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必死剣 鳥刺し

日本の映画作品 From Wikipedia, the free encyclopedia

『必死剣 鳥刺し』(ひっしけん とりさし)は、2010年に公開されたの日本の時代劇映画。原作は藤沢周平の『隠し剣』シリーズの一編『必死剣 鳥刺し』(1981年刊行)。監督は平山秀幸、主人公の剣の達人を豊川悦司、彼に相対する達人を吉川晃司が演じ、他に池脇千鶴、岸部一徳、村上淳らが出演している。3年前に藩政のために暗君である主君の寵妃を殺害するも不可解な1年の謹慎で済まされた剣の達人が、その藩主を守るために抜擢され、翻弄される様子を描く。

概要 必死剣 鳥刺し, 監督 ...
必死剣 鳥刺し
監督 平山秀幸
脚本 伊藤秀裕
江良至
原作 藤沢周平
出演者 豊川悦司
池脇千鶴
吉川晃司
音楽 EDISON
主題歌 alan「風に向かう花」
撮影 石井浩一
編集 洲崎千恵子
制作会社 エクセレントフィルムズ
製作会社 「必死剣 鳥刺し」製作委員会
配給 東映
公開 日本の旗 2010年7月10日
カナダの旗 第34回モントリオール世界映画祭
上映時間 114分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
興行収入 4.8億円[1]
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第34回モントリオール世界映画祭のワールド・コンペティション部門に正式出品され[2]、2010年度キネマ旬報ベストテンで第7位。

ストーリー

江戸時代。東北の小藩である海坂藩。3年前、藩の物頭で天心独明流の達人としても知られる兼見三左ェ門は、藩主・右京太夫が能を上覧する席上で、その愛妾・連子を刺殺する。これは右京太夫が藩政を顧みなくなった上に連子が藩政に口出しするようになり、右京太夫の従弟で「御別家」とも呼ばれる帯屋の諫言も無視されたがゆえの、暴政を止めるための独断行動であった。お家断絶を含む死を覚悟しての行動であったが、中老・津田から下された沙汰は1年の閉門蟄居という寛大なものだった。自分が藩主を説得したと語る津田に、兼見は深く感謝する。

蟄居中、兼見は姪の理尾から世話を受ける。愛妻と死に別れて間もない行動だったために、理尾は伯父は死に場所を求めていたのではないかと推測していた。理尾は密かに兼見を慕っていたが、それに気づかない兼見は献身的な彼女の将来を案じて暇を出そうとし、拒絶される。

1年後、蟄居が明けて久しぶりに藩内を探索した兼見は、騎馬にて道を行く侍を見送る。 それは連子が存命だったころに起こった農民一揆を宥めた帯屋隼人正の姿であった。 しかしその結末は、右京太夫はこれを許さず首謀者らしき農民5人は斬首の後首を晒され、帯屋と右京太夫との確執が明確になったというものだった。

それからさらに2年後(現在)。兼見は津田に召し出され、家禄を戻された上で近習頭取として殿の側に仕えるよう命令される。実は直心流の達人としても知られる帯屋が謀反を企てているとし、その護衛として選ばれた故の沙汰であったという。その際、津田は兼見に天心独明流の使い手であり「鳥刺し」または「必死剣」と呼ばれる必勝の技があることを確認し、事が起こった時にはその技で帯屋の狼藉を妨げる事を命じる。

兼見は、理尾の身を案じて友人の保科に彼女の縁談を頼む。しかし、理尾は兼見への想いを告白し、その夜、二人は結ばれる。翌朝、兼見は「事が終われば必ず迎えに行く」と約束し、理尾を馴染みの村へ避難させる。その後理尾の見合い相手の牧が訪ねて来た折に帯屋と右京太夫との間に不穏な噂がある事を聞いた兼見は津田と牧の食い違う言い分を回想しながら物思いにふける。

大雨の日、右京太夫の命を狙って帯屋がやってくる。待ち構えていた兼見が迎え撃ち、達人同士の熾烈な剣戟の末に兼見は相手の刀を絡め取る様にして隙を作り これを討つ。控えて様子を窺っていた津田はそれを見事な「鳥刺し」だったと勘違いをして褒めつつも兼見が乱心して帯屋を殺したと大声を挙げ、周囲の藩士たちに兼見を討ち取るように命じる。津田が3年前に兼見を助命させたのは、すべて剣の達人である帯屋を討たせ邪魔者を同時に排除するための計略であった。疲労と同僚を殺すことに躊躇して剣先が鈍る兼見は、不意の一太刀を受けてから次々と手傷を負い這い回りながら抵抗するも、ついにはへたり込むようにして床に突っ伏す。兼見が事切れたと思い不用意に近寄った津田であったが、伏していた体が急に跳ね上がり、本当の秘剣「鳥刺し」による一突きにて津田は絶命させられる。その様子に右京太夫が腰を抜かして怯える中、藩士たちが座ったまま動かない兼見に刀を突き立て、兼見の凄絶な最期をみた光岡は誰にともなく「必死剣」と呟くのだった。

エピローグ、理尾は兼見との子を産む。今も兼見が迎えにくることを信じている彼女を描いて、物語は終わる。

出演

スタッフ

主題歌

製作

終盤の殺陣のシーンでは緊張感を演出するために、CGではなく血糊を使って撮影する「アナログ手法」が行われた[3]。

公開

日本国内では256スクリーンで公開され、2010年6月10,11日初日2日間で興収7,836万8,400円、動員は7万783人になり映画観客動員ランキング(興行通信社調べ)で初登場第6位となった[4]。また、ぴあ初日満足度ランキング(ぴあ映画生活調べ)でも第2位と好評価されている。

出典

外部リンク

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