梶浦宏孝
日本の将棋棋士
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棋歴
5歳程度で父親に将棋を教えられた[1]。
2008年、鈴木大介門下で奨励会6級で入会。入門当時は振り飛車党だったが、1級から初段に上がる頃に居飛車党に転向[2]。順調に昇級を重ね2012年後期の第52回三段リーグから三段リーグ入り。
初参加の52回は5勝13敗と最下位に終わり、次回53回も同じく5勝13敗で後ろから2番目と低迷する。54回は他力ながら昇段の可能性のある状況で最終日を迎えたが、同星の星野良生と宮本広志に順位差で頭ハネとなり、昇段次々点に留まった。
55回は、2位という好順位から最終日を11勝5敗の4番手で迎える。他力で昇段の可能性があったが、連敗し昇段を逃した。尚昇段した増田康宏と黒沢怜生はそれぞれ最終日前梶浦と同星の5番手、7番手から連勝し昇段している。
56回は、8位で迎える。最終日前に青嶋未来が昇段を決め、最終日を1番手で迎える。最終日を連勝し、同星であった2名が1勝1敗であったため単独2位で昇段を決めた。
2018年度は、第44期棋王戦の予選決勝で上村亘を破り、挑戦者決定トーナメント出場を決めたほか、第32期竜王戦で6組優勝を果たして決勝トーナメント進出。3組優勝の鈴木大介とともに師弟そろっての出場となったが、1回戦で5組優勝の近藤誠也に敗れた。
2019年7月25日、第4回YAMADAチャレンジ杯初戦で石井健太郎に勝って通算100勝に到達。勝数規定を満たし、五段に昇段した[3]。
2020年6月4日、第33期竜王戦のランキング戦5組で村田顕弘を破り、五段昇段後竜王ランキング戦連続昇級で、六段に昇段した[4]。決勝でも阿部光瑠を破り2期連続で決勝トーナメントに進出。高野智史・石井健太郎・木村一基・佐藤康光を連破し挑戦者決定三番勝負まであと一歩のところまで勝ち進むも準決勝で羽生善治に敗れた[5]。
2021年5月6日、第34期竜王戦のランキング戦4組決勝で伊藤真吾を破り、六段昇段後竜王ランキング戦通算3回優勝で、七段に昇段した[6]。ランキング戦3期連続優勝は木村一基、永瀬拓矢、藤井聡太に続き史上4人目。本戦トーナメントでは青嶋未来・佐藤天彦・そして前期敗れた羽生善治も破りリベンジを果たすも、準決勝で永瀬拓矢を相手に敗退。前期に続き挑戦者決定戦出場を目前に1組優勝者に敗れる結果となった[7]。
人物・棋風
師匠の鈴木大介からは「カジー」と呼ばれている。三段リーグでは、2期目までは成績が振るわず自信を失いかけていたが、鈴木から「翌期は昇段争いをする」と予言され、実際に3期目は昇段の可能性を残した状態で最終日までもつれ込んだ。結果的に四段昇段とはならなかったものの、5勝13敗となった期の翌期に13勝5敗となったことから、師匠の言葉通りに自信を持って指すことの重要性を認識したという[10]。
自身が生まれ育った街である神楽坂を愛する[5]。謙虚で真面目な性格で、奨励会時代は「正座を崩さない記録係」として知られ「15時間連続正座」の伝説を残した[5]。
2019年、台湾で行われた第4期叡王戦七番勝負の開幕局で記録係を担当し、これが梶浦にとって初めて海外を訪れる経験となった[11]。
2021年11月17日、6歳年上の一般女性と婚姻届を提出した[12][13]。
2022年から『少年ジャンプ+』で連載されている将棋漫画『バンオウ-盤王-』の将棋監修を務めている(クレジットは第31話から)。
趣味・嗜好
将棋連盟の囲碁部に所属し[5]、師匠の鈴木大介九段と一緒に活動。2016年より鈴木から引き継ぎ部長も務めている。「囲碁は小学6年生の時に父親に教えてもらって覚えた」と本人は語っており[16]、2016年の時点でアマチュア5級くらいの棋力だという[注 1]。2015年には囲碁棋士の大橋拓文六段のネットラジオ番組『大橋プロのスペースマンでGO!』にゲスト出演している[16]。
ボードゲーム全般を好み、趣味のひとつとしてボードゲームカフェ通いを挙げている。ただ、麻雀はやっていない。(自分には向いていないと思うことと、師匠の鈴木から「麻雀はやめておけ、自分はそれでだめになった(笑)」と奨励会に入るときに言われたとのこと[2]。)
昇段履歴
主な成績
在籍クラス
| 開始 年度 |
順位戦 出典[17] |
竜王戦 出典[18] | ||||||||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 期 | 名人 | A級 | B級 | C級 | 期 | 竜王 | 1組 | 2組 | 3組 | 4組 | 5組 | 6組 | 決勝 T |
|||||
| 1組 | 2組 | 1組 | 2組 | |||||||||||||||
| 2015 | 74 | C247 | 7-3 | 29 | 6組 | -- | 2-1/昇1-1 | |||||||||||
| 2016 | 75 | C212 | 8-2 | 30 | 6組 | -- | 2-1/昇1-1 | |||||||||||
| 2017 | 76 | C202 | 4-6 | 31 | 6組 | -- | 1-1/昇1-1 | |||||||||||
| 2018 | 77 | C228 | 5-5 | 32 | 6組 | 0-1 | 6-0 (1位) | |||||||||||
| 2019 | 78 | C228 | 6-4 | 33 | 5組 | 4-1 | 5-0 (1位) | |||||||||||
| 2020 | 79 | C220 | 8-2 | 34 | 4組 | 3-1 | 5-0 (1位) | |||||||||||
| 2021 | 80 | C205 | 7-3 | 35 | 3組 | -- | 1-1/昇0-1 | |||||||||||
| 2022 | 81 | C210 | 7-3 | 36 | 3組 | -- | 0-1/昇1-1 | |||||||||||
| 2023 | 82 | C207 | 8-2 | 37 | 3組 | -- | 2-1/昇0-1 | |||||||||||
| 2024 | 83 | C203 | 6-4 | 38 | 3組 | -- | 0-1/昇0-1 | |||||||||||
| 2025 | 84 | C217 | - | 39 | 4組 | -- | - | |||||||||||
| 順位戦、竜王戦の 枠表記 は挑戦者。右欄の数字は勝-敗(番勝負/PO含まず)。 順位戦の右数字はクラス内順位 ( x当期降級点 / *累積降級点 / +降級点消去 ) 順位戦の「F編」はフリークラス編入 /「F宣」は宣言によるフリークラス転出。 竜王戦の 太字 はランキング戦優勝、竜王戦の 組(添字) は棋士以外の枠での出場。 | ||||||||||||||||||
年度別成績
| 年度 | 対局数 | 勝数 | 負数 | 勝率 | (出典) | 通算成績 | ||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 2015年度 | 36 | 24 | 12 | 0.6666 | [19] | 対局数 | 勝数 | 負数 | 勝率 | (出典) |
| 2016年度 | 41 | 23 | 18 | 0.5609 | [20] | 77 | 47 | 30 | ||
| 2017年度 | 35 | 15 | 20 | 0.4285 | [21] | 112 | 62 | 50 | ||
| 2018年度 | 46 | 26 | 20 | 0.5652 | [22] | 158 | 88 | 70 | ||
| 2019年度 | 41 | 25 | 16 | 0.6097 | [23] | 199 | 113 | 86 | ||
| 2020年度 | 38 | 25 | 13 | 0.6578 | [24] | 237 | 138 | 99 | ||
| 2015-2020 (小計) |
237 | 138 | 99 | 通算成績 | ||||||
| 年度 | 対局数 | 勝数 | 負数 | 勝率 | (出典) | 対局数 | 勝数 | 負数 | 勝率 | (出典) |
| 2021年度 | 42 | 28 | 14 | 0.6666 | [25] | 279 | 166 | 113 | 0.5949 | [26] |
| 2022年度 | 42 | 26 | 16 | 0.6190 | [27] | 321 | 192 | 129 | 0.5981 | [28] |
| 2023年度 | 33 | 25 | 8 | 0.7575 | [29] | 354 | 217 | 137 | 0.6129 | [30] |
| 2024年度 | 53 | 34 | 19 | 0.6415 | [31] | 407 | 251 | 156 | 0.6167 | [32] |
| 2021-2024 (小計) |
170 | 113 | 57 | |||||||
| 通算 | 407 | 251 | 156 | 0.6167 | [32] | |||||
| 2024年度まで | ||||||||||