更別村

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さらべつむら ウィキデータを編集
更別村
さらべつすももの里
更別村旗
1947年制定
更別村章
1947年制定
日本の旗 日本
地方 北海道地方
都道府県 北海道十勝総合振興局
河西郡
市町村コード 01639-0
法人番号 7000020016390 ウィキデータを編集
面積 176.90km2
総人口 3,045[編集]
住民基本台帳人口、2026年1月31日)
人口密度 17.2人/km2
隣接自治体 帯広市中川郡幕別町
広尾郡大樹町河西郡中札内村
村の木 カシワ
村の花 スズラン
更別村役場
村長 西山猛
所在地 089-1595
北海道河西郡更別村字更別南1線93番地
北緯42度39分02秒 東経143度11分16秒 / 北緯42.65042度 東経143.18786度 / 42.65042; 143.18786座標: 北緯42度39分02秒 東経143度11分16秒 / 北緯42.65042度 東経143.18786度 / 42.65042; 143.18786
村役場位置
外部リンク 公式ウェブサイト

更別村位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町・村

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更別村(さらべつむら)は、北海道河西郡にあるである。

隣接している自治体

北海道河西郡の南端に位置しており[1]十勝総合振興局の管内に属するである。日高山脈の東に広がる扇状地に位置しており[2]、村域の大部分は火山灰で覆われたなだらかな台地である[1]。村域の大半は耕地として利用されている。村域の南西から北東に向かってサラベツ川、サッチャルベツ川、サッチャロベツ川が流れており、村域の北東端で猿別川に合流していく。上更別地区のヤチカンバ生育地(更別湿原)は環境省の「生物多様性の観点から重要度の高い湿地」(重要湿地)に選定されている[3]

  • 河川: 猿別川、サラベツ川、サッチャルベツ川、サッチャロベツ川

村名の由来

アイヌ語の「サルペッ(sar-pet)」(ヨシ原・川)に由来する[4][5]

更別村役場のウェブサイトでは「サラベツ川、サッチャルベツ川流域が葦や茅に覆われた平原であったことを意味するアイヌ語の『サラ・ペツ』(葦や茅が生い茂る地)に漢字を当てはめた」[6]と説明している。ゼンリンの『ふるさとの文化遺産――郷土資料事典』ではアイヌ語の「サラペツ」[1]に由来するとし、葦の生い茂る川という意味であると解説している[1]

アイヌ語研究者の山田秀三は、由来について著書『北海道の地名』で次のように考察している[5]

この辺に葭原があってサㇽ・ペッ(葭原・川)の名ができたのか、あるいは猿別川(引用注:アイヌ語名はサㇽペッ)筋なので当然サㇽ・ペッの地なのであるが、下流と区別するために更別としたのか分からない。後者のほうなのではなかろうか。

また、1973年(昭和48年)に日本国有鉄道北海道総局が発行した『北海道 駅名の起源』では猿別川由来の説を支持したうえで次のように説明している[4]

上流の更別村では猿を嫌って更別としたので、駅名はそれによったものである。

歴史

日本国有鉄道更別駅

1890年(明治23年)、奈良県吉野郡十津川村の玉置家をはじめとする9戸が当地に移り住んだ[1]。これが当地の歴史の嚆矢となった。当時は柏の森が一面に広がっていたが[2]、同年より開拓が推し進められた[2]。もともと当地は中川郡幕別村に属していたが[1]、住民からの願いを受けて[1]、1926年(大正15年)4月に河西郡大正村編入された[1][6]。1930年(昭和5年)に官営広尾線が開通すると当地は急速に発展した[2]

1947年(昭和22年)9月に当地は大正村から分立[1][6]、新たに更別村が設置された[1][6]。その後、中川郡幕別町との間で境界変更が行われることになり[1]、1948年(昭和23年)に幕別町の一部を更別村に編入した[1][6]。1987年(昭和62年)2月に国鉄広尾線は廃止された。

沿革

  • 1947年(昭和22年) 大正村から、幸震村(こうしんむら)、幕別村、別奴村(べっちゃろむら)の3大字の各一部が分村、更別村成立。3大字はそのまま本村の大字に継承。
  • 1948年(昭和23年) 中川郡幕別町から、勢雄(全部)、弘和(一部)の2を編入。本村内は3大字と2字となる。
  • 1952年(昭和27年) 3大字を3字に再編。本村内は5字となる。
    • 幸震村 → 更別
    • 幕別村 → 更別、上更別、更南
    • 別奴村 → 更別
  • 2014年(平成27年) 遊具広場「さらべつプレイランド」オープン。

人口

更別村と全国の年齢別人口分布(2005年) 更別村の年齢・男女別人口分布(2005年)
紫色 ― 更別村
緑色 ― 日本全国
青色 ― 男性
赤色 ― 女性
更別村(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 4,324人
1975年(昭和50年) 3,787人
1980年(昭和55年) 3,624人
1985年(昭和60年) 3,571人
1990年(平成2年) 3,433人
1995年(平成7年) 3,350人
2000年(平成12年) 3,291人
2005年(平成17年) 3,326人
2010年(平成22年) 3,393人
2015年(平成27年) 3,185人
2020年(令和2年) 3,080人
総務省統計局 国勢調査より

政治・行政

行政

市の行政機関

  • 更別村役場
  • 福祉の里総合センター
  • ふるさと館
  • 農村環境改善センター
  • 給食センター
歴代村長
更別村 村長
氏名就任日退任日党派備考
1 川口熊次郎1947年1949年無所属
2 石田初次郎1949年1953年無所属
3 1953年1957年無所属再任
4 1957年1961年無所属再任
5 菅野博1961年1965年無所属
6 1965年1966年無所属再任
7 遠藤健一1966年1970年無所属
8 1970年1974年無所属再任
9 1974年1978年無所属再任
10 作田正榮1978年1982年無所属
11 1982年1986年無所属再任
12 1986年1987年無所属再任
13 林清1987年1991年無所属
14 1991年1995年無所属再任
15 1995年1999年無所属再任
16 安村豊治1999年2003年無所属
17 2003年2007年無所属再任
18 岡出誠司2007年2011年無所属
19 2011年2015年無所属再任
20 西山猛2015年2019年無所属
21 2019年2023年無所属再任
22 2023年現職無所属再任
  • 党派の欄は就任時、または、再任時の所属政党を記載した。

警察

消防

国の行政機関

議会

村議会

姉妹都市・提携都市

経済

産業

更別村の中心部
更別村の牧場

内閣府の「未来技術社会実装事業」、国土交通省の「日本版MaaS 推進・支援事業」、国土交通省の「スマートシティモデルプロジェクト」におけるプロジェクト実施地域[10]

当地への入植が始まったころは、製炭や製材が主要な産業であった[2]。その後、畑作や畜産といった農業が盛んとなった[2]。畑作は小麦、甜菜[1][2]、じゃが芋[1][2]、小豆、隠元豆、などが主産物である。畜産は乳牛による酪農がさかんであり[1][2]、他に肉牛も飼育されている[1]。農業の経営革新が進んでいることでも知られている[1]。大規模化、機械化による効率経営を早くから推し進めており、農家一戸あたりの経営耕地面積が国内一位となったことでも知られている[1]

立地企業

組合

  • 更別村農業協同組合(JAさらべつ)
  • 十勝内水面漁業協同組合
  • 南十勝森林組合更別支所
  • 北海道農業共済組合(NOSAI北海道)更別家畜診療所

郵便局

  • 更別郵便局(集配局)
  • 上更別郵便局

教育

北海道更別農業高等学校

高等学校

中学校

  • 更別村立更別中央中学校

小学校

幼稚園

  • 更別幼稚園
  • 上更別幼稚園

交通

空港

更別村に空港は立地していないが、近隣の帯広市帯広空港がある。

鉄道

日本国有鉄道上更別駅

かつては国鉄広尾線が通っていたが廃止された。村内には更別駅上更別駅が設置されていた。

バス

道路

道の駅さらべつ

文化

宗教

神道

更別村には複数の神社が鎮座している。更別神社は島根県青森県愛媛県から集団移住した開拓民らの発案により[12]、1931年(昭和6年)5月11日に社殿が造営され[12]天照大神大国主大神の2柱が祭神として祀られたことに端を発する[12]。同年9月に創立を申請し[12]、1942年(昭和17年)8月11日に無格社として創立を許可された[12]。なお、1946年(昭和21年)に宗教法人となっている[12]。上更別神社は、1931年(昭和6年)に近郷の住民が天照大神を祀ったことに端を発する[13]。1963年(昭和38年)に宗教法人となった[13]

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

文化財

  • 更別湿原のヤチカンバ(北海道指定天然記念物)[16]

観光

祭り・イベント

  • さらべつふるさとまつり(8月下旬)
  • 十勝24時間レース(7月下旬~8月上旬)
  • 全日本ママチャリ12時間耐久レース(8月)
  • 国際トラクターBAMBA(7月)

出身有名人

気候

ケッペンの気候区分によると、更別村は湿潤大陸性気候に属する。寒暖の差が大きく気温の年較差、日較差が大きい顕著な大陸性気候である。降雪量が多く、豪雪地帯に指定されている。冬季は-25℃前後の気温が観測されることが珍しくなく、寒さが厳しい。

更別(河西郡更別村更別南2線、標高185m)の気候
1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月
最高気温記録 °C°F 8.5
(47.3)
14.5
(58.1)
15.7
(60.3)
29.6
(85.3)
38.0
(100.4)
34.9
(94.8)
36.2
(97.2)
37.1
(98.8)
34.2
(93.6)
29.2
(84.6)
22.1
(71.8)
14.0
(57.2)
38.0
(100.4)
平均最高気温 °C°F −2.7
(27.1)
−1.7
(28.9)
2.9
(37.2)
10.3
(50.5)
16.5
(61.7)
19.4
(66.9)
22.7
(72.9)
24.0
(75.2)
20.8
(69.4)
15.0
(59)
7.5
(45.5)
−0.1
(31.8)
11.2
(52.2)
日平均気温 °C°F −8.7
(16.3)
−7.7
(18.1)
−2.2
(28)
4.7
(40.5)
10.6
(51.1)
14.1
(57.4)
17.8
(64)
19.1
(66.4)
15.8
(60.4)
9.3
(48.7)
2.4
(36.3)
−5.5
(22.1)
5.8
(42.4)
平均最低気温 °C°F −15.4
(4.3)
−15.0
(5)
−8.4
(16.9)
−0.6
(30.9)
5.0
(41)
9.6
(49.3)
14.0
(57.2)
15.4
(59.7)
11.4
(52.5)
4.1
(39.4)
−2.7
(27.1)
−11.5
(11.3)
0.5
(32.9)
最低気温記録 °C°F −26.9
(−16.4)
−29.0
(−20.2)
−25.8
(−14.4)
−13.0
(8.6)
−4.4
(24.1)
0.6
(33.1)
6.0
(42.8)
6.8
(44.2)
0.5
(32.9)
−5.7
(21.7)
−15.4
(4.3)
−22.7
(−8.9)
−29.0
(−20.2)
降水量 mm (inch) 56.9
(2.24)
42.4
(1.669)
58.8
(2.315)
71.6
(2.819)
95.8
(3.772)
96.0
(3.78)
119.7
(4.713)
157.3
(6.193)
179.5
(7.067)
118.4
(4.661)
76.8
(3.024)
67.5
(2.657)
1,137.9
(44.799)
平均降水日数 (≥1.0 mm) 6.9 5.9 8.0 8.2 8.7 8.8 9.7 10.9 10.8 8.9 8.6 7.5 103.2
平均月間日照時間 147.9 149.2 186.6 186.4 176.0 140.7 120.6 123.4 138.5 168.4 155.8 135.5 1,828.6
出典:気象庁(平均値:1991年 - 2020年、極値:1977年 - 現在)[17][18]

脚注

関連項目

外部リンク

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