水銀スイッチ
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ガラス製の容器の一端の内面に解放された電気接点端子を設け、容器内に少量の水銀が封入されている。容器が傾くことで重力によって水銀が移動し、端子と水銀が接触した場合に通電状態となる。容器内の水銀の動きを利用し、転倒や傾きを検知する用途に用いられる。
水銀が持つ、常温において液体であるという性質から、電極によく密着して接触抵抗が非常に少なく、さらにチャタリングが発生しないという特徴がある。現在、一般的に使われる転倒スイッチには、水銀の代わりに金属球を使うものなどがあるが、接触抵抗の面では水銀スイッチが傑出している。このため、比較的大きな電力のスイッチングや、小型の電池など弱い電源装置を使用する場合に威力を発揮する。
水銀気圧計や水銀温度計の水銀を導体として利用した、圧力や温度に応じて切替が発生する水銀スイッチもある。
かつては家庭用のガスファンヒーター・石油ヒーターなどの転倒検出スイッチとして幅広く使用されていた。また、その動作原理の単純さ、さらには動作の確実性などから、子供向けの電子工作の書籍などでも頻繁に登場しており、金属としては唯一、常温で液体であるという水銀の性質と相俟って、当時の子供の興味を引いていた。
