智辯学園中学校・高等学校

日本の奈良県五條市にある私立中高一貫校 From Wikipedia, the free encyclopedia

智辯学園中学校・高等学校(ちべんがくえんちゅうがっこう・こうとうがっこう、: Chiben Gakuen Junior & Senior High School)は、奈良県五條市野原中四丁目にある私立の併設型中高一貫教育校であり、中学校全日制普通科高等学校を併設。略称は智辯学園中高または五條校、通称は智辯ちべんまたは奈良智辯ならちべん

国公私立の別 私立学校
設立年月日 1965年4月1日 (61年前) (1965-04-01)
創立記念日 6月12日
概要 智辯学園中学校・高等学校, 国公私立の別 ...
智辯学園中学校・高等学校
北緯34度20分33.4秒 東経135度42分19.5秒
国公私立の別 私立学校
設置者 学校法人智辯学園
設立年月日 1965年4月1日 (61年前) (1965-04-01)
創立記念日 6月12日
共学・別学 男女共学
中高一貫教育 併設型(外部混合無)
課程 全日制課程
単位制・学年制 学年制
設置学科 普通科
学期 3学期制
学校コード C129310000067 ウィキデータを編集(中学校)
D129310000065 ウィキデータを編集(高等学校)
高校コード 29509E
所在地 637-0037
奈良県五條市野原中四丁目1番地の51
外部リンク 公式ウェブサイト
ウィキポータル 教育
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概要

高等学校において、中学校から入学した内部進学生徒と高等学校から入学した外部進学生徒との間で、3年間別クラスになる併設型中高一貫校(別クラス型)[1]

1965年昭和40年)、高野山真言宗の流れを汲む、仏教系新宗教・宗教法人辯天宗総本山が、知徳体三位一体の教育を目指し、奈良県五條市智辯学園高等学校を創設。1967年には智辯学園中学校を開設。後に理事長兼校長となる藤田照清は恩師である元灘中学校・高等学校校長に教育のシステムを請い、中高一貫教育の時代が来ると信じて、学園の教育体制の確立に力を注いだ[2]。開校当初は優秀な生徒が集まらず、10年間は苦労の連続であったという[2]

開校4年目の1968年、硬式野球部が夏の甲子園選手権第50回大会)に春夏通じて初出場を果たし、ベスト16(3回戦)に進出した。また、開校初期は生徒の90%以上が就職していたが、次第に進学率が上昇したという[2]

建学の精神は「心身ともに健康で、使命感を持つ、 誠実な人間の育成を目標とする」である。辯天宗の教義に基づき、「誠実・明朗」を教育理念に据える[3]

総合的な思考力と周到な応用力を十二分に養い学力の徹底的な充実を図るため[4]、60分授業を展開している。

校内に「健志館」という名の学寮を設けている。定員は100名である。

学校方針

  • 「愛のある教育」「心の教育」を目指す。
  • 60分授業により高校3年間で公立高校の4年間分の授業時間を確保している。
  • 教科によっては2年次、遅くとも3年次の前半でほとんどの授業内容をこなし、以後は大学入試に向けてより精選した授業・演習を行う。

沿革

年表

基礎データ

所在地

智辯学園中学校・高等学校の位置(奈良県内)
智辯学園中学校・高等学校

アクセス

バス

智辯スクール線([文]系統)「智辯学園」停留所より東北へ約160m(徒歩約3分)
五條城戸線(10・11・12系統)「野原(旧道)」停留所より東南東へ約900m(徒歩約12分)

学園直通バス

  • 橋本・林間田園都市路線バス
「あやの台中央」停留所より東へ約7.8km(学園直通バス(林間方面)約18分)
「城山台南」停留所より東南東へ約13.4km(学園直通バス(林間方面)約26分)
吉野線  F50 福神駅」南口より南西へ約10.1km(学園直通バス(橿原方面)約20分)
橿原線・大阪線  B39  D39 大和八木駅」南口より南西へ約25.1km(学園直通バス(橿原方面)約50分)
橿原線南大阪線吉野線  B42  F42 橿原神宮前駅」東口より南西へ約26.1km(学園直通バス(橿原方面)約65分)
御所線
 P26 近鉄御所駅」より南へ約15.7km(学園直通バス(葛城方面)約35分)
 P25 忍海駅」より南へ約17.1km(学園直通バス(葛城方面)約40分)
 P24 近鉄新庄駅」より南へ約19.0km(学園直通バス(葛城方面)約50分)
NK76御幸辻駅」西出口より東へ約14.0km(学園直通バス(岩出方面)約24分)
NK75林間田園都市駅」西出口より東南東へ約15.6km(学園直通バス(林間方面)約29分)
笠田駅」より西北西へ約26.6km(学園直通バス(岩出方面)約40分)
名手駅」より西北西へ約32.3km(学園直通バス(岩出方面)約50分)
粉河駅」より西北西へ約34.0km(学園直通バス(岩出方面)約50分)
  • ホテルいとう前より西北西へ約42.9km(学園直通バス(岩出方面)約78分)
  • 岩出市巡回バス「金池」停留所より西北西へ約45.8km(学園直通バス(岩出方面)約82分)

鉄道

  • JR 和歌山線「五条駅」より南南東へ約2.3km(徒歩約33分)

象徴

略称

高校野球では原則として新字体を用いることになっていることから智弁学園と表記される。

設置する課程、学科、コースならびに定員

智辯学園中学校

  • 六年制コース - 約300名(募集人員約90名:3学級;自己推薦入試[注釈 1]/適性検査型入試/一般入試A/B/C)[注釈 2]
    • S特別選抜クラス - 約90名(募集人員約30名:1学級)
    • AB総合選抜クラス - 約180名(募集人員約60名:2学級)

智辯学園高等学校

  • 全日制課程
    • 普通科 - 約510名(募集人員約80名:3学級;一般入試/自己推薦入試)
      • 六年制コース - 約270名
        • S特別選抜クラス - 約90名
        • AB総合選抜クラス - 約180名
      • 英数コース - 約60名(募集人員約60名:1学級;2024年度より募集停止)
      • 国公立大学進学コース - 約60名(募集人員約30名:1学級;2024年度より募集開始)
      • 未来探究コース - 約60名(募集人員約30名:1学級;2024年度より募集開始)
      • 普通コース[注釈 1] - 約60名(募集人員約20名:1学級)

六年制コース、英数コース[注釈 3]、国公立大学進学コース[注釈 4]、未来探求コース[注釈 4] ならびに普通コース[注釈 5]の5コースからなる。英数コースは、2024年度より改編されて、国公立大学への現役合格を目指す「国公立大学進学コース」と指定校推薦制度を活用し、私立大学へ現役で進学する「未来探究コース」とに転換される予定。未来探究コースには一般入試に加え、自己推薦入試が設定されている。

特別活動

学校行事

宿泊を伴うオリエンテーションは行われいる。水泳大会や水泳合宿といった夏季の体育行事は無い。また冬季の体育行事としては、耐寒登山やマラソン大会は無いが、球技大会は行われている。文化行事としては、百人一首大会や合唱コンクール、予餞会は無いが、芸術鑑賞会と芸術選択科目の作品展示会・発表会は行われている。

韓国への修学旅行と研修旅行

同学園は、日本による韓国の植民支配を謝罪し、日本文化の源流が新羅と百済にあることを生徒に教えたいとする藤田照清前理事長の意思により、1975年昭和50年)から系列校の生徒を韓国に送っており、藤田清司現理事長がその遺志を受け継いでいた[6] [7]。例年4月の訪問時には、日本の太古の文化は朝鮮半島由来であるとして、そのルートを逆に辿って知識を深めるために、フェリーを使って海路で釜山入りするのが恒例となっていた[3][6]

韓国側では、韓国観光公社による歓迎式典が開催される等、高く評価されており[6]2004年平成16年)には、盧武鉉大統領より「産業の発展と両国の親善に尽くした」として「産業褒章」が理事長へ贈呈されていた[8]

2017年度より修学旅行先が北海道に変更された後も[注釈 6]、韓国への訪問は、希望者を募って、研修プログラムの一環として毎年続けられている[3][7][8]。44年目となった2018年には、智弁学園和歌山高、智弁学園高、智弁学園奈良カレッジ高等部の3校から43名が韓国・慶州市、大田、ソウルなどを訪れ、慶州市長などによる歓迎を受けた[7]

1学期
2学期
3学期

但し、中3・高3は1月15日〜2月4日まで3週間就職・受験休みになる。

部活動

運動部は10、文化部は8あり、クラブ数は18である。中学では、文化部で吹奏楽部・理科部・写真新聞部・放送部・和太鼓部など。体育部では軟式野球部・フットサル部・ソフトテニス部・剣道部・チアリーディング部などがある。高校の部活動は一般生は文化クラブがやや多いが、バスケットボール部や軟式野球部、ソフトテニス部、卓球部、剣道部などがある。スポーツコース生は硬式野球部のみとなっている。なお、軟式野球部は硬式野球部と同じデザインのユニフォームを着る。

硬式野球部

第88回選抜高等学校野球大会にて

硬式野球部は高校野球甲子園大会常連の強豪校でもある[9]。特に夏の甲子園選手権大会での奈良県内の高校野球界は、1971年の第53回大会から2012年の第94回大会までの42年間、智辯学園のほか天理高校県立郡山高校の3校のみが独占出場する状況が続き、「奈良御三家」とも呼ばれた[10]。なお奈良県勢において甲子園大会の優勝達成校は、2026年現在で智辯学園と天理の2校だけである[11]

  • 選抜高等学校野球大会(春季)- 出場15回 (20勝13敗)、優勝:1回(2016年)、準優勝:1回(2026年)、ベスト4:1回(1977年)、ベスト8:2回(1976年・初出場、2021年)
  • 全国高等学校野球選手権大会(夏季)- 出場22回 (31勝22敗)、準優勝:1回(2021年)、ベスト4:1回(1995年)、ベスト8:2回(2011年、2024年)
(試合経過はを参照)

2016年春、第88回選抜高等学校野球大会に出場。準決勝では龍谷大平安(京都)に、9回ウラに2x-1で逆転サヨナラ勝利で春夏通じ初めて決勝に進出した。決勝でも高松商(香川)に延長11回、2x-1でサヨナラ勝ちし、智辯学園として史上初の全国制覇を成し遂げた。

2002年第84回全国高等学校野球選手権大会の3回戦において同名校対決ではなかったものの、兄弟校である智辯和歌山(和歌山)と甲子園球場では初対決となった(結果は智辯和歌山が7-3で勝利。)。

2021年第103回全国高等学校野球選手権大会では夏の甲子園としては初めて決勝に進出、智辯和歌山と2度目の対決で2-9で敗れはしたものの、準優勝となった。

2026年春、第98回選抜高等学校野球大会では初優勝した10年ぶりに決勝に進出し、大阪桐蔭(大阪)に3-7で敗れはしたものの、準優勝を果たした。

秋の国民体育大会

出場歴は以下の通りである。

陸上競技部

かつて陸上競技部は、奈良県代表として年末に開催される全国高等学校駅伝競走大会の常連校であった。男子の部は1981年12月に初出場(総合41位)を果たし、県内では2016年まで最多の22年連続32度目の出場(最高順位は2000年・2002年の総合13位)。女子の部は2015年12月に初出場、同高校において史上初の男女アベック出場となる(男子・総合36位、女子・総合45位)。翌2016年12月も2年連続でアベック出場となった(男子・総合38位、女子・総合37位)。

しかし2017年度より陸上部は、本校から智辯学園奈良カレッジ・高等部(香芝市)へ移動となった[12]

フットサル部

サッカー部は、2022年度より部員数減少と顧問の入れ替わりに伴い、フットサルチームとして活動し、『全日本U-18フットサル選手権大会関西大会』への出場を目標に日々練習に励んでいる。練習は週3回を上限とし、1回約1時間程度という少ない時間ながら、県大会ではここ数年上位に位置し、県サッカーリーグの2部リーグに所属しているチームにも勝利を収めるなど練習や指導に工夫が見られるチームである。

運動部
文化部

中高関係者と組織

中高関係者一覧

著名な出身者

政治(行政)
学術
スポーツ(野球)
スポーツ(陸上競技)
舞台芸術・芸能

著名な教職員

  • 髙嶋仁 - 野球部元監督。1980年に智辯和歌山高校へ転任。
  • 山本集 - 野球部初代監督。退任後は暴力団組長や画家に転職。

対外関係

海外姉妹校

ソウル市の漢陽工業高校など海外に3つの姉妹提携校があり、留学生を受け入れている[8]

兄弟校

脚注

関連項目

外部リンク

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