嵐の海の難破船

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製作年1773年
寸法114.5 cm × 163.5 cm (45.1 in × 64.4 in)
『嵐の海の難破船』
フランス語: Un naufrage dans une mer déchaînée
英語: A Shipwreck in Stormy Seas
作者クロード・ジョゼフ・ヴェルネ
製作年1773年
種類キャンバス上に油彩
寸法114.5 cm × 163.5 cm (45.1 in × 64.4 in)
所蔵ナショナル・ギャラリーロンドン

嵐の海の難破船』(あらしのうみのなんぱせん、: Un naufrage dans une mer déchaînée, : A Shipwreck in Stormy Seas)または本来のフランス語の名称『』(あらし、: Tempête)は、18世紀フランスの画家クロード・ジョゼフ・ヴェルネが1773年にキャンバス上に油彩で制作した難破船を表す海景画である[1]。2004年以来、ロンドン・ナショナル・ギャラリーに所蔵されている[2]。1772年にポーランドスタニスワフ・アウグスト・ポニャトフスキにより『日没の風景』とともに対作品として委嘱されたが、王の支払いが遅延したため、代わりにイギリス東インド会社の役人ロバート・クライヴに購入された[2]。現在、『日没の風景』もナショナル・ギャラリーに所蔵されている[2]

この絵画は、激しい海嵐に打たれている岩の海岸を示している。2隻の船が巨大な波に翻弄され、は縛りつけられているか散り散りになっている。稲妻が太陽を覆う雲から走っているが、灯台の灯りは点いていない。巨大な波が岸に打ちつけ、崖からのように流れ落ちている。画面下部右側の岩には、船の残骸が散らばっている。人物たちが失われなかった荷を岸から運んでいる一方、卒倒した女性が岩の上に横たわり、彼女の友人たちは絶望している[2]

海岸の遠方では雲間が切れ、陽光が山の風景を照らしている。警告もなしに破滅的な嵐は突然やってきたようで、灯台の灯りが点けられる間もなかったようである。おそらく、遠方の陽光に照らされた風景は、鑑賞者に嵐がすぐに終わるという希望を与えるためのものである[2]

ジョゼフ・ヴェルネ『日没の風景』 (1773年)、ナショナル・ギャラリー (ロンドン)

本作に描かれている極度に荒れた自然的要素は、本来『平穏』と呼ばれた『日没の風景』の穏やかな雰囲気とは対照をなし、自然と芸術における、当時流行した美と崇高の概念を反映している。ヴェルネの風景画とその天気の情景は、自然に忠実なものと見なされた。また、彼の海景画の船は、実際の観察にもとづいていた[2]。本作の非常に武装化した船はおそらく1720年代と1730年代に造られたものであり、船の短い小旗は (武装化した) 商船であることを示している。中景の船は1階建てで、イギリスの赤い旗幟をはためかせているようである。一方、右側の船は2階建てで、1階の砲門はおそらく海が荒れているために閉じられている。海難事故が一般的な時代に、難破船の描写は、絶えず存在する現実を空想で表現したものであった[2]

本作および対作品の『日没の風景』はヴェルネの海景画の傑作であり、当時彼を最も有名にした類の絵画である[2]。なお、1782年に本作にもとづくエングレービングがダニエル・レルピニエール (Daniel Lerpinière) により制作され、ジョン・ボイデルによって出版された[3]

脚注

参考文献

外部リンク

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