水西平沢高速線
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水西平沢高速線(スソピョンテクこうそくせん)は、大韓民国ソウル特別市江南区の水西駅と京畿道平沢市を結ぶ高速鉄道路線である。
| 停車場・施設・接続路線 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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概要
2004年の開業以来、KTXはソウル市内のソウル駅・龍山駅から衿川区庁駅付近までの区間で、全列車が在来線の京釜線を経由しているが、これによりこの区間の線路容量飽和に起因する問題が発生していた。これを解消するため、またソウル江南・江東地域や首都圏東南部(水原市・華城市・平沢市周辺)地域の高速鉄道利用の便宜を図るため、事業が推進された。当初はソウル江南地区発の湖南高速線の一部として構想されていたが[2]、五松以南の優先着工決定により立ち消えとなり、その後改めて当路線が計画された。
京釜高速線の光明 - 天安牙山間(天安牙山駅の北17.6km地点)から分岐し、ソウル市南東部(江南区)の水西駅までを結ぶ。大半の区間を大深度地下トンネルの栗峴トンネル(全長50.3km、韓国最長)が占め、これを含めたトンネル区間は56.939kmと、全線の93%に及ぶ。総事業費は3兆9,017億ウォン。
開業により、ソウル市内 - 釜山間の所要時間が2時間09分に、木浦までは2時間06分となった[3]。
また、水西 - 東灘間では首都圏広域急行鉄道A路線(GTX-A線)が本線を共用している。この区間の開業に伴い、GTXのみが停車する城南駅、駒城駅がトンネルの両側に追加設置された[4]。
路線データ
ルート
ほとんどが京釜高速道路などの高速道路沿い、または直下に建設されている。
ソウル側の始発駅は、既存の鉄道路線との連携も可能な江南区の水西駅となり、芝制駅手前まで大深度地下を走行する。東灘駅までは京畿道主導で建設中の首都圏広域急行鉄道A路線との線路共用区間となる。京釜線をアンダーパスし、平沢市内より地上区間を直進し、芝制駅に到達。再度地下を通り、(上り線はアンダーパスしながら)平沢分岐点で京釜高速線と合流、天安牙山駅に至り、釜山・木浦方面へ直通する。
平沢新駅設置問題
元々KTXへのアクセスが不便な水原市・華城市・平沢市など、京畿道南部の自治体が2004年の暫定開業後もKTX停車を陳情していた(その後水原駅には大田以北京釜線経由の便が設定され、停車は実現している)。
また、盧武鉉政権時の在韓米軍の平沢市内移転問題での条件闘争も加わって、京釜高速線上に新駅を設置する方向であったが、車両の停止距離(20kmの直線土盛り区間)という条件面から充分な直線区間の確保が困難という技術的事情や、費用面、京釜高速線内に駅が多すぎるということで一度立ち消えとなった。その後当路線建設時に再浮上し、平沢市内に新駅を設置することが決まった。
水原発KTX直結事業
芝制三角線という仮称で計画が進められている。
現在でも上下計8本にとどまる水原駅経由便の増便と大田方面への高速化を求めて、芝制駅と京釜線西井里駅を4.7kmの連結線で直結し、水原始発KTXの実現を目指している。市と道及び地元選出国会議員などにより、京釜線からの短絡線を当路線に接続する事業を推進しており、[12]政府の予備妥当性調査項目に含まれた。実現すれば現行セマウル号との時間差が5分程度しかなく、67分かかる水原 - 大田間を19-23分短縮の44-48分で結び、また運行本数も17-20本に増便できるとされる。 現在、「水原発KTX直結事業」の名称で推進しており、国費35億ウォンが基本計画作業費に反映された。
水原駅KTX出発事業は、国土交通部の2015年「首都圏高速鉄道で効率化方策の研究作業」で費用便益分析(B/C)が1.39となり、経済性はあるとされた。[13] 事業費は2,932億ウォンと試算されている。
ソウル圏始発駅問題
北方への延伸や、水西駅の立地・構造などを巡り計画の推進が遅れていた。
歴史
- 1993年
- 2009年
- 12月31日 - 水西-平沢高速鉄道基本計画策定、告示。
- 2010年
- 2011年
- 2013年
- 2014年
- 2016年
- 2月1日 - 列車名が、Super Rapid Train/SR Trainを意味する「SRT」と決定される[32]
- 3月11日 - 水西 - 平沢全区間の電力供給を開始[33]
- 4月21日 - 東灘 - 芝制間にて試運転開始[34]
- 4月25日 - 三成-東灘急行鉄道(GTX A線)とのトンネル内共用区間内のSRTは停車しない城南新駅(二梅駅)・龍仁新駅(駒城駅)の造成現場で3月にトンネル壁面に亀裂が発見され、年末までの開業延期が不可避になった。[35]
- 4月29日 - 国土交通部による路線距離告示(第2016-219号)[36]、駅名などが正式決定。
- 7月28日 - 栗峴トンネル災害発生時において、救急車などの緊急車両出入口が芝制駅付近のトンネル出口しかなく、水西駅での事故発生時、緊急車両到達に4時間かかることの懸念が提起される[37]
- 8月8日 - 全区間での試運転開始[38]。
- 10月27日 - 料金確定[39]。
- 11月1日 - 1ヶ月間の営業試運転開始[40]。
- 11月10日 - 国土交通部告示第2016-721号により路線名が「水西平沢高速線」、起点が水西駅北0.2km地点に変更される[41][42]。
- 11月22日 - 前売り乗車券販売開始[43]。
- 12月8日 - 開業式典開催[43]。
- 12月9日 - 水西平沢高速線の開業とともにSRT正式運行開始[34][43]。
- 2017年
駅一覧
| 駅名 | 駅間 キロ (km) |
水西 からの 累計 キロ (km) |
駅 等級 |
駅種別 | 接続路線 | 所在地 | |||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 日本語 | ハングル | 英語 | |||||||
| 起点 | 기점 | 0.0 | 0.0 | ソウル特別市 江南区 | |||||
| 水西駅 | 수서역 | Suseo | 0.2 | 0.2 | ソウル交通公社:●3号線(地下鉄3号線) (349) 韓国鉄道公社:●盆唐線 (K221)・首都圏広域急行鉄道A路線(GTX-A線) 水西広州線(仮称・計画中) | ||||
| 東灘駅 | 동탄역 | Dongtan | 32.4 | 32.6 | 韓国鉄道公社:首都圏広域急行鉄道A路線(GTX-A線) |
京畿道 | 華城市 | ||
| 平沢芝制駅 | 평택지제역 | PyeongtaekJije | 21.0 | 53.6 | 韓国鉄道公社:●1号線 (P164)・平沢三角線(芝制駅) | 平沢市 | |||
| 平沢分岐点 | 평택분기 | Pyeongtaek Junction | 7.5 | 61.1 | 京釜高速線59.2km地点で接続[36] | ||||
| (天安牙山駅) (温陽温泉) |
(천안아산역) (온양온천) |
(Cheonan-Asan) (Onyangoncheon) |
(17.6) | (78.7) | 1級 | 普通駅 | 韓国鉄道公社:京釜高速線・長項線・●1号線(長項電鉄線) (P172)(牙山駅) | 忠清南道牙山市 | |
| ↓京釜高速線・湖南高速線方面へ直通 | |||||||||
使用車両
民営化論争の影響
高速鉄道の負債は韓国鉄道公社(KORAIL)が収入の31%を線路使用料として計上し、自身で行う軌道保守コストを差し引いた額(年間約1000億ウォン)を施工・管理主体である韓国鉄道施設公団(KR、現・国家鉄道公団)に支払う形で償還するが、利子(毎年約4,000億ウォン)さえ賄うことができていない。また、前身と合わせて100年以上独占権を与えられてきたKORAILの非効率な運営と多発する事故により、競争体制の確立こそがその解決の道と考え、KRと国土海洋部はこの路線の運営権をKORAILから移管し、より高額な線路使用料支払いを条件に外部の運行事業者に新規参入させようと企図した。
国土海洋部は、この高速鉄道の事業権をKORAILではなく、民間事業者に与えると明らかにし、これに対してKORAILは料金、安全上の問題と収益性の悪化を理由に強く反発した。民間事業者は2012年中に選ばれる予定だったが、一時中断に追い込まれた[45]。その後も信号・分岐器制御などの管制権をKORAILから返上させる案が浮上し、KORAILが民営化の布石ではないかと反発している[46]。
2013年3月20日、政府と国土海洋部は当路線運営を当初の民間ではなく新設する第2鉄道公社にする案を計画した[47]。同年12月27日に、KORAILの子会社として水西高速鉄道株式会社(現在の株式会社SR)が設立され、同社が運営を行うこととなった。