天津市

中国の直轄市 From Wikipedia, the free encyclopedia

天津市(てんしんし/テンチンし、簡体字中国語: 天津市拼音: Tiānjīn英語: Tianjin)は、中華人民共和国に位置する直轄市国家中心都市の一つ。略称は

簡体字天津
総面積11,920 km²
総人口(2020)1,386 万人
概要 中華人民共和国 天津市, 簡体字 ...
中華人民共和国 天津市
上から時計回り: 津湾広場と海河の夜景、西開天主教堂、天津中心部の夜景、天津駅、三岔河口と「天津の目」
上から時計回り: 津湾広場海河の夜景、西開天主教堂、天津中心部の夜景、天津駅、三岔河口と「天津の目」
上から時計回り: 津湾広場海河の夜景、西開天主教堂、天津中心部の夜景、天津駅、三岔河口と「天津の目」
略称:
別称:津沽・津門


中華人民共和国中の天津市の位置
中華人民共和国中の天津市の位置
中華人民共和国中の天津市の位置
中心座標 北緯39度07分25秒 東経117度11分53秒
簡体字 天津
繁体字 天津
拼音 Tiānjīn
カタカナ転写 ティエンジン
国家 中華人民共和国の旗 中華人民共和国
行政級別 直轄市
政府所在地 河西区
設立 1404年
市委書記 陳敏爾(第20期中国共産党中央政治局委員、前重慶市党委書記)
市長 張工
面積
総面積 11,920 km²
人口
総人口(2020) 1,386 万人
人口密度 1,200 人/km²
経済
GDP(2017) 1兆8809億64百万元
一人あたりGDP 12万606元
電話番号 022
郵便番号 300000/301000
ナンバープレート 津A, B, C, D, F, G, H
津E (タクシー)
行政区画代碼 120000
市樹 絨毛白蝋(英語)(ロンマオバイラー)
市花 月季
2014年のHDIは 0.843。
公式ウェブサイト www.tj.gov.cn/ (中国語)
閉じる
地図

華北平原海河の五大支流の合流する所に位置し、東に渤海を、北に燕山を臨む。市内を流れる海河は天津の母親河とも呼ばれる。

環渤海湾地域の経済的中心地であり、中国北方最大の対外開放港である。天津の北西120 kmにある首都北京市とは高速道路、高速直通列車、京津城際線によって、30分から2時間以内で結ばれている。元々は海河の河港であったが、河口の塘沽に大規模な港湾コンテナターミナル、工業地帯が形成されている。

中国有数の大都市で、2015年時点の都市圏人口は2468万人[1]

清の滅亡後に溥儀を受け入れた唯一の租界。

歴史

天津は隋代大運河が開通し、南運河と北運河の交差地点の三会海口(現在の金鋼橋三岔河口中国語版)がその発祥である。唐代中期以降は南方からの食糧輸送基地となり、金代には直沽寨元代には海津鎮が設置され、食糧輸送以外にも軍事拠点としての要衝とされた。

1400年建文2年)、明の皇族である朱棣が兵を率いて南下、永楽帝として即位すると(靖難の変)、皇帝が河を渡った場所を意味する天津の地名が初めて登場した。1404年永楽2年)、軍事基地としての衛が設置され、翌年には天津左衛が、更に2年後には天津右衛が設置された。1652年順治9年)に清代により三衛が統合され天津衛とされ、1725年雍正3年)に天津州、1731年(雍正9年)に天津府と改められ、天津府の下部に天津県静海県青県南皮県塩山県慶雲県滄州を管轄した。清末には天津は直隷総督の駐在地とされ、李鴻章袁世凱による洋務派の拠点となった。

1858年咸豊8年)、アロー戦争(第2次アヘン戦争)で英仏連合軍に敗北し、天津条約が締結された。次いで締結した北京条約1860年(咸豊10年)に天津は開港され、以後北京の外港として急速な発展を見た。このため19世紀後半から20世紀前半にかけて、イギリスフランス日本ドイツ第一次世界大戦の敗北により1919年に返還、消滅)、アメリカ(1902年にイギリスに併合され消滅)、ロシアイタリアベルギーオーストリア=ハンガリー第一次世界大戦の敗北により返還、消滅)が相次いで天津租界を設置し、中国で最も租界の数が多い都市となった。1900年光緒26年)に義和団の乱では八カ国連合軍が天津より上陸し、北京を占拠している。

2025年SCO首脳会議

中華民国が成立すると1927年民国16年)に天津市に昇格、その後の日中戦争では1937年(民国26年)より1945年(民国34年)まで、イタリア租界を除き汪兆銘政権と日本軍により統治され、またイタリア軍のイタリア極東艦隊が拠点を置き日本とともに戦った。

戦後はアメリカ軍が駐留したものの、1949年中華人民共和国が成立すると天津は直轄市に指定され、中華人民共和国の工業及び貿易の拠点として発展し現在に至っている。

1980年代の改革開放後、天津経済技術開発区などの設定により産業の集積を進め、2011年の天津市の一人あたりGDPは北京市、上海市を抜いて全国トップとなった。ただし、後にこのGDPの値は統計の操作により作られたことが明らかになり、水増し分を是正することにより経済規模が2割減として修正されることとなった[2]

地理

周辺の水系図

気候

1月の平均気温は零下3.2度、7月の平均気温は26.5度、年平均気温は12.8度、年降水量は544.3 mmであり、亜寒帯冬季少雨気候 (Dwa) に属する。

さらに見る 天津 (1991–2020)の気候, 月 ...
天津 (1991–2020)の気候
1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
最高気温記録 °C°F 14.3
(57.7)
20.8
(69.4)
30.5
(86.9)
33.1
(91.6)
40.5
(104.9)
40.1
(104.2)
40.5
(104.9)
37.4
(99.3)
34.9
(94.8)
30.8
(87.4)
23.1
(73.6)
14.4
(57.9)
40.5
(104.9)
平均最高気温 °C°F 2.1
(35.8)
5.8
(42.4)
12.8
(55)
20.8
(69.4)
26.8
(80.2)
30.2
(86.4)
31.6
(88.9)
30.7
(87.3)
26.9
(80.4)
19.8
(67.6)
10.7
(51.3)
3.7
(38.7)
18.49
(65.28)
日平均気温 °C°F −2.8
(27)
0.4
(32.7)
7.0
(44.6)
14.8
(58.6)
21.0
(69.8)
25.0
(77)
27.2
(81)
26.3
(79.3)
21.7
(71.1)
14.3
(57.7)
5.7
(42.3)
−0.9
(30.4)
13.31
(55.96)
平均最低気温 °C°F −6.5
(20.3)
−3.7
(25.3)
2.4
(36.3)
9.6
(49.3)
15.8
(60.4)
20.6
(69.1)
23.6
(74.5)
22.7
(72.9)
17.4
(63.3)
9.9
(49.8)
1.8
(35.2)
−4.3
(24.3)
9.11
(48.39)
最低気温記録 °C°F −18.1
(−0.6)
−22.9
(−9.2)
−17.7
(0.1)
−2.8
(27)
4.5
(40.1)
10.1
(50.2)
16.2
(61.2)
13.7
(56.7)
6.2
(43.2)
−2.2
(28)
−11.4
(11.5)
−16.2
(2.8)
−22.9
(−9.2)
降水量 mm (inch) 2.6
(0.102)
6.0
(0.236)
6.1
(0.24)
22.8
(0.898)
37.7
(1.484)
78.0
(3.071)
141.2
(5.559)
122.3
(4.815)
54.8
(2.157)
32.8
(1.291)
13.5
(0.531)
3.1
(0.122)
520.9
(20.506)
平均降水日数 (≥0.1 mm) 1.3 2.3 2.5 4.5 6.2 9.0 11.1 9.8 6.4 4.8 3.0 2.0 62.9
% 湿度 54 54 49 48 53 64 73 75 67 62 60 56 59.6
平均月間日照時間 167.6 175.9 227.7 243.8 267.8 233.9 202.2 203.3 212.3 199.8 165.2 160.9 2,460.4
日照率 55 58 61 61 60 53 45 49 58 59 55 55 55.8
出典:China Meteorological Administration[3][4][5]
閉じる


行政区画

さらに見る 天津市の地図 ...
閉じる

年表

対外関係

経済

天津の中心業務地区

2011年時点のGDPは1兆1191億元であった。中国の都市では上海市北京市広州市深圳市に次ぐ第5位であった。

北京市から高速鉄道で30分という地理的環境、ベトナム一国に匹敵する規模に成長した経済活動を背景に、2010年代には積極的な不動産投資と開発が行われた。この結果、浜海新区を中心に「中国のマンハッタン」と呼ばれる規模の高層ビル群が出現したが、2016年頃からシャドーファイナンスの活動抑制などの影響により不動産市況が一気に冷えこんだ。この結果、世界で最も高い未完成建築として知られる中国屈指の超高層ビルである高銀金融117ビルの建設中断や、オフィスビルの空室率が60%を超えるといった状況も見られるようになった[10]

長崎銘菓「よりより」は、天津銘菓の麻花児が日本に伝わったもの[要出典]

天津飯と称される料理は日本における中華料理の中で誕生したもので、中国では存在しない。天津甘栗という名称も日本だけのものだが、市内には小宝糖炒栗子という甘栗の名店がある。「天津三絶」という名物は、狗不理包子(肉まん)と十八街麻花児と耳朶眼児(揚げパン)のことを指す[要出典]

教育

南開大学
天津茱莉亜学院(天津ジュリアード音楽院)

大学

中学

天津市耀華中学旧校舎の正門

交通

天津駅
鉄道
天津地下鉄路線図
天津地下鉄 - 11路線が営業中
航空
天津浜海国際空港
海路
  • 天津港:中心部からタクシーで1時間半ほど。大連仁川港へも定期便がある。

観光

  • 天塔
  • 旧城地区
  • 天津鼓楼
  • 戯劇博物館
  • 古文化街
  • 天后宮
  • 五大道
  • 水滴体育館
  • 航空母艦テーマパーク
  • 天津水上公園
  • 津湾広場
  • 西開天主教堂
  • 狗不理大酒店
  • 天津浜海図書館(2017年10月開館)
  • 天津アイ
津湾広場の夜景

文化

市内の茶館での相声の演技

北京と並ぶ相声の本場である。評書も盛んである[11]

スポーツ

天津を舞台とした作品

映画

出身・関連著名人

脚注

関連項目

外部リンク

Related Articles

Wikiwand AI