塩化金(III)

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塩化金(III)
AuCl3の結晶構造
物質名
識別情報
3D model (JSmol)
ChEBI
ChemSpider
ECHA InfoCard 100.033.280 ウィキデータを編集
RTECS number
  • MD5420000
UNII
性質
AuCl
3

(Au
2
Cl
6
として存在)
モル質量 606.6511 g/mol
外観 赤色の結晶(無水物)、金色、黄色の結晶(一水和物)[1]
密度 4.7 g/cm3
融点 160 °C (320 °F; 433 K) 分解
68 g/100 ml (20 °C)
溶解度 ジエチルエーテル、エタノールに溶ける。液体アンモニアにわずかに溶ける。ベンゼンに溶けない。
磁化率 −112·10−6 cm3/mol
構造
単斜晶系
P21/C
a = 6.57 Å, b = 11.04 Å, c = 6.44 Å
α = 90°, β = 113.3°, γ = 90°[2]
平面正方形
熱化学
標準生成熱 fH298)
−117.6 kJ/mol[3]
危険性[4]
労働安全衛生 (OHS/OSH):
主な危険性
刺激性
GHS表示:
急性毒性(低毒性)
Warning
H315, H319, H335
P261, P264, P271, P280, P302+P352, P305+P351+P338
関連する物質
その他の
陰イオン
フッ化金(III)
臭化金(III)
その他の
陽イオン
塩化金(I)
塩化銀(I)
塩化白金(II)
塩化水銀(II)
特記無き場合、データは標準状態 (25 °C [77 °F], 100 kPa) におけるものである。
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塩化金(III)(えんかきん さん、Gold(III) chloride)は、組成式が AuCl3 と表される塩素の化合物である。金の化合物として最も一般的である。他の金の塩化物は、塩化金(III)ほど安定ではない。金を王水に溶かすと生じる HAuCl4塩化金酸)もしばしば「塩化金」などと呼ばれる。

塩化金(III)は非常に吸湿性が強く、水やエタノールに非常によく溶ける。160℃以上、または光によって分解する。

塩化金(III)は、固体または低温の気体においては二量体として存在する。臭化金(III)も同じような二量体を形成することが分かっている。それぞれの金原子は平面正方形の中心に位置している。金中心の酸化数と、金属としては高い電気陰性度を反映して、各結合は共有結合性である。

特性

塩化金(III)無水物は160℃あたりで塩化金(I)に分解し始めるが、これはさらに塩化金(III)と金属金に不均化を起こす。

(>160℃)
(>420℃)

塩化金(III)はルイス酸で、速やかに他の物質と錯体を形成する。例えば塩酸(HCl)では塩化金酸(HAuCl4)が生じる。

塩化カリウムのように塩化物イオンを与える化合物を作用させると、塩化金(III)は[AuCl4]イオンに変化する。塩化金(III)は水酸化ナトリウムのような塩基の水溶液と反応し、水酸化金(III)の沈殿を発生する。これは過剰の水酸化ナトリウム溶液中では NaAuO2(または NaAu(OH)4)を生じて溶ける。水酸化金(III)を穏やかに加熱すると、脱水を起こし酸化金(III) Au2O3 に分解する[5][6][7][8][9][10]

塩化金(III)は多くの金の化合物(例えば水溶性のシアノ錯体)の合成の出発点として使われる。

合成

塩化金(III)は、高温の金属金を塩素化することによって得られる。

金を王水に溶かすと塩化金(III)ではなく塩化金酸が生じる。

有機合成への応用

毒性

出典

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