田村孝裕
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1998年に舞台芸術学院を卒業後、同学院の同期生9人で劇団ONEOR8を旗揚し、全公演で作・演出を手掛けて小劇場界で注目を集める[1][2]。
劇作を始めて間もない頃にアルバイト先の先輩に薦められて向田邦子脚本を読みふけり、ごく日常的な家庭やコミュニティなど近しい人間関係における人々の心の機微を鋭い観察力によってこまやかな会話で鮮明に描きだす[1][3][4]。2005年の第18回公演では『阿修羅のごとく』から四姉妹の設定を借りた『ゼブラ』を書き下ろし、2008年には劇団プロデュース公演で向田原作の『思い出トランプ』の舞台化を手掛ける[1]。
拠点としていた劇場THEATER/TOPSの2009年の閉館を機に「演劇で食べていくにはどうしたらいいか、改めて考えざるをえなかった」として、劇団公演に加えて他劇団やさまざまなプロデュース団体の作品や東宝製作の商業演劇など外部公演への脚本提供、演出にも活動の幅を広げている[1][2][5]。
2010年の第24回公演『絶滅のトリ』、2012年の文学座公演『連結の子』、2014年の第28回公演『世界は嘘で出来ている』で岸田國士戯曲賞候補、また『世界は嘘で出来ている』で鶴屋南北戯曲賞候補となる[2][3]。
一方でテレビやラジオ、映画の脚本なども手がけ[2]、2010年に脚本を手掛けた『妻を看取る日〜国立がんセンター名誉総長 喪失と再生の日々〜』(NHK BShi)は第28回ATP賞テレビグランプリにて優秀賞を受賞している[4]。