難破船 (ヴェルネ)

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製作年1772年
寸法113.5 cm × 162.9 cm (44.7 in × 64.1 in)
『難破船』
フランス語: Le Naufrage
英語: The Shipwreck
作者クロード・ジョゼフ・ヴェルネ
製作年1772年
種類キャンバス上に油彩
寸法113.5 cm × 162.9 cm (44.7 in × 64.1 in)
所蔵ナショナル・ギャラリーワシントン

難破船』(なんぱせん、: Le Naufrage, : The Shipwreck)は、18世紀フランスの画家クロード・ジョゼフ・ヴェルネが1772年にキャンバス上に油彩で制作した海景画である。イギリスの美術収集家ヘンリー・アランデルによりウィルトシャーカントリー・ハウスウォードー城英語版」のために依頼された。作品は2000年に購入されて以来、ワシントン・ナショナル・ギャラリーに所蔵されている[1]

ジョゼフ・ヴェルネ『嵐の海の難破船』 (1773年)、ナショナル・ギャラリー (ロンドン)
オラース・ヴェルネ嵐の中、マストに括り付けられるジョゼフ・ヴェルネ英語版』 (1822年)、カルヴェ美術館英語版アヴィニョン

18世紀に、海景画は、とりわけイギリスで人気があった。イギリスは、世界中の植民地を守るために強大な艦隊を所有していたからである。イギリスの貴族たちは、自身のカントリー・ハウスを装飾するためにヴェルネから対作品を委嘱した[1]。ヴェルネは『嵐の海の難破船』 (ロンドン・ナショナル・ギャラリー)[2] など難破船を主題とした絵画を何点か描いているが、本作もそうした絵画のうちの1点である。

乗務員と乗客は、マストから岸に降ろされたロープを伝って生き延びようとしている[3]。この劇的な場面は、恐怖、畏敬、喜びを組み合わせた感情である「崇高」の概念を想起させるべく意図されている。必死になっている小さな人物像は、自然の暴力、すなわち、風、波、暗い空を照らす稲光に圧倒されている[1]。この絵画はロマン主義様式の先駆けとなっており、登場しつつあった当時の新古典主義様式とは対照的である[4]。なお、対作品の『月明かり』 (現在行方不明) は、対照的に平穏で、人間の造った建築物に従属している港を表現している[1]

ヴェルネの孫オラース・ヴェルネは、祖父へのオマージュとして1822年のサロン・ド・パリに出品した『嵐の中、マストに括り付けられるジョゼフ・ヴェルネ英語版』 (カルヴェ美術館英語版アヴィニョン) において本作の様式を借用している[5]

脚注

参考文献

外部リンク

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