氷II
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氷IIの性質は、1900年にグスタフ・ハインリッヒ・タンマン(英語版)が高圧低温での氷の実験を行っている際に初めて記述、記録した。氷IIIを生成した後、タンマンは、200MPaの圧力の下、-70℃から-80℃の温度で氷を圧縮しようとした。タンマンは、この状態では、氷IIは、氷IIIで観測したよりも密度が高くなっていると記録した。彼はまた、液体空気の温度が保たれる限り、どちらの種類の氷も大気圧下で安定に存在し続けることができ、ゆっくりと氷Ih相に戻っていくことも発見した[2]。
パーシー・ブリッジマンが1912年に行った実験で、氷IIと氷IIIの体積の差は、0.0001 m3/kgの範囲内であることが示された。この差はあまりに小さかったためタンマンは発見できず、そのためタンマンはこの2相の間の気液平衡曲線を決定できなかった。この曲線は、氷IIIから氷IIへの構造の変化は、その媒体が以前に氷IIの構造である場合により起こりやすいことを示していた。しかし、氷IIの状態になったことのない氷IIIのサンプルは、氷IIに変化せずに-70℃まで過冷却されたものである。しかし逆に、氷IIを過熱しても同じ形を維持することはできなかった。ブリッジマンは、氷IIと氷IVの平衡曲線が同じ安定性と小さな体積の変化を持ち、氷IIIのものとよく似ていることに気付いた。氷IIと氷Vの平衡曲線は、これとはかなり異なり、体積の差はほぼ常に0.0000545 m3/kgである[2]。
結晶構造
脚注
- ↑ Chaplin, Martin (2014年10月18日). “Ice-two structure”. Water Structure and Science. London South Bank University. 2014年12月6日閲覧。
- 1 2 Hobbs, Peter V. (May 6, 2010). Ice Physics. Oxford University Press. pp. 61-70. ISBN 9780199587711. https://books.google.com/books?id=7Is6AwAAQBAJ&pg=PA61 2014年12月6日閲覧。
- ↑ Kamb, B. (10 November 1964). “Ice. II. A proton-ordered form of ice”. Acta Crystallographica 17 (11): 1437–1449. doi:10.1107/S0365110X64003553. https://journals.iucr.org/q/issues/1964/11/00/a04397/a04397.pdf 2025年11月14日閲覧。.
- ↑ Kamb, Barclay; Hamilton, Walter C.; LaPlaca, Sam J.; Prakash, Anand (15 August 1971). “Ordered Proton Configuration in Ice II, from Single-Crystal Neutron Diffraction”. The Journal of Chemical Physics 55 (4): 1934–1945. doi:10.1063/1.1676331. ISSN 0021-9606. https://pubs.aip.org/jcp/article/55/4/1934/87562/Ordered-Proton-Configuration-in-Ice-II-from-Single 2025年11月14日閲覧。.