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攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL

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攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』(こうかくきどうたい THE GHOST IN THE SHELL)は、士郎正宗による漫画『攻殻機動隊』を原作とする、サイエンスSARUのアニメーション制作による日本のテレビアニメ作品[1]。2026年7月から9月まで、関西テレビフジテレビ系列火アニバル!!』枠ほかにて放送された[1]

シリーズ構成円城塔
脚本円城塔
概要 アニメ, 原作 ...
攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL
アニメ
原作 士郎正宗
監督 モコちゃん
シリーズ構成 円城塔
脚本 円城塔
キャラクターデザイン 半田修平
音楽 岩崎太整小西遼、YUKI KANESAKA
アニメーション制作 サイエンスSARU
製作 THE GHOST IN THE SHELL COMMITTEE
放送局 関西テレビフジテレビ系列ほか
放送期間 2026年7月7日 - 9月8日
話数 全10話
テンプレート - ノート
プロジェクト アニメ
ポータル アニメ
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本作ではサイボーグの草薙素子らが「攻殻機動隊」を組織し、犯罪に立ち向かう物語が描かれる[1][2]。制作にあたっては、原作に独自の解釈を加える従来作とは異なり、その要素を安易に削らず、可能な限り忠実に映像化することが目指された[3]

背景

1989年、士郎正宗による『攻殻機動隊』の連載が開始された。1995年、押井守による『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』が発表された。同作は観客に衝撃を与え、ハリウッドにも影響を及ぼした。2004年、その続編である『イノセンス』が発表された。ほかにも神山健治黄瀬和哉らが『攻殻機動隊』系の作品を発表した。そして、2026年、『攻殻機動隊 THE GHOST IN THE SHELL』が公開された[4]

あらすじ

西暦2029年[2]。サイボーグの草薙素子は内務大臣のもとへ行き、特殊部隊の創設を要求する。その後、部隊の予算が承認されたため、洗脳装置を持っているとされる「救済センター」という施設へ任務に赴くと、施設が子どもを虐待しているさまを目にする。そこで救済センターを攻撃し、警備員を逮捕する[5]。だが、内務大臣は部隊解散の判断を下し、代わりに「攻殻機動隊」が設立されることになる[6]

3か月後、バトーは監視業務に就く。バトーは荒巻から草薙素子を呼ぶよう指令を受けるが、休暇中の草薙素子は性的な行為をしている。バトーはそこで、ナメクジかよお前はと述べる。休暇を終えた草薙素子は、ウイルスに感染した外務大臣の通訳のもとへ行く。草薙素子は、トグサとともに、そのウイルスに感染させた犯人を追う。任務中、草薙素子とトグサは、妻に関する情報を得ようとする男を見かける[6]

登場人物

制作

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メインスタッフ一覧[1]
原作 士郎正宗攻殻機動隊
監督 モコちゃん
シリーズ構成・脚本 円城塔
キャラクターデザイン 半田修平
美術監督 片野坂恵美
美術監修 増山修
色彩設計 橋本賢
撮影監督 伊藤ひかり
編集 廣瀬清志
音響監督 丹下雄二
音響効果 八十正太
録音 太田泰明
音響制作 東北新社
音楽監督 岩崎太整
音楽 岩崎太整、小西遼、YUKI KANESAKA
音楽プロデューサー 内田峻
音楽制作 フライングドッグ
プロデューサー 阿部研吾、笹大地、崎田康平、谷口博邦
アニメーションプロデューサー 進藤嵩平
アニメーション制作 サイエンスSARU
製作 THE GHOST IN THE SHELL COMMITTEE[注 1]
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制作の契機

サイエンスSARUに本作の制作が依頼された際、監督候補としてモコちゃんの名前が挙がった。モコちゃんは原作と押井守の『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』両作をほぼ同時期に認知しており、作品のファンであったことから、監督を希望した[7]

両作に対する評価として、押井版についてはその歴史的重要性を認識して作画に感銘を受けたと語り、原作については絵のすばらしさを感じたと述べている。本作の制作にあたっては、期待値の高さゆえのプレッシャーはあるものの、尽力したいとの意向を示している[7]

作画

モコちゃんは、従来の『攻殻機動隊』を、原作の要素を抽出して独自の解釈を加えたものと捉えていた。対して本作では、作り手の理解が及ばないという理由で要素を削れば、作品の重要な部分まで欠落しかねないと考え、可能な限り原作に忠実なアプローチをとっている[3]。ただし、映像的な誇張は許容しており、第1話において樹木がより高く描かれている点などにそれが表れている[8]

また、モコちゃんは、原作のアクション描写は物理法則に従っていると分析し、本作でもそのリアリティを重視した。これは表現上の制約となり、結果としてアニメーション特有の見栄えのする作画を減らすことにも繋がったが、その分、モコちゃんは空間的な構図の工夫によって面白さを出そうと試みている。例えば、草薙素子と荒巻の出会いの場面では、カメラ位置の調整によって両者の接近を表現した[9]

一方で、本作は手描きの手法を重んじつつもデジタル処理を併用しているため、どうしても作画が冷淡になりがちであった。この質感における課題は、音楽の演出力を活用することで補われた[9]

キャラクターデザイン

キャラクターデザインは半田修平が務め、特に体型に気を配った。士郎正宗が描く女性はお尻がちっちゃくて肩幅のほうが広いので、半田は、肩幅のほうがお尻より狭いという常識にとらわれずにデザインした。半田は、健康的なアメリカ女性をイメージしながらデザインしたとも述べた[10]

また、原作やテレビシリーズが発表されたころ半田は保育園児か小学生であり、周囲にハイカラな見た目の人がいなかったため、半田はファッションについてよく知らなかった。そこで半田はファッションについて調べた。例えば、半田は『あぶない刑事』を見た[11]。また、半田はサブキャラクターデザインの担当者に、基本的に服装のデザインを依頼した[12]

脚本

脚本は円城塔が務めた。円城塔は脚本執筆にあたり、原作を文字に起こして最適な話数を検証[13]。そして、モコちゃんとの検討のうえ、本作を全10話で構成することが決まった[14]。また、円城塔は本作の制作にあたって、『攻殻機動隊』の解説役・用語辞典の役割も務めた[15]

円城塔は執筆の結果、草薙素子を殺人機械だと捉えるようになった。また、荒巻の仕事はしたくないとも感じた[16]

演技

草薙素子は坂本真綾が演じた。坂本は草薙素子をコミカルだと捉え、それを目新しく感じていたため、演じるのは困難だったという。また、坂本は以前草薙素子を演じていた田中敦子に思いをはせた[17]

フチコマは金田朋子が演じた。金田は、現代であれば機械のフチコマをAIが演じることもできると指摘し、そのなかで自身が演じる意義について考えた。その結果、シーンによってフチコマの機械らしさを変えるようにした。また、金田は複数のフチコマを1人で演じ分けた[18]

トグサは中村悠一が演じた。中村は、トグサには「刑事の経験値があって、そこに対して自分なりの自負やプライドがある」と考えた[19]

プロモーション

2024年5月、テレビアニメ化が発表された[20]

2025年7月には、タイトルロゴが発表された。ロゴのデザインを担当した空山基は、見慣れたロゴもアイデアとコンセプト次第で生まれ変わることができるという事を証明できたと思いますとコメントした[21][22]。また、プロデューサーの崎田康平はこのロゴをイコニックだと捉え、その仕上がりに満足した[23]

2026年1月にはキービジュアル第1弾が[24]、同年3月には第2弾が[25]、同年5月には第3弾が明らかになった[26]。これらのキービジュアルはSNSで話題になり、特に本作の色彩について言及された[27]

評価

Anime News Networkのレベッカ・シルヴァーマンは、第1話と第2話に星4.0をつけ、本作のアートスタイルは豪華で、ポップかつアクションも派手だと述べた。また、本作には馬鹿っぽいところがあるといい、コメディが気に入らなかったり、性的描写が議論を呼んだりするかもしれないとしながらも、本作を推薦した[28]

同じくAnime News Networkのジェームズ・ベケットは、『AKIRA』のアキラスライドに触れつつ、草薙素子が窓から飛ぶシーンをイコニックだと評した。ベケットによると、このような描写が本作を素晴らしいものにしているという。またベケットは、草薙素子について、哲学的というより騒々しくて元気な人物だと述べた。一方、ベケットは第1話のペースについて苦言を呈した[28]

同じくAnime News Networkのボルツは、第1話に星4.5、第2話に星4.0をつけた。ボルツもペースの早さに苦言を呈している。特に文字情報で表現する場面でその傾向が顕著だったとし、あまりの早さに再生速度の設定が間違っていないか確かめたという。一方、本作は視聴者がこれを何とか消化できるという前提で作られているとも述べている[28]

同じくAnime News Networkのリチャード・エイゼンベイスは、第1話と第2話に星4.0をつけた。エイゼンベイスも本作は情報過多だと述べ、ペースを落としてほしいとした。また、エイゼンベイスは第2話のレビューで、出来があまり良くないとはっきり述べた[28]

Anime Trendingのメルヴィン・タンは、本作のペースのはやさが、救済センターのような重大な問題の取り扱いをいい加減なものにしていると述べた。タンは本作にあまり惹かれなかったものの、アニメーションを称賛した。キャラクターデザインはレトロだとし、特に草薙素子に茶目っ気を感じたという。総合的には、タンは本作を良い作品だと締めている[29]

Anime Feministのトニー・サン・ピケットは、本作をこれまでの経緯を知らない人にも勧めた。ピケットは、本作から政治的な要素を感じたという。ピケットによると、本作は、この政治的な要素のうち特に警察における正義を取り上げている。草薙素子の力は限られており、問題を完全に解決することはできないため、ピケットは草薙素子を「英雄的な警察」ではないと評した[30]

IGNのラファエル・モトメイヤーは、本作の作画は鮮やかかつ暴力的であるとし、その素晴らしさをほめたたえた。特に、ピクセルによる表現が本作をユーモラスにしていると述べた。またモトメイヤーによると、そのビジュアル面を支えるのが音楽であり、その結果、本作は古めかしくなっているという。モトメイヤーは実際、本作には古めかしいもの、例えばVCRが出てくると指摘した[31]

Real Soundのタニグチリウイチは、本作を原作漫画にそっくりだと評した。タニグチによると、キャラクターの作画やストーリーが原作に沿っているという。さらにタニグチは、2026年現在では古臭い描写まで温存されているとも指摘した。タニグチはこれを「原作全部盛り」と表現し、ファンは欣喜雀躍するだろうと述べた[32]

一方、同じくReal Soundのしげるは、原作の説明不足を補うために描写が足されている箇所があると指摘した。性的描写についても、原作をそのまま再現するのではなく、ちょっと前のアニメっぽいお色気要素程度にとどめられていると指摘した。また、バトーの能力の高さを示すシーンも、本作では「シンプルな流れ」に落とし込まれていると述べた{[33]

同じくReal SoundのYuki Kawasakiは、本作の未来像は古いが、制作陣はその部分を更新していないと述べた。Yuki Kawasakiによると、同様の現象は『サイバーパンク エッジランナーズ』、『銀河特急 ミルキー☆サブウェイ』、『ゴジラ S.P <シンギュラポイント>』にもみられた[34]。そして、Kawasakiはこのレトロブームについて以下のように考察した[34]

現代のクリエイターや消費者にとって、「今日的な未来観」――AIやメタバース、Web3といった言葉で語られる、リアルタイムに更新され続ける未来像――は、必ずしも創作やファッションの起爆剤として魅力的に映っていないのではないか。むしろ、一度「終わった」はずの過去の未来像を経由することでしか、いまの閉塞を突破する想像力を立ち上げられない。そうした状況が「レトロフューチャー」の同時多発を生んでいるように見える。
Yuki Kawasaki、[34]

主題歌

「GO GHOST」[35][36][37]
King Gnuによるオープニングテーマ。作詞・作曲は常田大希、編曲はKing Gnu。
「Blue」[35][38]
MILLENNIUM PARADEによるエンディングテーマ。作詞はSaya GrayとDaniel Caesar、作曲は常田大希とSaya GrayとDaniel Caesar。

各話リスト

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話数サブタイトル絵コンテ演出作画監督総作画監督初放送日
EPISODE 01PROLOGUE + SUPER SPARTAN iモコちゃん
  • 宮かなえ
  • 内藤直
  • 寺尾憲治
半田修平2026年
7月7日
EPISODE 02SUPER SPARTAN ii + JUNK JUNGLE i
  • 蓮谷トヲル
  • モコちゃん
蓮谷トヲル
  • 牛丸圭華
  • 14
  • 笹川弥幸
  • 灰色菓兒
  • 休眠井盖
  • 銀茄子
  • 阿鬼
  • 湯団
  • 内藤直
  • 半田修平
7月14日
EPISODE 03JUNK JUNGLE ii
+ MEGATECH MACHINE i + ii
Bahi JD[注 2]半田修平7月21日
  • 甘浩天
  • 酒井原美樹
  • モコちゃん
井分詢也
  • 田村瑛美
  • 牛丸圭華
  • 井分詢也
  • 斉藤和也
  • 吉田ますみ
  • 馮亦範
EPISODE 04ROBOT RONDO
  • 菊地陽子
  • モコちゃん
  • 菊地陽子
  • 蓮谷トヲル
  • 藤原優花
  • 灰色菓兒
  • 进行时
  • 銀茄子
  • 湯団
  • 杨沛源
  • 斉藤和也
  • チャ ミョンジュン
  • 内藤直
  • 半田修平
7月28日
EPISODE 05PHANTOM FUND甘浩天
  • 名倉靖博
  • ヤン チャン
  • 斉藤和也
  • 小倉典子
  • 馮亦範
  • 甘浩天
  • 半田修平
8月4日
EPISODE 06DUMB BARTER田中宏紀半田修平8月11日
EPISODE 07BYE BYE CLAY横山彰利
  • 杨沛源
  • 馮亦範
  • チャ ミョンジュン
  • GrandGuerrilla
  • 曽々木安恵
  • 半田修平
  • 内藤直
8月18日
EPISODE 08INTERMISSION + BRAIN DRAIN i山田加余仲
  • 宗崎暢芳
  • 斉藤和也
  • 湯団
  • 灰色菓兒
  • 無限
  • 銀茄子
  • 杨沛源
  • 半田修平
  • 甘浩天
8月25日
EPISODE 09BRAIN DRAIN ii
  • 許琮
  • モコちゃん
鈴木孝聡
  • 杉村价秋
  • 宗崎暢芳
  • 何紫薇
  • 杨沛源
  • 馮亦範
  • 内藤直
  • 甘浩天
9月1日
EPISODE 10BRAIN DRAIN ⅲ + GHOST COAST
+ EPILOGUE
モコちゃん金子貴弘
  • 普津澤時ヱ門
  • 牛丸圭華
  • 何紫薇
  • 甘浩天
  • 半田修平
  • 内藤直
9月8日
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放送局

さらに見る 放送期間, 放送時間 ...
日本国内 テレビ / 放送期間および放送時間[39]
放送期間 放送時間 放送局 対象地域 [40] 備考
2026年7月7日 - 9月8日 火曜 23:00 - 23:30 関西テレビ製作参加
ほかフジテレビ系列フルネット全26局
日本国内[注 3] 字幕放送[41][42] / 『火アニバル!!』枠
2026年7月10日 - 9月11日 金曜 23:30 - 土曜 0:00 チャンネルNECO 日本全域 CS放送
2026年7月15日 - 水曜 0:54 - 1:24(火曜深夜) 山口放送 山口県
2026年7月25日 - 土曜 21:30 - 22:00 アニマックス 日本全域 BS/CS放送 / リピート放送あり
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日本国内 インターネット / 配信期間および配信時間[39]
配信開始日 配信時間 配信サイト 備考
2026年7月7日 火曜 23:30 更新 Amazon Prime Video 見放題配信
2026年7月8日 水曜 23:30 以降順次更新 見放題配信
都度課金配信
水曜 23:30 - 木曜 0:00 ニコニコ生放送[43]
2026年7月9日 木曜 0:00(水曜深夜) 更新 ニコニコチャンネル[43] 見放題配信・都度課金配信
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BD

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発売日[44]収録話規格品番
BOX2026年12月23日予定第1話 - 第10話BCXA-2098
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脚注

外部リンク

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