囲まれていることから、生活排水が流入することによる富栄養化・水質汚濁が問題になっている。

緊急放流や渇水など

  • 2019年(令和元年)10月12日、令和元年東日本台風(台風19号)による降雨の影響により城山ダムとしては初めて緊急放流が行われた[5]。
  • 2026年(令和8年)1月には「30年に一度」と称されるほどの少雨となり、津久井湖周辺の30日間の降水量は0 mmを記録した。同月28日時点での城山ダムの貯水量は22パーセント、2月3日にはさらに減り19パーセントとなり、水位は普段より5メートルほども低くなった。これにより津久井湖の湖底が露出し、泥にまみれた放置車両や遺構が現れて話題を呼んだ[6][7]。

近隣の橋

(上流)- 弁天橋 - 桂橋 - 名手橋 - 三井大橋 - 城山大橋(城山ダム)
城山大橋(城山ダム) - 新小倉橋 - 小倉橋 - 高田橋 - 相模川水路橋 -(下流)

脚注

関連項目

外部リンク

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